バイクの「最低地上高」とは、前後のタイヤと連動して動く部品(フロントフォークやスイングアームなど)を除いて、水平な路面からの垂直距離がもっとも低い部分の高さを表します。バイクの種類によりますが、エンジンの下のマフラーやフレーム、カウリング装備車であればアンダーカウルの下面など、「地面との隙間」が最低地上高となる場合が多いです。
そして「シート高」とは、水平な路面からライダー(運転者)が座るシートの座面のもっとも低い部分までの距離になります。
バイクのスペック表を読み解く! 「全長×全幅×全高」の落とし穴とは!?
ちなみに最低地上高もシート高も、水平な路面に車体を垂直に立て、ライダーが乗車していない空車の状態で計測します(ライダーが跨ると体重でサスペンションが縮む分だけ、スペックの数値より低くなる)。
「最低地上高」は、不整地を走るオフロードバイクにおいては走破性に影響する大きな要素になります。端的に言えば、路面の凹凸を乗り越える際に最低地上高が高いほど、車体の底面(マフラーやフレーム、エンジン下部など)が接触する危険が下がり、走破性が高くなります。
たとえばホンダのデュアルパーパスモデル「CRF250L」の最低地上高は245mmですが、仕様違いの「CRF250L〈s〉」では前後のサスペンションを長くすることで最低地上高を285mmにして走破性を高めています。
しかし舗装路を走るロードスポーツやクルーザー(アメリカン)のようなモデルは、そこまでの地上高を必要としません。道路から駐車場などに出入りする際に、歩道の段差等を乗り越えられれば充分だからです。
とは言え、バイクは車体を傾けて曲がる乗り物なので、あまりに最低地上高が低いと、傾けた際に車体下部のどこかが路面に接触する危険があります。そのため舗装路を走るオンロード車は、排気量50ccのスクーター、ホンダ「GIORNO(ジョルノ)」も、1300ccもあるスズキ「Hayabusa」でも、最低地上高はおおむね100~150mmくらいで、それほど大きな差はありません。
「シート高」については、足着き性に影響するので多くのライダーが気になる数値ではないでしょうか。前出の「CRF250L」のようなオフロードモデルの場合は、最低地上高やサスペンションの長さ(ストローク)がそのままシートの高さに比例します。「CRF250L」のシート高は830mmですが、「CRF250L〈s〉」は880mmになっています。
対してロードスポーツモデルの場合は、車両のカテゴリーで少し意味合いが変わってきます。
たとえば本格レースにも使うようなスーパースポーツモデルは、曲がるために車体の内側に重心を預ける際にライダーが高い位置に座ることで、テコの原理で素早く傾けたり旋回力を強めることができるため、総じてシート位置が高いです。
また、深くバンクした際も(レースのようなフルバンク)シートが高い位置に無いとライダーの身体の行き場が無くなってしまいます。
その意味ではスポーツ度の高いネイキッドモデルもシート位置が高くなる傾向がありますが、普段使いでは足着き性が悪いと不便なので、スポーツ性と利便性の兼ね合いで、シート高を設定していると言えるでしょう。
そしてクルーザー(アメリカン)は、低くて長いフォルムの演出や、ライダーがゆったりしたライディングポジションを取ることを優先した低いシートが主流です。
それでは同じクラス(排気量やエンジン型式)で同じカテゴリーのバイクなら、シート高が低いほど足着き性が良くなる……かと言うと、そうとも限りません。
それはシートの幅や、太ももの内側が接する車体の幅はサイドカバーの形状、足を真っ直ぐ下ろした時にステップが邪魔にならないか等々、足着き性の良し悪しは様々な要因が関係するからです。
その意味では、シート高の数値はあくまで参考値と捉えた方が良いでしょう。実際の足着き性は、残念ながらスペック表から読み取ることができません。これはバイクショップ等で実際に跨ってみることをオススメします。
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