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前澤友作氏が発注した1点モノ「ロールス・ロイス」が完成! エルメスとのコラボ「ファントム・オリベ」とは

掲載 更新 28
前澤友作氏が発注した1点モノ「ロールス・ロイス」が完成! エルメスとのコラボ「ファントム・オリベ」とは

■織部焼のテイストでボディカラーをオーダー

 ロールス・ロイス・モーター・カーズは、エルメスとのコラボレーションにより、華麗なビスポーク仕様の「ファントム・オリベ(織部)」を製作した。

【画像】オーナーは前澤友作氏! 世界に一台の「ロールス・ロイス」を見る(22枚)

 このファントムのオーナーは、日本人実業家の前澤友作氏。前澤氏は、このクルマを「陸のジェット(ランド・ジェット)」と呼び、プライベート・ジェットで移動するときの静けさと排他性を路上でも実現することを想定したという。

 ファントム・オリベは、英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるロールス・ロイス・モーター・カーズの本社と、フランスのパリに拠点を置くエルメスのビスポーク・スペシャリスト・チームが共同でデザインし、手作業で製作した。

 印象的なツートンのエクステリアは、日本古来の陶器「織部焼」の熱心なコレクターである前澤氏の希望で、織部の特徴的な暗緑色とクリーム色の釉薬で彩られている。エクステリア上部はカスタマーのために特別に調合したビスポーク・カラー「MZオリベ・グリーン」で仕上げられており、前澤氏のプライベート・ジェットにも同じ塗料を使用できるようにしているという。

 グッドウッドのサーフェス・フィニッシュ・センターのスペシャリストが何か月もかけて開発したこの塗色は、16世紀の焼き物の特徴である光沢ある暗緑色の釉薬を見事に再現。エクステリアの下部は、美しさを締めくくるクリーム・ホワイトで仕上げられている。

 インテリアは主として「エルメス・エネア・グリーン・レザー」で仕上げられた。この素材はステアリング・ホイール、ダッチェス・ストラップというグラブ・ハンドル、ギア・セレクター、クライメート・コントロール設定用のロータリー・コントローラーなど、カスタマーが直接触れる細部に採用されている。

 さらに室内を包み込むように、エルメス・レザーをダッシュボード上部、インテリア・ピラー、リア・パーセル・シェルフに採用。また、グローブ・ボックスやラゲッジ・ルームのライニング、センター・コンソール、デカンタ収納部やシャンパン・クーラーなど、目立たない箇所にもエルメス・レザーを使用。このプロジェクトが両メーカーの真の共同作業によりおこなわれ、両ブランドの相互理解を示すものとして、グローブ・ボックス・リッドには「Habille par Hermes Paris(エルメス・パリによる装飾)」の文字が刻印されている。

 後部座席用ヘッドレストのクッション部分やカーフ・サポートには、繊細なエルメスのパイピングが施され、柔らかなシーシェル・ホワイトのアクセントと、色を合わせたラム・ウール製フロア・マットが、全体として明るく広々とした印象をもたらしている。

 インテリアにおいても、随所にロールス・ロイス・ビスポークのデザインや職人の技術が活かされている。たとえば木製スピーカー・グリルは、ドアに貼られたオープン・ポア・ロイヤル・ウォールナットのベニアに丁寧に穴あけ加工を施したもので、継ぎ目のない美しい質感と繊細な手触りを生み出している。さらに、センター・コンソール、リア・コンソール、ピクニック・テーブルの背面にもオープン・ポア・ロイヤル・ウォールナットが使用されている。

■馬具工房からスタートしたエルメスの技が光るインテリアとは

 ロールス・ロイス初の試みとして、ドア・アームレスト、センター・コンソール、リア・コンソール、さらに特筆すべきはヘッドライナーに、エルメスを代表する「トワル・アッシュ」キャンバス地が採用された。

 エルメスは、乗馬の伝統と革新的なクラフツマンシップのノウハウをクルマのインテリアに注ぎ込み、馬具職人が使用していたステッチやエッジ・ペイントの技術を使ってレザー張りを仕上げている。

 ダッシュボードの幅いっぱいにわたっているファントムの「ギャラリー」は、ロールス・ロイス独自の装備であるが、ここにもエルメスの技量が遺憾なく発揮されている。

 エルメスの象徴的なスカーフを数多く手がけた著名なフランス人アーティストでイラストレーターでもあるピエール・ペロン(1905?1988年)のデザインをもとに、エルメスはファントムの「ギャラリー」のためのアートワークを制作したのだ。

 印象的なエルメスの馬のモチーフにインスパイアされたこの作品は、オープン・ポア・ロイヤル・ウォールナットを素材に手描きしたもので、アート・ギャラリーのようにガラス越しに飾られているのが特徴だ。

* * *

 ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者、トルステン・ミュラー・エトヴェシュ氏は次のようにコメントしている。

「この荘厳で味わい深いロールス・ロイス・ファントムは、世界の2大ラグジュアリー・ブランドの才能ある人々が、前澤氏のような、先見の明がありインスピレーションに満ちたお客様と密接に協力することで、どのようなことが可能になるかを示しています。その結果はひとりひとりの真心、専門知識、ビジョン、そして技能の集大成として、両社の職人や能力の粋を集めた作品となっています」

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みんなのコメント

28件
  • 人が購入したクルマをいちいちニュースにしなくても良いけど。

    高額納税者はどんどん高額な買い物をして欲しい。
  • 俺はこのロールスロイス好きだな。
    センスも財力も素晴らしい!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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