現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは

ここから本文です

全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは

掲載 30
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは

■メーカーが“出してしまった”ヤバすぎる「GT-R」とは

 2007年から続いてきた日産「GT-R」(R35型)は、2024年6月に発売の「2025年モデル」をもって生産終了となります。
 
 そんなR35型の強力なパワートレインを、人気コンパクトモデルに“移植”した異色のハイパフォーマンスマシンが存在しました。

【画像】超カッコイイ! これが「超コンパクトGT-R」です! 画像で見る(85枚)

 それが「ジュークR」です。2010年に登場した、日産のコンパクトSUV「ジューク」をベースにしています。

 ジュークはコンパクトスポーツカーの俊敏さとSUVの力強さを結合させた、新ジャンルのモデルで、エクステリアは直線や曲線、多角形を用い斬新なデザインが特徴です。

 インテリアも精密機械のようなメカニカルさと生体的なしなやかさを結合させたデザインを持ち、他のクルマとはひと味もふた味も違った、独創的なモデルとなっています。

 ボディサイズは全長4135-4165mm×全幅1765-1770mm×全高1565mm、ホイールベースは2530mmと、扱いやすい大きさです。

 パワートレインは1.5リッター自然吸気エンジンまたは1.6リッターガソリンターボエンジンが用意され、トランスミッションはCVTのみ、駆動方式はFFおよび4WDが設定されました。

 なお、ジュークは欧州や北米などの海外でも販売されるなど、主力モデルへと成長。日本においてはアクの強いデザインながらコンパクトSUVというジャンルを開拓し、一躍人気モデルとなりました。

 日本では2019年末に生産を終了するも、同年には2代目が発表され、独特なデザインは引き継がれて海外専用車として現在もラインナップされています。

 そんなジュークの初代モデルにラインナップされたジュークRは、2011年10月4日に日産の欧州法人が発表し、同月25日にスペインでサプライズ公開されたハイパフォーマンスモデルです。

 欧州日産のテクノロジーセンター(NTC-E)が手掛け、製造は英国のモータースポーツ大手RMLが担当。「世界最速のクロスオーバー」だといいます。

 パワートレインは「R」の名称の通り、GT-Rに搭載される487馬力の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VR38DETT」型に6速DCT、4WDシステム「アテーサE-TS」を組み合わせています。

 一方で、ジュークがGT-Rよりもホイールベースが短いことから、専用品のプロペラシャフトを取り付け、重量配分も考慮。

 ボディにはロールケージが溶接され、サスペンション剛性も高められるなど、体幹を高めるとともにレーシング走行も見据えて開発されました。

 エクステリアはマットブラックに塗装され、ホイールはGT-Rと同じエンケイ製20インチの鍛造品を装着。フロントバンパーは5つの丸いロアダクトを備え、2分割リアスポイラーを装備するなど、独特の凄みが与えられました。

 インテリアはGT-Rと同じステアリングやシートなどが取り付けられ、まさに「コンパクトGT-R SUV」ともいえる状態に仕上がりました。

 当初はワンオフモデル(厳密には左右ハンドル仕様があるため少なくとも2台存在)として登場しましたが、2012年5月、英国日産はこのジュークRを限定で市販することを発表。

 市販モデルは改良が加えられたGT-R 2012年モデルをベースとすることで、553馬力へとパワーアップしました。当時の価格は5000万円程度となっています。

 さらに、2015年6月に英国で開催されたモータースポーツイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、「ジュークR 2.0」がワールドプレミアされています。

 この2.0は2014年改良モデルのジュークとGT-R NISMOをそれぞれベースとしており、最高出力600馬力まで引き上げられるとともに、フロントバンパーやリアバンパーのデザインも一新。「バージョン2.0」として正統な進化を遂げています。

 なお、このジュークR 2.0の市販化は残念ながら叶いませんでした。

※ ※ ※

 各ショーなどのイベントや技術のアピールのため、メーカー公式で異色のモデルが発表されることは少なくありません。しかし、実際に市販化されたケースはほとんどなく、ジュークRは極めて珍しい事例と言えます。

「絶対に市販化できないだろう」と思われたモデルも、反響次第で市販化が叶うこともあり、この先もまだ見ぬ「超弩級モデル」が突然として販売されるということもあるのかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
レスポンス
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
AUTOSPORT web
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
くるまのニュース
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
ベストカーWeb
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
motorsport.com 日本版
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
motorsport.com 日本版
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

30件
  • trx********
    くるまのニュースのタイトルの方がよっぽどヤバすぎじゃない…
  • rbx********
    ネタに困ったからって14年前の昔話を引っぱり出してくるくるまのニュースのほうがヤバすぎ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

173.8346.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.7256.3万円

中古車を検索
ジュークの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

173.8346.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.7256.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村