アストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテルは、第11戦ハンガリーGP決勝を2位でフィニッシュしたが、レース後、マシンから必要とされる量の燃料サンプルを採取できなかったことで、失格の裁定を受けた。しかし、これを受けて、アストンマーティンは上訴の意志があることを表明したため、リザルトには暫定的にベッテルの2位が残されている。
F1技術レギュレーション第6.6.2条には、「競技者は、競技会期間中常に車両から1.0リットルの燃料サンプルを抽出できる状態を確保しなければならない」と定められている。しかし、ベッテルのマシンからは0.3リットルの燃料しか抽出できなかった。
アストンマーティンF1、ベッテルの失格裁定に対し上訴の意志を表明。リザルトは暫定扱いに/F1第11戦
「決勝後、5号車から1.0リットルの燃料サンプルを抽出することができなかった」とスチュワードの声明には記されている。
「チームには、タンクから必要な量の燃料を取り出す機会が何度か与えられたが、0.3リットルしか取り出すことができなかった」
「FIAテクニカルデリゲートおよびFIAテクニカルディレクターが出席するヒアリングにおいて、アストンマーティンのチーム代表者は、1.44リットルがタンクに残っているに違いないところ、それを取り出すことができないと述べた。この数値はFFMあるいはインジェクターモデルを使用して計算される」
「この状況を考えると、5号車は技術レギュレーション第6.6条の要件を満たしていない。第6.6.2条によると、競技者は、競技会期間中常に車両から1.0リットルの燃料サンプルを抽出できる状態を確保しなければならない。しかしながら、手続きが行われた結果、燃料サンプルを採取することができなかった」
「そのため、スチュワードは、技術違反に対する標準的なペナルティを適用することを決めた」
ベッテルの失格裁定を受け、F1は変更版のリザルトを発表したものの、アストンマーティンが上訴の意志を示したため、リザルトは暫定扱いで変更前のものが維持されている。もしベッテルが失格になると、3位以下が繰り上がり、ルイス・ハミルトン2位、カルロス・サインツ3位、フェルナンド・アロンソ4位、ピエール・ガスリー5位、角田裕毅6位、ニコラス・ラティフィ7位、ジョージ・ラッセル8位、マックス・フェルスタッペン9位、キミ・ライコネン10位となる。また、ハミルトンとフェルスタッペンのポイント差は8ポイントに拡大することになる。
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みんなのコメント
これでは、F1は面白くないよ。
メルセデスの他チームにした行いの方が問題だし。今季のチャンピオンシップは本当の実力を示してない。これならチームの総力戦でライバルをクラッシュさせた方がシリーズチャンプには手っ取り早いという事になる。