異なる2つの世界観
トヨタから、第4世代となる新型「ノア」と「ヴォクシー」が、2022年1月13日より発売となった。
【画像】異なる2つの世界観【新型ノア&ヴォクシーを比較】 全133枚
「ノア」と「ヴォクシー」は兄弟車であり、その違いはデザインにある。
新型「ノア」のデザインは「堂々、モダン、上質」と「王道、アグレッシブ」がキーワードとなり、「ヴォクシー」は「先鋭、独創」をキーワードにしているという。
では、過去のモデルにおいては、「ノア」と「ヴォクシー」は、どのような違いがあったのか。
その特徴を知るためにヒントとなるのがテレビCMだ。
なんといっても、売り手の方から手間暇お金をかけて作ったCMこそ、最も商品のアピールしたい部分が表現されているからだ。
初代 ノアが「王道」
まずは、2001年に誕生した初代の「ノア」と「ヴォクシー」のCMから振り返ってみよう。
初代「ノア」のCMのキャッチコピーは「ノアなら、かなう夢がある」というもの。
スティービー・ワンダー氏のウキウキとしたアップテンポの曲をバックに、昆虫サイズまで小さくなったノアに乗った家族が、蝶やハリネズミなどと遊ぶという、ファンタジー感あふれる内容だ。
夫婦役を務めるのは筧利夫氏と水野真紀氏。コミカルかつ、高感度の高い2人だ。
家族で楽しくドライブしようというメッセージが感じられる。まさにファミリーカーの王道といった雰囲気のCMだ。
一方、「ヴォクシー」はどうかといえば、ビートの強調されたロック調の音楽をバックに、ミュージシャンである若きトータス松本氏がお父さん役として登場。
「I am a father」、「親がカッコわるくって、どうする?」とのキャッチコピーが躍る。
また、2003年ごろには、反町隆史氏がCMに登場して、「俺には、キミをカッコよくする義務がある。」、「VOXY COOL」と謳うCMも。
もちろんバックの音楽はロックであった。
お父さんになっても、カッコよくありたいという人へ向けたのが「ヴォクシー」ということなのだろう。
2代目 ヴォクシーは硬派に
そして2007年に2代目の「ノア」と「ヴォクシー」が誕生する。
「ノア」のCMに登場したのは酒井法子氏。
歌は1990年代にヒットしたWANDSの「世界中の誰よりきっと」を謳うのも酒井法子氏だ。
野原で子供のほっぺたにキスをする酒井氏にあわせて「家族は恋人」のキャッチコピーが示される。
幸せな家族のためのクルマが「ノア」ということだろう。
そして「ヴォクシー」は、布袋寅泰氏、反町隆史氏、浅野忠信氏という野趣あふれる男3人。
もちろん流れる音楽はロック。キャッチコピーは「あなたはもっと刺激的な存在になれる」というもの。
とてもミニバンのCMには見えない、硬派な雰囲気を生み出している。
また、初代同様に後期になると反町隆史が「父になろう。」と登場し、息子と2人でドライブする「男旅」バージョンも登場。
「ノア」とは異なる、カッコよさを追求する姿勢を見せる。
3代目 予算をたっぷりかけて
第3世代となる先代モデルの登場は2014年。
当時、トヨタは、妻夫木聡氏とジャン・レノ氏による「ドラえもん」CMシリーズを展開中だった。
そのため「ノア」も、妻夫木&ジャン・レノ両氏の「ドラえもん」版のCMが製作された。
さらに映画「ロード・オブ・ザ・リング」に出演した世界的スター、イライジャウッド氏を起用。
ピーターラビットとともに登場し、ハイブリッドモデルを「ようこそ、あしたへ」と紹介している。
予算たっぷりのトヨタならではのCMといえるだろう。
また、2017年のマイナーチェンジでは、女優の新垣結衣氏を起用。
新婚の妻役である新垣氏がカメラに向かって話しかけてくるというスタイルのCMを展開。
毎週金曜日に「#金曜日の新垣さん」と称するウェブコンテンツは大いに話題を集めることになる。
若い夫婦に「ノア」の乗ってもらおうというのが狙いだったのだろう。
一方、「ヴォクシー」の方は、「俺。父。俺。」のキャッチコピーの元、瑛太氏がパパとして登場。
先代モデルと同様にロック+イケメン俳優という組み合わせだが、初めて父になる! という初々しさもプラスされていたのだ。
その後も同じように、若手の柳楽優弥氏が「父になった」と子供とともに登場するバージョンも登場。
やはり若いお父さんを狙っていることがありありとわかる。
また、青木崇高氏が「俺にはカッコつけたい相手がいる」と幼い娘と登場したり、優香氏が息子と「出かけようか二人で」と息子とドライブする、「親子デートしよう。」バージョンのCMも発表されている。
「家族=お父さんとお母さんと子供」という古い価値観に縛られない、新しいスタイルのCMといえるだろう。
初代から先代までのCMを見比べてみると、「ノア」と「ヴォクシー」のそれぞれの主張する世界観が、まったく異なることがよくわかる。
最新型が主張する「王道」の「ノア」と、「先鋭」の「ヴォクシー」という対比は、初代からの伝統であったのだ。
新型モデルに関しても、2台のCMも見比べてみると、きっと面白い違いを見つけることができるはずだ。
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みんなのコメント
さて、歴代のデザインもさることながら
なんとなく新型のデザインもこれはこれで良いんじゃないかと。
街中でも徐々に増えてくることでしょう。
最近のミニバンには、ほしいと思えるデザインがほぼない