チャオイタリア2023で走っていた2009年式アバルト
2023年10月22日(日)に兵庫県のセントラルサーキットで開催された「Ciao Italia 2023」はイタリア車限定のサーキットイベント。定番ヒストリックカーから最新のスーパーカーまで、年式もメイクスも多様なモデル187台がエントリーした一大イベントの会場から、気になるクルマのオーナーにお話を伺ってみた。
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サーキット用にアバルトを購入
コース走行終了後、追加メーターのログをチェックしていた、2009年式「アバルト500」のオーナーの萬代和弘さん。聞けば、アバルトの前はBCNR33「スカイラインGT-R」でサーキット走行を楽しんでいたのだという。
「嫁さんがフィアットの500に乗っていて、ちょっとサーキットに見に行ったらアバルトで走ってる人がいて。結構台数も出ていてまるでワンメイクみたいになっていたんで、それもいいかなと思って9年前くらいにサーキット用として購入しました。ハイパワーのクルマの絶対速度とかタイムとかに興味もなくなっていて、あえて非力なのをいかに速く走らせるかっていうのが楽しそうだったんで、アバルトにした感じです」
クルマを操っている感が楽しい
中古でベースとなる車両を購入し、G-TECHマフラーやサブコン、アラゴスタのショック、クルマを見てもらっているという大阪のユニコルセのオーバーフェンダーなどのエアロパーツでサーキット用に仕上げていった萬代さん。
ちなみにタイヤはポテンザRE-12Dを履いているが、サーキットに行くにはラゲッジスペースに2本しかタイヤが積めないため、フロントのみ違うタイヤに履き替えているのだという。
ところでサーキット走行車をGT-Rからアバルトに変更したわけだが、その走りの魅力とはどんなものなのだろうか?
「GT-Rの方が当然速いですけど、こっちのはちょうどええスピードで楽しんで乗れる感じですね。フルブレーキングするとリアが軽くてバタついたり結構不安定にはなるんですけど、電子デバイスに頼って速いんじゃなくて、そんなのもうまいことコントロールしながら操っている感があるのがいいんですよ」
セッティングを煮詰めていくのも楽しさのひとつ
エンジン自体はノーマルだが、よりアバルトの走りを楽しむためにサブコンやハイフローのギャレット製タービン、インジェクター、プラグの番手変更などでパワーアップが行われている、萬代さんのアバルト。
馬力は正確に計測したことはないそうだが、周りからは他のマシンと比較して220~230psは出ていると言われているそうだ。今後もサーキット走行を楽しむつもりだというが、さらに手を加える予定はあるのか聞いてみた。
「あんまりパワーを上げすぎても壊れるので、今のところこれ以上大きくどうしたいって部分はないんですが、細かいところはときどき変えたりしてるんですよ、今日なんかも、リアのブレーキローターを大きくしているんですが、なんだかバランスが悪くなって結構大変だったんです。だからちょっと減衰など足まわりを詰めていきたいですね。サーキットでレースする人は皆そうでしょうけど、中古買ってある程度走れるまでのベースに持っていって、そこから煮詰めていくのも楽しいんですよ」
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