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激動の昭和にロータリーが誕生!? 100周年のマツダの名車5選

■マツダが「モノづくりへの情熱」から生み出した昭和の名車

 マツダは2020年1月30日に創立100周年を迎えました。実質的な創業者の松田重次郎を常に動かしたのは、モノづくりへの情熱です。

大型ロータリーセダンもあった!? マツダの迷車5選

 1920年に広島市でコルクを生産する「東洋コルク工業株式会社」に参画するかたちで創業。1923年の関東大震災によって輸送手段として自動車に注目が集まるなか、重次郎が着目したのは3輪トラックでした。

「国民生活の向上と我が国の発展に貢献したい」との考えから、高価な4輪自動車ではなく、多くの人が気軽に使える量産型の3輪トラックのマツダ号「DA型」を1931年に発売。

 原子爆弾が投下された1945年には本社施設の一部を広島県に貸与し、県庁の全機能が設置されるなど、戦後の復興にも貢献しました。

 そして、初の小型4輪トラック「CA型」を1950年に発売。時代の流れに乗るように、1960年には初の量産型乗用車である「マツダR360クーペ」を発売し、その後はロータリーエンジンを搭載した自動車を量産したことは周知の事実です。

 そこで、マツダが昭和の時代に発売した名車を5車種ピックアップして紹介します。

●Tシリーズ

 前述のとおり、マツダの自動車製造は小型3輪トラックから始まりました。第二次大戦後はオート3輪と呼ばれる小型トラックへの需要が高まり、個人商店を中心に普及していきます。

 そして、さらに輸送需要が高まると3輪トラックも大型化していき、マツダは1957年に「丸ハンドル+完全鋼製キャビン」を採用し、空冷エンジンを搭載した「HBR/MBR型」を発売。

 1959年には、荷台長2.38mで水冷4気筒エンジンを搭載しフロントブレーキを装備した「T1100」に、主力が引き継がれました。

 1962年の法改正で小型車枠が拡大したことに伴って、エンジンの排気量を2リッターに拡大し最高速度100km/hとされた「T2000」が発売されます。

 T2000は荷台長が4080mmある大型のトラックでしたが、最小回転半径5.93mと3輪の特徴である小回りが可能だったため、とくに都市部で高く評価されます。

 また、もうひとつの3輪ならではの特性として、片側の駆動輪が浮くことが少なく悪路に強いというメリットがありました。

 しかし、世の中は高速時代に突入し、3輪自動車のデメリットの方が浮き彫りになり、価格も4輪トラックに近くなったため、1970年代になると急速に淘汰され、Tシリーズも1974年に生産を終了しました。

 Tシリーズはバリエーションが豊富で長く販売されたこともあり、現存数が多く、現在でも旧車イベントなどで見かけることがあります。

●R360クーペ

 一般家庭にとってマイカーを持つことは夢のような時代だった1958年に、後に国民車とも呼ばれた軽自動車「スバル360」が発売されました。

 それに追従するように、マツダも1960年に初の量産型4輪乗用車である「R360クーペ」を発売。スバル360よりも低価格の30万円からとすることで、一気に販売トップを狙いました。

 排気量356ccから16馬力を発揮する、空冷4サイクルV型2気筒空冷OHVというユニークなエンジンをリアに搭載し、リアタイヤを駆動するRRレイアウトを採用。

 トランスミッションは4速MTと、軽自動車初のトルクコンバーターを用いた2速AT車が設定される画期的なものでした。

 ボディも曲面を活かしたユニークなデザインの2ドアセダンタイプで、一見すると2シーターに見えますが4人乗りとなっていました。ただし、リアシートは大人が快適に乗るスペースはなく補助用レベルです。

 また、サイドウィンドウとリアウィンドウはアクリルを用い、エンジンはアルミやマグネシウム合金まで多用し、徹底的な軽量化が図られ、車重はわずか380kgでした。

 この軽量なボディにサスペンションはトレーリングアームの4輪独立懸架を採用し、快適な乗り心地を実現。

 1960年暦年で2万3417台を生産し、軽乗用車の生産シェア64.8%にも達するほどのヒット作となりました。

 しかし、ライバルのスバル360は大人4名乗車を前提に設計されたキャビンスペースを持つクルマだったため、販売は巻き返されてしまいます。

 そして、マツダは1962年に4シーターの軽乗用車「キャロル」を発売し、R360クーペから主力を引き継ぐことになりました。

●コスモスポーツ

 マツダは国策として進められていた国内自動車メーカーの統合(後に廃案)を回避するために、1961年にドイツのNSUバンケル社と「夢の内燃機関」といわれていたロータリーエンジンについて技術提携をおこないました。

 独自の技術として「ロータリーエンジン」の開発に着手し、1964年に発売された「ヴァンケルスパイダー」に次いで、1967年に「コスモスポーツ」を発売します。

 コスモスポーツは、491cc×2ローターから、最高出力110馬力を発揮する世界初の実用量産ロータリーエンジン「10A型」を搭載。

 ボディはコンパクトなロータリーエンジンでなければ実現できなかった、低く伸びやかなスタイルで、未来的で斬新なスタイルでした。

 コスモスポーツを発売した後、1963年に商用車であるライトバンとして登場した「ファミリア」が1967年に2代目にモデルチェンジされ、翌1968年にはコスモスポーツと同じ10A型エンジンを搭載した「ファミリアロータリークーペ」を発売。

 さらに「ルーチェ」「カペラ」「サバンナ」「ロードペーサー」「パークウェイ」など、スポーツカーから高級車、マイクロバスにまでロータリーエンジンが搭載されました。

■ブームになるほど昭和の若者が熱狂したモデルとは!?

●サバンナ

 1971年にデビューした「サバンナ」は、通算5台目となるロータリーエンジン車です。

 発売当初のボディは2ドアクーペ/4ドアセダンで、105馬力を発揮する10A型エンジンと4速MTを搭載。

 1972年にはステーションワゴンの「スポーツワゴン」と、573cc×2ローターから最高出力120馬力を誇る「12A型」ロータリーエンジンと5速MTを搭載した「サバンナGT」(輸出名「RX-3」)が追加ラインナップされました。

 サバンナが規定生産台数をクリアして、JAFの認定が完了すると、1971年からツーリングカーレースに参戦。

 同年は日産「スカイラインGT-R」の連勝を阻み、1972年には1位から3位までの表彰台をロータリーエンジン搭載車が独占するなど、モータースポーツの歴史に名を刻みました。

 しかしレースの世界で輝かしい戦績を残しながらも、市販車は昭和50年度排出ガス規制適合のためにパワーダウンされ、その影響から極悪な燃費となり、オイルショックという背景もありロータリーエンジンは大きくイメージダウンします。

 その結果、サバンナ以外のロータリーエンジン車の販売も減少してしまいますが、ここからマツダはさらなる環境対応を進めることで、巻き返しを図ることになりました。

●ファミリア

 1964年に登場したマツダのエントリーカー「ファミリア」は、1980年に発売された5代目から、当時、世界のコンパクトカーのスタンダードになっていたFFに改められ、ライバルに挑みます。

 ボディは先代と同様の2ボックスのハッチバックスタイルを継承しましたが、デザインは直線基調のシャープなフォルムです。

 エンジンは74馬力の1.3リッターと85馬力の1.5リッター直列4気筒の2種類を搭載。トランスミッションは4速MT/5速MTと1.5リッターモデルには3速ATが設定されていました。

 FF化によって新開発された4輪独立懸架「SSサスペンション」は路面追従性が高く、スポーツドライブが不得意とされていたFF車の常識を打ち破り「まるで欧州車のようだ」と称賛されたほどです。

 また、5代目ファミリアは利便性や快適性において優れており、フルフラットまで倒すことのできる前席の背もたれや、左右二分割で前方へ折りたためる後席背もたれは、リクライニングの角度調整もできる便利な機能を備えていました。

 トップグレードの「1500XG」では、後席背もたれと側面の内装が丸みを帯びて連続する形状の「ラウンジソファーシート」を採用して後席の快適性を高め、電動サンルーフを標準装備とするなど「赤のXG」は、とくに若いユーザーをとらえて大ヒットを記録。

 精悍なデザインのファミリアのルーフキャリアに、サーフボードを載せたスタイルが大流行し、「陸(おか)サーファー」という言葉が生まれるきっかけになったほどです。

 国内で高く評価された「ファミリア 3ドアハッチバック」は記念すべき第1回日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、海外でも人気車種となり、欧州では「mazda 323」、アメリカでは「mazda GLC」の名前で販売され、マツダブランドが広く浸透しました。

※ ※ ※

 3輪トラックから始まったマツダの自動車製造ですが、その時々にエポックメイキングとなるクルマを多数輩出しています。

 なかでもロータリーエンジンの量産化は、マツダ以外では成し得なかった偉業です。

 そのロータリーエンジンは2013年に「RX-8」の生産終了とともに消えてしましたが、現在、復活に向けて開発中とアナウンスされています。

 これからもマツダは、世間をアッといわせるようなクルマをつくっていくでしょう。

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