富士重工業は、新型「インプレッサ」を2016年10月13日に発表、2016年10月25日より発売する。新型インプレッサはこの発表に先立ち、9月1日から10月11日まで先行予約を受け付けていたが、その台数は5,883台という期待の大きさを伺わせる数字だ。また先行予約のうち約半数が他社からの乗り換えで、インプレッサの支持層に広がりを見せているのも注目に値する。
第5世代となる新型インプレッサは、富士重工業が中期経営ビジョン「際立とう2020」において次世代モデルの第1弾として位置づける戦略車となっている。次世代プラットフォーム“SUBARU GLOBAL PLATFORM”をはじめとした様々な新技術を投入し、「総合安全性能」と「動的質感・静的質感」の大幅向上を実現しているのが特徴だ。
ボディタイプは、5ドアハッチバックの“SPORT”と4ドアセダン“G4”の2種類が用意される。前後のフェンダーから流れる「ダイナミックブレード」と呼ばれるキャラクターラインを採用し、ボディ面に抑揚を持たせた立体感のあるダイナミックなスタイルを実現したSPORT。一方、クーペのように流麗なルーフラインとハイ&ショートデッキの組み合わせにより、優れた空力性能とスポーティさを備えた新しいセダンフォルムを実現したG4とある。
いずれも新デザインフィロソフィー「DYNAMIC x SOLID」を量産モデルとして初めて全面採用し、機能性とデザイン性を両立したエクステリアとなっている。またフロントフェイスも、ワイド&ローを強調するヘキサゴンモチーフのフロントグリル、Cシェイプのポジションランプなどのデザインモチーフを際立たせることで、スポーティなデザインへと進化した。
インテリアでもスバルの次世代を担うコンパクトカーとしてクラスの枠にとらわれない高い質感を実現している。まずインストルメントパネルは抑揚を持たせた大胆な造形によって「機能性に裏付けられたスバルらしいデザイン」を感じさせるとともに、流れるような連続造形で室内寸法以上の「広さ」も表現した。
搭載するエンジンは2種類。新開発の2.0L直噴NAエンジンは、燃料システムの直噴化をはじめ、約80%の部品の設計を見直すと共に、従来型比約12kgの軽量化を実現している。また年末投入予定の1.6L NAエンジンも、従来モデルのエンジンをベースにしながらも、出力性能を維持したまま環境性能を向上。振動騒音の低減するとともに、大幅な軽量化を果たしている。
スバル自慢の安全性能については、最新の自動ブレーキシステムEyeSight(ver.3)と歩行者保護エアバッグが全車標準装備となった。さらに車線中央維持機能の新採用やACC(全車速追従機能付クルーズコントロール)も進化。自車の後側方から接近する車両を検知しドライバーに注意を促す、スバルリヤビークルディテクションも採用される。
なお店頭デビューフェアは各販売店にて2016年10月29日~30日、11月5日~6日に開催。また月販台数は2,500台を予定している。
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