■紅旗大阪ショウルーム開設から1年、現状はいかに
最近では、2022年に韓国の「ヒョンデ」、2023年に中国の「BYD」といった自動車メーカーが続々と日本で本格販売を開始しています。
その一方で中国の最高級自動車ブランドとなる「紅旗」は、2021年から日本で販売を展開していますが、2023年はどのような展開があるのでしょうか。
紅旗は、中国で最初に誕生した自動車メーカー「第一汽車」が1953年より展開しており、以来、数多くの中国要人に愛されてきました。
2021年2月にはフルサイズセダン「H9」をもって日本の乗用車市場にも進出を果たし、大きな話題となりました。
上陸したH9は排ガス検査や加速騒音検査などの各種検査に合格し、道路運送車両法で定められている保安基準にも適合しています。
2021年5月には晴れて交付が実現しました。H9に続いて日本に上陸したSUV「HS7」も2022年5月に同様にナンバープレートが交付され、日本を走る紅旗の数はますます増えています。
2021年12月には大阪にショールーム「紅旗エクスペリエンスセンター」をオープンさせ、日本市場におけるアピールを加速させています。
今回は紅旗エクスペリエンスセンター開設1周年を記念し、紅旗の日本における事業を担当している王力(おう・りき)氏に、ここ1年の紅旗のあゆみ、そして今後の展望について伺いました。
―― 紅旗のショールームが大阪に開設されてから1年、紅旗の日本上陸からもうすぐで2年となりますが、現在までに何台の紅旗が日本で販売されましたか。
合計40台ほどを納車しました。
もっとも売れているのがH9で、日本ではすでに30台走っています。
その次に人気なのがSUVのHS7です。また、新モデルも数台受注しており、納車待ちの段階にあります。
―― 紅旗は本国で続々と新車種を発表していますが、2023年はどのような新モデルが日本に入る予定ですか。
紅旗初のミニバンHQ9を5台ほど受注いただいています。
また、新型H5も1台購入され、2023年1月には日本に上陸する予定です。
2022年12月に発表されたばかりのH5がベースとなる4ドアクーペ『H6』もすでに注文いただいています。
ただ、HQ9は日本の保安基準適合に際して合わせる箇所があり、いつごろ日本に入ってくるかは現在のところは不明な状況です。
―― 紅旗を購入される方はどのような方が多いですか。
購入された人はほぼ中国人か華僑の人で、日本人の購入者はごく少数です。
紅旗のカーナビやインフォテインメントシステムは日本語に対応していないため、日本人には売りにくいという事情もあります。
―― 実際の反応はいかがですか。
かしこまった形式でお客さんに聞いたことはありませんが、皆さん大変満足されています。
やはり、日本で中国製のクルマに乗ること、それも最高級車ブランドである紅旗に乗れることに高い価値を感じていただいていると思われます。
また、日本における華僑コミュニティの間でも紅旗の噂は広まっており、購入を決めるお客さんはどんどん増えています。
■2023年は東京にも紅旗ショールームが誕生!?
―― 2021年12月に大阪のショールームがオープンした後、どのような変化が生まれましたか。
実際にショールームを訪れた人達は皆、『すごいクルマですね』とか『中国のクルマがここまで進化したのか』という感想を残していきますね。
そしてショールームを訪れる人は単に実車を見にきただけという人が多いです。
むしろ、購入される人にとってショールームの存在は重要ではなく、実車を見ずに購入を決める人がほとんどです。
新しいモデルの存在が情報として知れ渡り始めたのと同時に、購入したいとの問い合わせをいただくことが多いです。
―― 日本と中国では気候も環境もまったく異なりますが、日本特有の故障や症状はありますか。
びっくりすることに、故障は全くありません。
本当に故障の事例がないので、逆に困っています(笑)。
ただ、H9はワイパー作動時に摩擦による異音が生じることがあります。すでに対策品は完成しているので、あとはそれの到着待ちとなっています。
―― 現在は難波のショールームひとつだけとなりますが、今後ショールームが増える予定はありますか。
2023年中に東京・日本橋に1か所、そして大阪に追加で1か所オープンさせる予定です。
新たな大阪の拠点は松屋町筋と千日前通が交差する付近に構える予定で、2月より着工、2023年夏頃には完成する予定です。
―― 新しいショールームはすでにあるショールームと役割が異なりますか。
基本的には難波のショールームと同じになります。ただ、展示する車両は難波と異なります。
大阪の新拠点には現時点でどの車種を展示するか決まっていませんが、HQ9やH5など、H9以外の車種を予定しています。
また、東京のショールームには一番人気のH9を展示する予定です。
※ ※ ※
紅旗は2023年もニュースで溢れること間違いないでしょう。
とくに新車種の上陸と新拠点の開設は、紅旗が着実に日本での評判を形成していることの証左となります。
大阪を中心に始まった日本での事業が、次は東京にもショールームをオープンさせるということで、今後、関東でも紅旗車を目にする機会が増えていくことになります。
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みんなのコメント
昔のカーグラフィックなら長期テスト自腹切りでやったと思うけど。
最近は、ググっても自腹切ってのレポートがないから
結局よくわからないんだよね
まず信用がまずありません、車売る前に信用を作って下さい。