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「日産NV200バネット」5ナンバーサイズながら広い室内空間が魅力のロングセラー

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「日産NV200バネット」5ナンバーサイズながら広い室内空間が魅力のロングセラー

トヨタノア/ヴォクシーに続いて、ホンダステップワゴンも3ナンバーサイズとなり、5ナンバーサイズのミニバンはさらに少なくなっています。その数少ない5ナンバーサイズミニバンの一つが日産NV200バネット。商用モデルが中心なのであまり馴染みがないという人もいるかもしれません。しかし2列シート5人乗りだけでなく、3列シート7人乗りを用意する乗用ワゴンモデルも設定しています。5ナンバーサイズながら、商用車をベースとした広い室内空間が魅力のNV200バネットのワゴンモデルについて徹底レビューしましょう。

登場から13年が経ったロングセラー

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現行型のNV200バネットは2009年5月に登場し、すでに13年も販売されているロングセラーモデルです。NV200バネットのボディサイズは、全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,850mmで、商用車、乗用モデル共に5ナンバーサイズとなっています。

乗車定員は、商用車は2列シート5人乗りと1列シート2人乗りで積載量を重視しています。一方の乗用モデルはデビュー当初は16Sという3列シート7人乗りのみでしたが、2010年10月の一部改良の際に、16X-2Rという2列シート5人乗りのグレードを追加。同時に7人乗りの16Sは16X-3Rへと名称変更しています。

商用車ぽくない外観デザイン、開放的なインテリア

写真は全て2020年以降のモデルのものです

NV200バネットの外観デザインは、従来の商用車とは一線を画すシャープさとダイナミックさが特徴です。四角い大きな荷室とスポーティーなフロントをダイナミックに融合。運転席からの視界にも優れたくさび形の低いウエストラインが特徴です。

インテリアは、開放的で居心地の良さを追求。両側の窓のウエストラインを低く設定し、開放的な室内空間を演出。上下2段構造のインパネは、多様な面や線、材質を組み合わせ豊かな質感を表現しています。また、高いアイポイントによって広い前方視界を確保。ステアリングの取り付け角度を寝かせ、乗用車に近い運転姿勢を実現しました。

ストレスや疲労の少なさを重視した走り

毎日使用する商用車ゆえに、走行性能はストレスや疲労の少なさを重視しています。フロントサスペンションには、剛性を高め、高周波振動を減らすリップルコントロールショックアブソーバーを採用しました。また、リアサスペンションには、荷室の効率化に貢献し、耐久性も高いリーフリジット式を新設計。カーブや高速でのしっかり感と段差や荒れた路面でのショックを抑えた快適な乗り心地を両立しています。

デビュー時に搭載していたエンジンは、1.6L直列4気DOHCで可変バルブタイミングを採用しています。組み合わされるトランスミッションは4速ATで、10・15モード燃費で14.0km/Lを実現しています。駆動方式はデビュー時、全車2WD(FF)のみでした(2018年にバンには4WD車を設定)。

2010年に2列シート車のワゴンを設定

ワゴンモデルは2010年の一部改良で、ビジネスにもプライベートにも幅広く使える2列シートのワゴン車を求めるユーザーのニーズに応えて、5人がゆったりと座れるシートと広々としたラゲッジスペースを持った2列シートの「16X-2R」を設定。7人乗りの3列シート車については、従来の「16S」を廃止し、仕様装備を向上させた「16X-3R」を追加しています。両グレードともに、内装をフルトリム化して質感を向上させたほか、2列目、3列目シートにカップホルダー&小物入れを追加するなど、より快適な室内空間を実現しています。

2012年の一部改良では、全車で、安全に関する法規制強化に伴うスライドドア強度要件への対応を行いました。さらにワゴン車では、セカンドシート中央3点式シートベルトを新しく採用しています。

2014年に上級グレード「プレミアムGX」をワゴンにも設定

2014年に実施したマイナーチェンジでは、安全に関する法規制強化への対応としてワゴン全車にVDCを標準装備しています。さらに、バンのみに設定されていた上級グレード「プレミアムGX」をワゴンにも新たに設定。5人乗り、7人乗りが選べます。

「プレミアムGX」では、専用のフロントバンパーやフロントグリル、フードトップモールなどを採用し、ラグジュアリーかつスタイリッシュな外観デザインを採用。また、携帯するだけでキーを取り出さずにドアの開施錠やエンジン始動ができるインテリジェントキーや、外部から車室内のプライバシーを守り、断熱効果もあるプライバシーガラス、2列目での換気が可能なスライドサイドウインドウなど、人気の高いアイテムを標準装備しています。

2020年には先進安全装備を拡充

2020年の一部改良では先進安全装備の拡充を図っています。衝突被害の「軽減」や追突の「回避支援」を行う「インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」は、フロントカメラに加え、夜間の検知能力が高いフロントレーダーを採用し、夜間でもより安心してドライブできるよう機能を向上。また、「ハイビームアシスト」、「LDW(車線逸脱警報)」などの先進安全技術も採用しています。さらに、前方の車両進入禁止標識を検知し、ディスプレイに警告表示や警告音により注意喚起を行ったり、前方の最高速度標識や前方の一時停止標識を検知し、ディスプレイ等に表示する「標識検知機能(進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知)」を搭載しました。同時にグレード整理を行っていて、ワゴンは16X-2Rと16X-3Rの2グレードとなっています。

2021年、ついにCVTを採用し燃費改善

2021年の一部改良では、エンジンの改良を施し、全車の燃費性能を改善しています。組み合わされるトランスミッションはついにCVTに変更され、アイドリングストップ機能を追加したことで、さらに燃費性能を向上。WLTCモードで13.6km/Lを実現しています。

車中泊などへのカスタムはNV200の方が向いている

ワゴンモデルといっていますが、商用車をベースとした広い室内空間が魅力。装備はシンプルですが、ユーザーの好みによって仕上げる楽しさを持っています。車中泊などを行う人にとっては、セレナなどのミニバンよりも室内空間のシンプルなNV200のほうがアレンジしやすいといえます。

※記事の内容は2022年6月時点の情報で制作しています。

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みんなのコメント

8件
  • 現行タウンエースよりはるかにいい、というよりタウンエースが不甲斐なさ過ぎる。
    自家用で買うならNV200のほうだね。
  • ディーゼルエンジンだと、もっと売れるのにね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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