新型「Vクラス」登場
メルセデス・ベンツは、新型「Vクラス」に関して、配車は2024年10月上旬以降、V 220 d は11月下旬以降を予定すると発表した。
【画像】メルセデス・ベンツ新型Vクラスと歴代Vクラスをみる 全38枚
1998年に欧州のミニバンとして初めて日本に導入された「Vクラス」は、ワイドでスクエアなスタイリングと広く上質な室内空間にアレンジ自在なシートを備え、プレミアムミニバンというセグメントを創出したと彼らは述べる。
その後も、2003年、2015年のフルモデルチェンジを経て、7名乗車のシートレイアウトや左右両側の電動スライドドア、3点式シートベルト一体型のシートや自由度が高いシートアレンジが可能なシートレイアウト、FR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウト、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)」第2世代へのアップデートと「メルセデス・ベンツのミニバン」の名に相応しい快適性と機能性を備え、日本の顧客ニーズにあわせた装備や専用アクセサリーの拡充を図り、累計販売台数約3万台を達成したロングセラーモデルだ。
今回の新型「Vクラス」は、内外装デザイン・乗り心地・機能装備等、あらゆる面をアップデートしたことで、優れた利便性・快適性を備えた、高級感・先進性のあるメルセデス・ベンツのミニバンだとメルセデス・ベンツは語っている。
メーカー希望小売価格(税込)は以下の通り。
V 220 d:940万円
V 220 d ロング:975万円
V 220 d エクストラロング(標準仕様):1020万円
V 220 d エクスクルーシブ・ロング・プラチナムスイート:1355万円
V 220 d エクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイート:1370万円
伝統と先進性を融合させたエクステリアデザイン
フロントデザイン
・ラジエーターグリルが大型化したことで、より迫力のあるデザインに(全モデル共通)
・マルチビームLEDを採用した新デザインのヘッドライトを標準化(全モデル共通)
・V 220 d/V 220 d ロング/V 220 d エクストラロングのラジエーターグリルには、メルセデス・ベンツのデザインに共通する無数に散りばめられたスターパターングリルに2本のルーバーを採用。
・V 220 d エクスクルーシブ・ロング・プラチナム・スイート/V 220 d エクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイートには、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットと、5本のクロームルーバーを備えた専用フロントデザインを採用。
・ヘッドライトとともにラジエーターグリルが光る「イルミネーテッドラジエーターグリル」はオプションのAMGラインパッケージを装着したV 220 d/V 220 d ロング/V 220 d エクストラロングと標準でV 220 d エクスクルーシブ・ロング・プラチナムスイートおよびV 220 d エクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイートに装備。
リアデザイン
・フルLEDのリアコンビネーションランプは、ライトカバーがクリア(透明)になり、ブラックインサートの入ったデザインへ変更
・クロームのトリムストリップの上に、「Mercedes-Benz」のレタリング
新型Vクラスでは、全モデルで新しいデザインのアルミホイールを採用した。V 220 d/V 220 d ロング/V 220 d エクストラロングの標準仕様には18インチ、AMGラインパッケージ選択時にはAMGデザインの19インチが装着される。
V 220 d エクスクルーシブ・ロング・プラチナムスイートおよびV 220 d エクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイートには、19インチの高級感あるデザインのホイールを採用した。
外装色では、新しいソリッドペイントとして「ジュピターレッド」/「ヴィンテージブルー」/「アルペングレー」、メタリックペイントでは「カラハリゴールド」/「ソーダライトブルー」/「ハイテックシルバー」を追加した。
インテリアデザイン
全モデルで前席のインテリアを刷新し、ワイドスクリーンコックピット、静電容量式の新ステアリングホイールを採用した。
V 220 d/V 220 d ロング/V 220 d エクストラロング(標準仕様)では全席本革シートを備え、新しく採用された「ダークグレイオープンポアオリーブウッドルックインテリアトリム」、AMGラインパッケージでは「カーボンルックインテリアトリム」を採用。
V 220 d エクスクルーシブ・ロング・プラチナムスイートおよびV 220 d エクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイートには煌びやかな「アルミニウムインテリアトリム」と全席ナッパレザーシートが採用され、高級感あふれる空間を演出。
さらに、2列目にはエクスクルーシブシートを標準装備。フットレストが装備され、リクライニング機能、リラクゼーション機能、シートベンチレーター(シートヒーター機能含む)、ヘッドレストクッション・レッグレスト・フットレストのサポート、折りたたみ式テーブルを備え、長距離ドライブでも乗員に快適な空間を提供するという。
エクスクルーシブシートにはカップホルダー、USB-Cポート、スマートフォン用のトレイが組み込まれている。
多彩なシートアレンジ
全モデルで運転席、助手席を除いた2列5席の多彩なシートアレンジが出来ることも魅力の1つで、7人乗りで使用することはもちろん、後席を2座のみにして室内を広々と使ったショーファー・ドリブン仕様にしたり、2列目と3列目をすべて取り外して荷物を積載したりと、用途に合わせてアレンジすることが可能だ。
柔軟にシートアレンジに対応出来るよう設計されていながら、安全面も配慮されており、2列目および3列目を含むすべてのシートに3点式シートベルトが一体化され、センターエアバッグ、ウィンドウバッグ(リア)が全モデルで追加されたことに加え、電動スライドドアで後部座席の乗員も快適な乗り降りが可能となる。
ディスプレイ
先代モデルはコックピットディスプレイ:5.5インチ、メディアディスプレイ:10.25インチを採用していたが、新型ではコックピットディスプレイ、メディアディスプレイどちらも12.3インチのワイドディスプレイを採用し、メディアディスプレイはタッチスクリーン対応となった。またインストルメンタルクラスターは、先進的なインテリアデザインに生まれ変わっている。
より直感的な操作が可能なステアリングホイールを採用
ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性を有しており、静電容量式のステアリングホイールを採用し、従来はステアリングホイールにかかるトルクで判定していたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知を、静電容量式にしたことで、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使用感を向上させた。
さらに、全モデル標準でステアリングを素早く温めることで快適性を高める「ステアリングヒーター」を装備する。
快適装備とその他機能
MBUXを標準装備
対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を標準装備。ボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動。
音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応し、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタン、センターコンソールにあるタッチパットでも様々な操作をすることができ、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることが可能となっている。
サスペンション
V 220 d には、従来通りの優れた乗り心地を提供する「アジリティ・コントロール・サスペンション」が装着され、その他4モデルでは、滑らかな乗り味を実現する「エアマティック・サスペンション」を新しく採用した。
デジタルルームミラー
V 220 d 以外のモデルではデジタルルームミラーを標準装備することで、後席の同乗者や大きな荷物で見えにくくなる車両後方の視界を補助する。
キーレススタート
先代モデルは、キーを回してエンジンを始動する方式であったが、新型Vクラスではボタン式となった。
ステアリングヒーター
快適性が向上するステアリングヒーターを標準装備。
アンビエントライト
従来は3色のアンビエントライトが新型では、64色になり一層、華やかな雰囲気を醸し出す。
直列4気筒クリーンディーゼルエンジンと9G-TRONICを採用 (全モデル)
新型Vクラス全モデルに、2L直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」が搭載され、最高出力163ps/最大トルク38.75kg-mを発生。
振動、騒音も低減されており、快適なドライブを実現し、トランスミッションは全モデルに9速オートマティックトランスミッション「9Gトロニック」を採用。
1速から9速までの変速比幅が広いことから、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。
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