永遠のカルト映画と称される1974年のSF大作『未来惑星ザルドス』が、4Kデジタルリマスターを施された美麗映像で劇場のスクリーンにカムバック。脂の乗りきったショーン・コネリー(当時44歳)が赤ふんどし一丁で躍動する、今こそ観ておきたい不朽の名作です。
物語の舞台となるのは、人類が不老不死の社会を実現した2293年。特権階級の永遠人(エターナルズ)たちは、外界から隔絶された透明ドーム(ボルテックス)の中で平和で優雅な毎日を過ごしています。彼らは空飛ぶ巨大神像<ザルドス>を建立し、それを崇める撲滅戦士(エクスターミネーターズ)たちを操り、荒廃した外界に棲む獣人(ブルータルズ)たちの搾取と殺戮を続けていました。しかしある日、撲滅戦士のリーダーであるゼッドは、着陸したザルドスの口内に身を隠し、ドーム内に潜入します。ザルドス=神の忠実な下僕だったはずのゼッドの目的とは一体……?
監督を務めたのは、『脱出』(1972年)でアカデミー作品賞、監督賞候補となった英国の巨匠ジョン・ブアマン。自ら製作・脚本も兼任し、その驚異的なイマジネーションを余すことなく解き放った『未来惑星ザルドス』は、人類の恐るべき未来を予見してしまった、とてつもないSF巨篇なのです。
初代「007」としてお馴染みのショーン・コネリーは、本作でボンド俳優のイメージを一新。共演は『愛の嵐』(1973年)などで知られ、『DUNE/デューン 砂の惑星』(2020年)では教母ガイウス・ヘレネ・モヒアムを演じていたシャーロット・ランプリングです。
なお、本作の『2001年宇宙の旅』(1968年)にも通じるテーマに興味を抱いたスタンリー・キューブリック監督が、ノンクレジットでテクニカル・アドバイザーとして協力し、さまざまな便宜を図ったそうです。現代社会を揺るがす諸問題を内包した本作を今あらためて観ると、キューブリックの慧眼に驚かされます。
さて、『007』シリーズのジェームズ・ボンドといえばボンドカーが欠かせませんが、バイクのイメージはピアース・ブロスナン以降のほうが強いでしょう。しかしコネリーも様々なボンドバイクに乗っており、『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971年)にはヤマハのXJ650ターボやホンダのATC90が登場。変わった乗り物が多数登場する『007/サンダーボール作戦』(1965年)ではBSAのA65ライトニングに乗っています。
20世紀に描かれた23世紀のユートピアは今、我々の目にどのように映るでしょうか?『未来惑星ザルドス』は2022年11月4日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次ロードショー中です。
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みんなのコメント
映画作品の紹介も中途半端だし
なにより…バイク(007時台のショーンコネリーがって???)に
いっさいカンケーねぇ~じゃないのよ!(これでいいのか「バイクのニュース」?)
若かりし頃のショーンが観れる映画、それも裸
駆け出しのころはスタローンと同じであっち系の映画に出ていたよな
それにしても このころの英国映画は意味不明で不思議な世界観の
英国映画が結構あったと思う
例えばウィカーマンとかもそうだろうな
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