ゴン川野のPC Audio Lab「65社が集まった音の祭典 OTOTEN2023」
6月24日25日の2日間に渡って、東京国際フォーラムにてオーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2023」が開催された。入場無料で事前登録制なので、過密になる心配もなくゆったりと会場を回れた。今回は普段、あまり聴く機会のないカーAVを体験してみた。
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JBLのClassicシリーズ初公開
クラシックなデザインで、最先端の音を聞かせるJBLのClassicシリーズが展示されるというので、ハーマンインターナショナルのブースを訪れた。お目当てのターンテーブル「TT350」の実機展示はなく写真のみだったが、本邦初公開のネットワークプレーヤー「MP350 Classic」を見つけた。横幅はフルサイズだが高さは低く今っぽいデザインだ。その隣にはCDプレーヤー「CD350 Classic」があった。デジタル出力を装備、トランスポートとしても使える。そして、システムの中核をなすプリメインアンプ「SA550 Classic」も展示されていた。予想実勢価格約30万円とSA750 WALと比較すれば、求めやすい価格になりそうだ。
日本では珍しいネットワークプレーヤー。Spotify、TIDAL、Roon Ready、Google Chromecast、AirPlayに対応する
CDプレーヤーはUSB‐A端子を装備してデジタルファイル再生ができるという。価格は約20万円になりそうだ
プリメインアンプSA550 Classicは上級機譲りのデザインで約30万円を予定。aptX Adaptiveに対応する
「L75 ms」はオールインタイプのミュージックシステムでBluetooth対応、HDMI ARCとアナログ入力に対応
ハイエンドのマークレビンソンのパワーアンプやプリアンプ。カーAVは別会場に展示されていた
日本メーカーも参戦、ヘッドホン用パワーアンプ
ハイエンドDACで有名なMSBが、ヘッドホン専用パワーアンプを製品化した。ダイナミック型用が235万円である。アナログのバランス入力専用で、基本的には同社のDACと組み合わせて使う。もちろん手持ちのプリアンプに接続してもいい。スピーカーを鳴らすアンプなら、セパレートアンプは珍しくないが、ヘッドホン用でここまでやったのは初めてではないだろうか。すると日本のオーディオメーカーDVASからもバランス接続専用ヘッドホン用パワーアンプ「DAVS Model2」が参考出品された。ちなみに「DAVSModel1」は光電型カートリッジ専用フォノアンプである。Model1とModel2を含むシステムでレコードを試聴、これはと思わせる凄みのある音を聴かせてもらった。発売時期価格未定だが、100万円から150万円の間ぐらいだと思う。小規模な国産ハイエンドメーカーの場合、ケースまで予算が回せない場合が多いが、本機はハイエンドに相応しいケースに収められ、製品としての満足度も高いと感じられた。
上がフォノアンプ、下が参考出品のヘッドフォンパワーアンプ。海外製品を思わせる渋いデザインだ
サイドはヒートシンク的な役割を果たすデザインになっており、放熱を助けるという
マークレビンソンとレクサスのコラボ
ハイエンドのプリアンプとパワーアンプで有名なマークレビンソンがカーAVでレクサスとコラボしている。その車種ごとにチューニングされたスピーカーとアンプのシステムがインストールされるのだ。今回、試聴したのはLexus LS 500h Mark Levinson Reference 3D Surround Sound Systemと呼ばれるもので、23個のスピーカーを使って7.1chの3Dサラウンドを再生できる。その音は上品で強調感がなく耳に優しい。車種に合わせてスピーカーを大量に配置しているだけあって、音像定位がビシッと決まるのが心地よい。試聴車のシステムはハイレゾ未対応とのことで、ワイドレンジ感や解像度の高さは、さほど感じられなかったが、各所に入ったマークレビンソンのロゴがあるだけでオーナーの満足度も高いだろう。実際、このオプションを選択するとクルマのリセールバリューも高まるという。
Lexus+Mark Levinsonということでハイブランド同士の超絶コラボ
当日は夕方まで試聴予約が一杯だったのだが、空き時間10分を利用して聴かせてもらった
23個のスピーカーを16chのDSPアンプで駆動するシステムを搭載
マークレビンソンのロゴが輝くパワーアンプだが、見えない所に設置されてしまう
スピーカーのグリルにもマークレビンソンのバッチが輝く
さらにセンターコンソールにもマークレビンソンの文字が見られた
カーオーディオシステムを室内と車内で聴き比べ!
人気のカーAVと言えば、パイオニアのカロッツェリアである。なかでも2020年に登場した「TS-Z900PRS」はTADの技術を応用して抜群の高音質を実現したと評判が高い。その中心にあるのが同軸2Way型ドライバーのCSTドライバーである。単なる同軸ではなく、高域と中域の音源が同一平面上に配置されたことにより点音源再生を実現する。TADに使われたCSTドライバーと同じようにツイーターの共振を抑えるため、頂点駆動方式を採用、ツイーターとミッドレンジの隙間を0.34mmまで狭くして音質を追求している。さらに全体で3Way構成となるPRSスピーカーはウーハーが担当する中域をこのCSTドライバーで再生することにより、音場感と音の実在感を実現したという。
今回は車内だけでなく、なんとブース内にカーAVと同じシステムを組んで音楽を再生した。使われたパワーアンプとネットワーク、メインユニットもカーAV用でドライバーは専用のエンクロージャーに収められている。センターにサブウーハーが加えられた「TS-Z900PRS」は解像度が高く、音像定位のシャープな音を再現、カーAVシステムと言われなければ、ホームオーディオ機器で音楽を再生していると誰しもが思うレベルだ。フラットバランスで音色はややクール、モニタースピーカーを思わせる音だ。
引き続き同一のシステムを搭載したトヨタ「ハリアー」に乗り込んでの試聴だ。女性ボーカルを聴くとCSTドライバーがほとんどの音域をカバーしているようで、フルレンジで再生しているような音像定位でボーカルが浮かび上がる。音は鮮明で粒立ちがよく、これこそハイレゾ音源と思わせてくれた。クルマの方が室内よりスピーカーまでの距離が近いため、より音の鮮明感が際立った。音色はなぜか車内の方がややウォームになり、万人受けする傾向と言えるだろう。恐るべしカーAV、これだけ不利な条件で高音質を追求する人々がいることに驚きを禁じえない。
カロッツェリアのシステムを室内で試聴するという新たな試み
CSTドライバーは独立した箱に、ウーハーは密閉箱に収めらている
同一のシステムで試聴できる試聴車が別フロアに用意されている
カロッツェリアの視聴車はハリアーの助手席だった。こちらは20分待ち程度
耳よりやや低いAピラーにセットされたCSTドライバー。音像定位的にはかなり有効な位置だ
ウーハーはドアの純正スピーカーの位置にマウント。メタルインナーバッフルを使い高音質を追求
写真・文/ゴン川野
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みんなのコメント
ハンズフリーの通話音声とか外への漏れがすごいからね
本人はずっと気づかないんだろうな