この記事をまとめると
■2023年秋に登場する3代目ホンダN-BOXが公開された
【速報】日本イチ売れてるクルマ「ホンダN-BOX」がフルモデルチェンジ! 見た目はコンサバもインテリアは大胆変更!!
■キープコンセプトながらもエクステリアにはフレッシュ感がある
■助手席スーパースライド仕様は消滅の可能性が高く必須と考えるなら2代目を購入するのがおすすめ
3代目N-BOXを待たずに現行型を買っても後悔しない?
ホンダN-BOXが今秋のフルモデルチェンジを発表、3代目の姿を公開した。
「HAPPY Rhythm BOX」をグランドコンセプトに掲げる新型N-BOXが、初代からの魅力をしっかりブラッシュアップさせているのは、ひと目で理解できるところ。スタイリングについては大きな冒険をすることなく、N-BOXらしいものに仕上がっている。
現時点では、メカニズムなどハードウェアについては公開されていない点も多いが、軽自動車規格が変わったわけではないので、当然ながらボディサイズは従来モデルと同一だ。
そうであれば、あえていま2代目N-BOXを購入しても後悔しないだろうか?
室内の寸法について細かい話をすれば、キャビンのショルダールーム(人が座ったときに肩付近の室内幅)が前で5mm、後ろで55mm広がっている程度で、それ以外は従来どおりだという。もともと室内スペースについてはクラストップのN-BOXだけに、これ以上広げる余地は残されていなかった……というところだろうか。
気になる環境性能&燃費性能については、現時点で未公開となっているが、新型N-BOXのパワートレインが自然吸気エンジンとターボエンジンの2本立てとアナウンスされていることから、ハイブリッド化による大幅な燃費性能アップというわけでもなさそうだ。
標準系、カスタム系ともにキープコンセプトながら、確実に進化したエクステリアにフレッシュさはある。そこに魅力は感じつつも、モデル末期となる旧型を買ったからといって、パッケージやエンジニアリングにおいて圧倒的大差がついているとは言えなさそうだ。
もちろん、積載性について新型では後席を格納したときのラゲッジフロア形状に工夫するなどして、自転車を積みやすいよう進化している。
また、後席壁面の収納スペースを大きく拡大、ボックスティッシュが収まるようになっている。
2代目をいまのうちに確保したほうがいい人もいそう
しかし、これまでダッシュボード上に置いていたメーターを、ステアリングホイールからのぞき込むオーソドックスな位置に7インチ液晶メーターを配置するよう変えたことで、運転席前にあったボックスティッシュの収まる収納スペースは消失してしまった。
新型N-BOXでは収納の考え方について、ごちゃごちゃとモノがあふれることがないシンプルライフを目指している。
そのため2代目にあったフロントまわりの各種収納スペースは整理され、大容量化したグローブボックスにボックスティッシュや車検証、いまや必須アイテムである充電ケーブル類を収めるようになっている。
こうした新しいアプローチは評価できるものだが、従来のように細かい収納スペースを求めているユーザーにとっては、あえてモデル末期となる2代目N-BOXを購入するというのもアリかもしれない。
さらに、新型N-BOXは前席がベンチシート仕様だけになるという話もある。2代目N-BOXで登場した助手席スーパースライド仕様は消滅してしまう可能性が高い。圧倒的な室内長を活かしたシートアレンジが可能という点で、スーパースライド仕様にはアドバンテージがあるだけに本当だとすれば残念だ。
その背景には、助手席スーパースライド機構へのニーズがそれほどでもなかったというのもあるのだろうが、逆に助手席スーパースライドがマストというユーザーであれば、フルモデルチェンジする前に2代目N-BOXをオーダーしておくべきかもしれない。
逆にいえば、細かい収納スペースがあること、助手席スーパースライド機構があることがN-BOXを選ぶ大きな要因でないのであれば、新型へのフルモデルチェンジを待つほうが賢明ともいえそうだ。
前述した7インチ液晶メーター、9インチの大画面ナビ(純正アクセサリー)などのインフォメーション機能は先進的である。室内にはSOSボタンも確認できたので、上級モデル同様のコネクティッド機能「ホンダトータルケア プレミアム」が設定されることも確実だ。
先進運転支援システム「ホンダセンシング」についても単眼カメラのみで制御する最新世代になっており、法規で求められるサイドポール衝突をクリアしていることを考えると、安全性能の観点から新型N-BOXを待つことをおすすめしたい。
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