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WRC:Mスポーツが2020年布陣発表。元シトロエンのエサペッカ・ラッピが加入

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WRC:Mスポーツが2020年布陣発表。元シトロエンのエサペッカ・ラッピが加入

 WRC世界ラリー選手権を戦うMスポーツ・フォードは1月2日、2020年のドライバーラインアップをアナウンスした。新たにエサペッカ・ラッピを迎え、テーム・スニネン、ガス・グリーンスミスの3名、平均年齢25歳という若手を揃えた体制でシーズンを戦う。

 2019年シーズンはエルフィン・エバンスとスニネン、グリーンスミス、ポンタス・ティデマンドといった面々にフォード・フィエスタWRCを託したMスポーツ。2020年に向けてはエバンスがトヨタへ移籍したこともあり、ラインアップ変更を余儀なくされていた。

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 新たにチームへ加わったラッピは2017年、トヨタからWRC最上位クラスデビューを果たし、この年の第9戦フィンランドでは初のWRC総合優勝も飾っているドライバーだ。

 2018年シーズンもトヨタの一員として戦ったラッピは、2019年はシトロエンへ移籍。マシントラブルやクラッシュなどでリタイアが多く、ドライバーズランキングでは10位と低迷したものの、計3戦で総合2位表彰台を獲得するなど速さをみせていた。

 しかし、所属していたシトロエンが2019年限りでWRCでの活動を終了したため、2020年シーズンに向けては新たなシート探しを余儀なくされていた。

 チームメイトとなるスニネンは2019年シーズン全戦にMスポーツから出場。第8戦イタリアでは総合2位を獲得した。またシーズン途中からはコドライバーに大ベテランのヤルモ・レーティネンを迎えたことでも話題となった。

 残るグリーンスミスは2019年、下位クラスのWRC2プロを主戦場としながらWRC最上位クラス5戦にもスポット参戦していたドライバー。2020年シーズンは第1戦モンテカルロや第3戦メキシコ、第5戦アルゼンチンなど9戦でフィエスタWRCをドライブするという。

 ちなみにレギュラードライバーとなるラッピ/ヤンネ・フェルム組、スニネン/ヤルモ・レーティネン組は全員フィンランド出身者。Mスポーツのラインアップがフィンランド出身者で固められるのはミッコ・ヒルボネンやマーカス・グロンホルム、ヤリ-マティ・ラトバラなどが所属していた2006~11年以来のことだ。

 チームは「(2006~11年の)6年間に2度のタイトルと31回の勝利、99回の表彰台、592回のステージ優勝を飾った。この次世代の“フライング・フィン”たちが活躍すると確信している」とラインアップに期待を寄せている。

 心機一転、Mスポーツで2020年シーズンへ挑むラッピは「この新たな冒険が始まることを楽しみにしているし、どんな結果を出せるかワクワクしている」とコメントを発表した。

「Mスポーツ・フォードはラリーへ高い情熱を持っているチームであり、僕以外の才能あるドライバーを起用するチャンスもあったはずだ。だから、そんなチームが僕たちを信頼してくれたことをうれしく思っている」

「テスト走行は今週中にも始める予定だ。(2012年のフィンランド国内戦で)最後にフィエスタのラリーカーをドライブしたとき、多くの成功を手にできたから、その流れを継続できればと思っている」

「早くチームと一緒に仕事を始めたいし、いい結果を手にできることを願っているよ」

 Mスポーツ創設者で現在はマネージングディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは「フィンランド出身コンビを二組揃えるという、我々チームのルーツに戻ったような布陣となった」と述べた。

「あのときはマーカス(グロンホルム)、ミッコ(ヒルボネン)、ヤリ-マティ(ラトバラ)という3人が、それぞれに素晴らしいリザルトを出してくれた。だから、次世代の“フライング・フィン”たちがどう成長してくのか楽しみなんだ」

 また起用するドライバー3名の平均年齢が25歳と若手揃いの布陣になったことを挙げ、「我々チームの核となる信念は若き才能に成長と注目されるチャンスを与えるということだ」と続けた。

「エサペッカ、テーム、ガスの3人は才能にあふれた若手であり、全員が結果を出せる実力を秘めている。エンジニアなどを含めたチーム全体としても若いスタッフたちで構成されているが、全員経験は十分であり、高い野望をもっている。2020年シーズンにどんな結果を残すか、実に楽しみだ」

 Mスポーツのシートが決まったことで、2020年シーズンのWRC最上位クラスを戦う3チームすべてのシートが確定したことになる。

 2020年のWRCは1月23~26日の第1戦モンテカルロで開幕する。

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