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マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!

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マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!

小改良で332psを獲得 ヘッドライトはスリムに

フォルクスワーゲンの高性能部門は、「R」の能力向上へ苦労しているに違いない。7代目ゴルフ Rは、のっけから極めて完成度が高かった。その後のフェイスリフト版や、最新版の開発が簡単ではなかったことは、充分に想像できる。

【画像】マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 熱々ホットハッチと写真で比較 全146枚

かくして8代目ゴルフ Rも登場から数年が経過し、中期のアップデートが加えられることとなった。とはいえ、基本的なレシピは従来どおりだ。

2.0L直列4気筒ターボの最高出力は僅かに上昇し、332psを獲得。42.7kg-mの最大トルクに変わりはないが、歴代のゴルフで最もパワフルになる。ドライブモードもアップデート。新しいアルミホイールと、チタン製エグゾーストシステムなども与えられる。

パフォーマンス・パッケージを選ぶと、268km/hまでスピードリミッターが引き上げられる。ラップタイムを正確に測るため、GPS機能も追加される。

スタイリングにも手が加えられるが、その詳細は正式発表を待つしかない。筆者も、写真の通り偽装された姿しか見ることができなかった。

スリムなヘッドライトなど、2024年4月に発表された8代目ゴルフの後期型と、全体的な特徴は一致する。フロントバンパーはRの専用デザインで、エアブレードと呼ばれる空力アイテムが備わる。

テールライトは一新され、光が立体的に見えるように。ロック時などに特定のパターンで点灯する、ウェルカム・シグネチャーは3種類から選択できるとのこと。

19in鍛造ホイールにアクラポビッチ・マフラー

試乗車が履いていたホイールは、19インチのヴァルメナウという鍛造品。フォルクスワーゲン R部門の拠点がある地名へちなんでいる。1本8kgと軽量で、鋳造品と比較して大幅にバネ下の重量を削ることができる。

スポークが細く、リムは薄い。ブレーキへ積極的に空気を取り入れ、冷却の面でも効果を発揮するという。

ゴルフ Rの音響体験を高めるエグゾーストシステムは、アクラポビッチ社製。軽いだけでなく、ブレーキペダルを踏まず1.5秒以上スタートボタンを押してエンジンを始動させると、2500rpmまで吹き上がって目覚めるギミック付き。ご近所への配慮は忘れずに。

もっとも、アウディRS3やメルセデスAMG A45 Sへ並ぶ、聴覚的なドラマ性を獲得したわけではない。怒鳴るような低音は強化されているものの、自己主張は控えめな、高速ホットハッチであることに変わりはない。

エンジンの人工音を車内で楽しみたい向きを想定し、サウンドアクチュエーターが装備されている。ドライで聴き応えはある。必要なければ、ドライブモードの設定でオフにすることも可能だ。

そうそう、新しいドライブモードにはエコモードも追加された。アクセルレスポンスが穏やかになり、7速デュアルクラッチAT(DSG)のシフトアップが早めになり、燃費を改善させられる。

容易に圧巻の走りを披露 エンジンとシャシーが調和

12psパワーアップしたとはいえ、EA888型2.0L 4気筒ターボの印象は、フェイスリフト前とさほど変わりない。6800rpmまで颯爽と回り、ターボラグはほぼなく、たくましい動力性能を簡単に引き出せる特徴もそのままだ。

ゴルフ Rのハイライトは、このパワートレイン。これほど容易に、圧巻の走りを披露してくれるモデルは数少ない。ただし、踏み初めのアクセルレスポンスがやや過敏。穏やかに発進させたい時は、慎重に右足を傾ける必要がある。

7速DSGは、素早く次のギアを選択する。最も熱いドライブモードでマニュアルを選ぶと、リミッターに当たってもシフトアップしない制御もうれしい。

シャシーも、パワートレインと調和するように敏捷。コントロールしやすいだけでなく、エンターテインメント性も高次元で叶えている。フェイスリフト前からそうだったから、驚くことではないかもしれないが。

アダプティブダンパーは標準装備になり、極めてタイトな姿勢制御を実現。ステアリングは自然な重み付けで、強力なグリップ力と相まって、正確にライン取りしていける。

もちろん、しゃかりきにラップタイムを競うだけのクルマではない。ドライバーが望めば、踊らせるようにゴルフ Rを扱うことも難しくない。Rモードがアップデートされ、四輪駆動ながら、アクセルペダルの加減でノーズの向きを調整しやすくなった。

最高水準の魅力に揺るぎはない

ドライバーとの深い一体感では、前輪駆動のホンダ・シビック・タイプRの方が勝る。それでも、メルセデスAMG A 35より、遥かに軽快に振り回せる印象がある。

今の自動車業界は、CO2削減へ最大限の努力が求められている。フォルクスワーゲンが、ゴルフ Rのアップデートへ割り当てられた予算は小規模だったのかもしれない。しかし、そもそも完成度の高かったホットハッチは、一層研ぎ澄まされようとしている。

量産仕様のステアリングホイールを握るまで、具体的な評価は避けたい。それでも、最高水準の魅力に揺るぎはないようだ。

フォルクスワーゲン・ゴルフ R(プロトタイプ/欧州仕様)のスペック

英国価格:−ポンド
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:249km/h
0-100km/h加速:4.6秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1475kg(予想)
パワートレイン:直列4気筒1984cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:332ps/5600-6500rpm
最大トルク:42.7kg-m/2100-5500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

2件
  • yuk********
    MTがない時点で駄目。
  • shi********
    エコモードといっても現状のコンフォートとほとんど変わらないですね。
    無印のエコモードにあった2シリンダーモードがあれば劇的に燃費も向上するでしょうが。
    現行Rですと高速燃費でも頑張って15というところですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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