ルサイル・インターナショナル・サーキットでMotoGP開幕戦カタールGPの予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのは、ホルヘ・マルティン(プラマック)だった。
グランプリ初日の夕刻に雨が降ったことで、MotoGPはプラクティスと2日目のFP2を入れ替えることを決定した。そのため2日目昼間のセッションで予選Q1とQ2の振り分けが決まった。
■マルケス、カタールGP初日好調も「偽の1日だったかも」と警戒。ライバルが本気見せて無いだけ?
プラクティスの結果、予選Q2にはアレックス・マルケス(グレシーニ)がトップタイムで直接進出。ドゥカティ勢が6名、アプリリア、そしてKTMとヨーロッパメーカーがトップ10を占めた。なお新人のペドロ・アコスタ(GASGAS)も6番手でQ2へ進出することに成功した。
上位2台がQ2進出となる予選Q1は、今シーズンRNFを引き継ぐ形で新規参戦したトラックハウスのラウル・フェルナンデスとミゲル・オリベイラがともに好調。Q1前半のアタック終了時、暫定トップには1分51秒436を記録したフェルナンデスが立ち、2番手にはマルコ・ベッツェッキ(VR46)が0.4秒差で続いた。オリベイラは3番手だった。
そして後半のアタックではオリベイラが自己ベストを1分51秒537まで更新し2番手に。ただ真後ろでアタックしていたヨハン・ザルコ(LCRホンダ)がオリベイラをわずかに上回り2番手に割ったため、トラックハウスのワンツー体制は崩されてしまった。
他のライダーも自己ベストを更新。予選前のプラクティスでは転倒してしまったジャック・ミラー(KTM)が今度はキッチリとアタックをまとめあげて1分51秒526を記録し、Q2進出圏内の2番手に浮上した。
ラストアタックでフェルナンデス、そしてミラーのタイムを超えるライダーは現れずにQ1が終了。このふたりがQ2へと進出した。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は9番手でQ1を終了。レプソル・ホンダとヤマハ勢もいいところを見せられず、今回日本メーカー勢はひとりもQ2へ進出できなかった。
ポールポジションを争う予選Q2でいきなり速さを見せたのは、ホルヘ・マルティンだった。マルティンは最初のアタックで、1分50秒789を記録。これでマルティンが暫定トップに立った。
マルティン以下にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(グレシーニ)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)とドゥカティ陣営のライダーが連続する状況だった。
Q2後半の走行で最初に攻めてきたのは、バニャイヤ。最速ペースを刻んでいたが、ラップタイムは1分50秒928でマルティンには届かず2番手となった。
タイムを更新するライダーは他にも多く、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ブラッド・ビンダー(KTM)がそれぞれバニャイヤを超えるタイムを記録。しかし暫定トップのマルティンのタイムは超えられない状況が続いた。
そして暫定トップのマルティンは最後のアタックで自己ベストを更に更新するペースを見せた。しかし途中でビンダーの転倒による黄旗が出たことでアタックを完遂することができなかった。
ただQ2序盤に記録したタイムが新レコードとなるほどに十分速かったことで、2024年シーズン開幕戦のポールポジションはマルティンが獲得。2番手はエスパルガロ、3番手がバスティアニーニとなった。
ディフェンディングチャンピオンのバニャイヤは最終的に5番手。またマルク・マルケスはドゥカティ陣営での初予選を6番手で終えた。新人のペドロ・アコスタは8番手だった。
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