現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ハマーH2が木っ端微塵になるTNT爆弾をくらっても普通に走れる! 「マローダ」はガチで「世界最強」のクルマだった

ここから本文です

ハマーH2が木っ端微塵になるTNT爆弾をくらっても普通に走れる! 「マローダ」はガチで「世界最強」のクルマだった

掲載 9
ハマーH2が木っ端微塵になるTNT爆弾をくらっても普通に走れる! 「マローダ」はガチで「世界最強」のクルマだった

 この記事をまとめると

■世界最強の装輪装甲車「マローダー」がマーク2に進化

プーチン大統領も金総書記も乗ってる! 日本じゃ見たことないロシアの「アウルス」は結構衝撃のスペックだった

■ハマー2が木っ端微塵になった8kgのTNT爆弾の衝撃でもマローダーは走り続けることが可能

■値段は公表されていないが4000万円から架装や装備によっては6000万円ほど

 世界最強の装輪装甲車「マローダー」がマーク2に進化

「世界でもっとも止められないクルマ」と聞いてワクワクしない方はいないでしょう。南アフリカの工業メーカーが作り出した世界最強の装輪装甲車「マローダー」が、発表から14年を経てついにマーク2へと進化! 地雷だろうとコンクリの壁だろうとものともせずに突き進み、プラスチック爆弾がさく裂したってなんのその。しかもマーク2は乗員の快適性を大幅にアップしたといいますから、世界中のどんな物騒なエリアだって鼻歌混じりのドライブが楽しめちゃうのではないでしょうか。

 南アフリカに本拠を置くパラマウントグループが世界最強の装輪装甲車、マローダーを発表したのは2007年の国際軍事見本市(IDEX:中東最大の軍事見本市)でのこと。これはパラマウントとヨルダン(アブドゥラ2世国王設計開発局)によるジョイントベンチャーで、なんと同国は50台ものマローダーを購入したとのこと。中東の平和維持はやっぱりスケールが違う!

 また、ヨルダンに次いでアルジェリアやアゼルバイジャンといった国々もこぞって購入したほか、カザフスタンに至ってはパラマウントとの合弁会社を立ち上げ、国内生産に踏み切るなど超気に入った様子。なるほど、マローダーの性能はガチでしかないようです。

 さて、2022年にプロジェクトが発表されたマーク2ですが、ボディサイズは全長6440×全幅2660×全高2745mmと大型トラック並み。運転席と助手席のほか、後部に8席を備えた10人乗りというのは初代から変更なし。最高出力285.5馬力、最大トルク98.9kg-mを発揮するターボディーゼルエンジンを搭載し、駆動方式は当然4×4または6×6のいずれかを選択可能。巡航速度は約100~120km/h、最大航続距離は700kmと、運用性は市街地だけにとどまらない優秀なものでしょう。

 ちなみに、ペイロードは4tとのことですから、ちょっとした移動式ミサイルランチャーを牽引していくなんて使い道もありそうです。

 ハマーを子ども扱いにする耐爆弾性

 また、公式サイトで大きくフィーチャーされている「売り」が耐爆弾性能(笑)。つまり、車体下面では8kgのTNT爆弾に耐え、ホイール部分では同じく14kgの爆発に耐えられることを担保しているのです。実際に初代を紹介する動画では3.2kgのプラスチック爆弾で検証(笑)。ハマー2は木っ端みじんに吹き飛んだものの、マローダーはタイヤがパンクしてバンパーが壊れたのみ! むろん、そんな状態でもマローダーはグイグイと走り続け、コメンテーターに「世界でもっとも止められないクルマ」といわしめたのでした。

 この堅牢性の秘密はどうやら「ダブルスキン」二重構造の耐衝撃素材にあるようです。また、居住空間についてはモノコック構造を採用するなど、乗員保護についても徹底している様子。ちなみに、乗員スペースの快適性は初代に比べて飛躍的に向上したとのことで、外気温がマイナス20°から50°を越える環境でも「乗員が規定通り働ける」のだそうです。

 マローダーのすごいところは頑丈なだけではなく、60%の登坂能力や砂地や悪路といった路面状況に合わせた走行モードが選べ、車内からタイヤ空気圧の調整ができるなど、一般的な装甲車よりも高い走行性能を持たされているところ。パラマウントは架装バリエーションを豊富にラインアップしており、装甲救急車や指揮車両、あるいは歩兵火力支援といった仕様も選べます。

 となると、マローダーはやっぱり軍事車両のセグメントを逃れないわけで、一部の報道で「一般人も購入可能」となっているものの、パラマウントは政府機関にしか販売しない旨を明確にしています。値段は公表されていないものの、購入した各国の報告によれば、4000万円から架装や装備によっては6000万円ほどだそう。お値段もさることながら、丈夫だからって武器扱いのクルマに乗るっていうのは気が引けますよね。

 よくよく調べてみると、パラマウント社はマローダーのほかにもより大型化した装甲車「マタドール」や、南アフリカではお馴染みの海賊対策用装甲ボートなども生産しており、工業メーカーというより兵器産業の色合いが濃い感じ。まったく、マローダーみたいなワクワクマシンがガチで平和利用される日が待ち遠しくてなりません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ:ザルコが予選で活躍もスプリントで不運襲う「でもあきらめてはいない」/第19戦マレーシアGP
ホンダ:ザルコが予選で活躍もスプリントで不運襲う「でもあきらめてはいない」/第19戦マレーシアGP
AUTOSPORT web
鈴鹿サーキットへは「相乗り」で、ホンダモビリティランドがライドシェア「notteco」公認へ
鈴鹿サーキットへは「相乗り」で、ホンダモビリティランドがライドシェア「notteco」公認へ
レスポンス
ホンダ新型「”超凄い”スポーツセダン」実車公開へ! MT+300馬力超え「直4」搭載の「“2人乗り”インテグラ」! 史上最強の「タイプS HRC」米でまもなく登場
ホンダ新型「”超凄い”スポーツセダン」実車公開へ! MT+300馬力超え「直4」搭載の「“2人乗り”インテグラ」! 史上最強の「タイプS HRC」米でまもなく登場
くるまのニュース
パワーユニットをアップデートした改良型BMW M2が日本上陸。トランスミッションには6速MTと8速MステップトロニックATを用意
パワーユニットをアップデートした改良型BMW M2が日本上陸。トランスミッションには6速MTと8速MステップトロニックATを用意
カー・アンド・ドライバー
「オレの彼女は超アムロ」えええ……マジで………? クルマCMの迷コピー謎コピー傑作選│1990年代~2000年代編【10年前の再録記事プレイバック】
「オレの彼女は超アムロ」えええ……マジで………? クルマCMの迷コピー謎コピー傑作選│1990年代~2000年代編【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
「デロリアン」と「サイバートラック」ぐらいしか存在しないステンレスボディのクルマ! 錆びないし丈夫と言われるステンレスが普及しないのはナゼ?
「デロリアン」と「サイバートラック」ぐらいしか存在しないステンレスボディのクルマ! 錆びないし丈夫と言われるステンレスが普及しないのはナゼ?
WEB CARTOP
ローソン、スプリント9位でポイントならず「ペレスを抑え続けるだけのスピードがなかった」/F1第21戦土曜
ローソン、スプリント9位でポイントならず「ペレスを抑え続けるだけのスピードがなかった」/F1第21戦土曜
AUTOSPORT web
「ガソリンって冬用と夏用あるの!?」 実は人知れず替わっている 性能はどう違うのか?
「ガソリンって冬用と夏用あるの!?」 実は人知れず替わっている 性能はどう違うのか?
乗りものニュース
携帯した方がいいアイテムはある? 事故やバッテリー上などツーリング中のトラブルに役立つアイテムとは
携帯した方がいいアイテムはある? 事故やバッテリー上などツーリング中のトラブルに役立つアイテムとは
バイクのニュース
三菱「新型“3列”SUV」初公開! ガソリンエンジン+“FF”採用! 軽量な”モノコックボディ”&斬新サンルーフ採用の「DST」比国に登場
三菱「新型“3列”SUV」初公開! ガソリンエンジン+“FF”採用! 軽量な”モノコックボディ”&斬新サンルーフ採用の「DST」比国に登場
くるまのニュース
【F1分析】1周で10秒も速かった角田裕毅、RB”ウエット投入”絶好の判断。首位も射程圏だったのにSCで夢潰える
【F1分析】1周で10秒も速かった角田裕毅、RB”ウエット投入”絶好の判断。首位も射程圏だったのにSCで夢潰える
motorsport.com 日本版
当初2位の51号車フェラーリが4分55秒のタイムペナルティで降格。プジョーが今季初表彰台獲得/WEC第8戦
当初2位の51号車フェラーリが4分55秒のタイムペナルティで降格。プジョーが今季初表彰台獲得/WEC第8戦
AUTOSPORT web
AI搭載ドライブレコーダー「マルミエ」発売、人検知で駐車場のイタズラ監視も
AI搭載ドライブレコーダー「マルミエ」発売、人検知で駐車場のイタズラ監視も
レスポンス
【MotoGP】タイトル争い観戦の『最前列チケ』その代償はクラッシュと”超高額”? マルケス「高くついた。本当に速くて転んでしまった」
【MotoGP】タイトル争い観戦の『最前列チケ』その代償はクラッシュと”超高額”? マルケス「高くついた。本当に速くて転んでしまった」
motorsport.com 日本版
開催直前!EICMAに黒と黄色の『スイフト』登場!? 2025モデル続々、スズキが出展概要を発表
開催直前!EICMAに黒と黄色の『スイフト』登場!? 2025モデル続々、スズキが出展概要を発表
レスポンス
角田裕毅、スプリント15位「ペースが良くなくて、思うように順位を上げられなかった」日曜の改善に期待/F1第21戦土曜
角田裕毅、スプリント15位「ペースが良くなくて、思うように順位を上げられなかった」日曜の改善に期待/F1第21戦土曜
AUTOSPORT web
ヤマハ:クアルタラロがスプリントで上位入賞「5人の転倒による5位ではない」/第19戦マレーシアGP
ヤマハ:クアルタラロがスプリントで上位入賞「5人の転倒による5位ではない」/第19戦マレーシアGP
AUTOSPORT web
最近のクルマは「メーター」が減って「警告灯」が増えた! 点灯したら「異常」はわかるけど実際何が起こってる?
最近のクルマは「メーター」が減って「警告灯」が増えた! 点灯したら「異常」はわかるけど実際何が起こってる?
WEB CARTOP

みんなのコメント

9件
  • ******
    これに乗ったらさ、、、
    後ろから煽られたら急ブレーキ
    前から煽られたらそのまま突っ込む
  • ********
    ハマーH2はただの民生車両だから言うに及ばず、そもそもH1ですら耐爆仕様じゃないから当たり前。

    H1の元になったHMMWVだって元々素の状態じゃ耐爆仕様じゃないし追加装甲があるくらいに防弾性能もそれほど高くない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村