Volkswagen ID.R
フォルクスワーゲン ID.R
フォルクスワーゲンのEVレーサー「ID. R」が中国でも新記録に挑戦!
“天国に通じる門”でヒルクライム
パイクス・ピーク、ニュルブルクリンク・北コース、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。クルマを愛するものたちの聖地で、フォルクスワーゲンのEVレーサー、ID. Rは着実に記録を積み重ねてきた。
レコードブレイカーのID. Rが次に目指すのは中国。天国への門。そんな意味をもつ天門山で新たな記録へ挑む。
中国でID. Rを走らせることは、フォルクスワーゲンにとって重要な意味を持つ。同社は2030年までに、中国で販売するVW車の半数をEVにする計画だからだ。
ID. RはEVを世に広く伝える大使
「電動パワートレインは自動車産業界へ新しい時代を告げる存在です。我々フォルクスワーゲンも、まもなく発売予定のID.シリーズでEVの開発史を推進する役割を担っています。そのなかで、ID. Rは“EVアンバサダー”として重要な任務を負っているのです」と、フォルクスワーゲン乗用車ブランド部門で技術開発担当取締役を務めるDr.フランク・ウェルシュは説明し、さらに続ける。
「ID. Rの開発とタイムアタック挑戦を通じて、モータースポーツ部門と量産車部門間は積極的に技術や情報の交換を行います。バッテリー・セルの設計や高圧部品の取り扱いについても知見を得ることができます」
ID. Rの“記録破り”の歴史を振り返る
2018年6月24日のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでは、フランス人ドライバーのロマン・デュマにより総合優勝。記録は7分57秒148。フルコースとしては史上初めて8分を切るタイムでゴールした。電気自動車による過去の最高記録を1分近く短縮したうえ、2013年にセバスチャン・ローブが出した総合記録を16秒上回っていた。
ニュルブルクリンクの記録も40秒更新
次はニュルブルクリンク。そのパドックには「Jeder lobt, was Nurburgring-erprobt(製品に対する称賛を得たいのなら、ニュルブルクリンクでテストをしなければならない)」と書かれている。一周20.8kmの北コースは、世界で一番厳しいテストコースだと人は言う。
もちろん“グリーン・ヘル”には、ID. Rの想定していなかった長いストレートもある。ID. Rはニュル・チャレンジに際し、シャシーのセッティングからエネルギー・マネジメント、タイヤ選択などを徹底的に見直した。努力の結果は、2019年6月に報われている。6分05秒336。それまでのEV記録をおよそ40秒も上回る結果を残したのだ。
F1マシンを1.7秒上回る
2019年7月に行われたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでも、デュマの手で新記録を樹立している。全長1.86kmのヒルクライムのために仕立てた軽量バージョンで、39.9秒を達成。1999年にニック・ハイドフェルドがマクラーレン・メルセデスのF1マシン、MP4/13で作った記録を1.7秒上回っていた。
ID. Rのチャレンジはまだまだ続く。中国・天門山のヒルクライムだ。1519メートルの上り勾配に99のコーナーをもつワインディングロードは、狭く急で蛇のように曲がりくねっている。天門山でこのようなタイムアタックが実施されるのは初。チャレンジは今年の9月に行われる。
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