現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > トヨタ・スープラ 開発責任者に一問一答 ファンへの言葉、86との関係

ここから本文です

トヨタ・スープラ 開発責任者に一問一答 ファンへの言葉、86との関係

掲載 更新
トヨタ・スープラ 開発責任者に一問一答 ファンへの言葉、86との関係

もくじ

ー スープラと86の関係
ー スープラ・ファンへ
ー 知ってほしい5つのこと

新型トヨタ・スープラ(A90)、車重1500kgか レクサスFシリーズ並みのトルク

スープラと86の関係

トヨタは、7月12日~15日に英グッドウッドで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加し、開発中の「スープラ」の試作車で走行した。

開発責任者の多田哲哉と、ニュルブルクリンク24時間耐久レースにも出場経験のあるテストドライバー、ヘルヴィッヒ・ダーネンスがステアリングを握った。

英国トヨタ広報のジェームズ・クラークが、多田哲哉にインタビューした内容を、本日、トヨタが公開。AUTOCARでも読者に共有する。

ーースープラの開発にどのくらいの期間携わっている?

「2012年からなので、ほぼ6年です。長いですね。通常の開発サイクルは3年ですが、このプロジェクトは絶対に成功しなければならなかったため、時間をかけました」

ーー長い開発期間を経て、グッドウッドでプロトタイプを走らせたお気持ちは?

「ここまで来られて、非常に嬉しい。ただそれだけです」

「このクルマを英国でお披露目することができて、人生最良の日です。グッドウッドのヒルクライムコースを運転したのは、とてもエキサイティングな経験でした」

ーー(過去に担当した)86について以前、「パッション・プロジェクト」と紹介されました。スープラのプロジェクトも同じような感覚だったのでしょうか?

「もちろんです。たくさんの情熱が詰まっています。86が出る前、トヨタは長い間スポーツカーをつくって来なかったので、遅れを取り戻さなければならないことが多くありました」

「しかし、スープラの開発では86での経験があったので、ずっと高いレベルから始めることができました」

スープラ・ファンへ

――86のお兄さんのようなクルマを生み出そうとしましたか?

「(豊田)章男さんは、会社として、86を次男とする3兄弟を出したいと常に言っていました。なので、スープラを圧倒的に優れたものにしようと考えました」

「例えば、86は非常に重心が低いのですが、スープラではさらに低くし、ボディ剛性は86の2倍を目指しました。実際、カーボンファイバーを使わずに(レクサスの)LFAと同じ剛性レベルを達成したので、より手ごろな価格とすることができそうです。それが最もむずかしかったですね」

「新型スープラはトレッドが広く、ホイールベースが86より短いことに多くのひとが気づき、驚かれたかもしれません。でもこのクルマのホイールベースとトレッドは、明確な比率を念頭において開発しており、わたしたちが目指していたバランスに到達できたと思っています」

「グッドウッドのヒルクライムのスタートを待つ車列の中で、ダーネンス(スープラのテストドライバー)と成功を喜びました。周りにいる多くのスーパーカーに比べ、おそらくわたしたちのクルマが一番安いだろうと思っていましたが、一番大きな歓声を得ていたように感じました」

ーー新型スープラはハードコアなスープラファンにどう受け入れられると思いますか?

「彼らの反応を楽しみにしています。86を出した時を思い出してみると、『AE86』の一部のオーナーの方々はご自分の車への愛着も強く、なかなか受け入れていただけませんでした。ですから、このクルマでも似たようなことになるかもしれません」

「単に新車を出すだけでは納得しない、旧世代のハードコアのオーナーたちが存在することはわかっています。それでもわたしはオープンな姿勢で、歴代スープラへのリスペクトを見せたいと思っています」

「その代わり彼らには、受け入れるのに少し時間がかかるとしても、新モデルの全てを素直に見てほしいと思います」

知ってほしい5つのこと

――これが5世代目のスープラとなるので、スープラファンに知ってほしい5つのことを教えていただけますか。

「まず初めに、今までのスープラは全て直列6気筒エンジンを搭載していました。新型でももちろん搭載します」

「2つ目に、歴代『スープラ』は全てFRでした。これも継承します」

「3つ目は、デザイン。A80(4代目スープラ)からヒントを得て、もちろん同じではありませんが、その要素を取り入れたことで、新型をぱっと見て『スープラ』だとわかるデザインにしました」

「4つ目は、各世代を振り返ると、それぞれの時代で存在感を見せつけてきました。新型でもそれを実現したいと思っています。来年発売されたら、このクラスで一番ファン・トゥ・ドライブなクルマになると信じています」

「現在、自動車業界では自動運転や電動化やAIが話題の中心です。規制が厳しくなることで、エモーショナルなクルマをつくることがどんどんむずかしくなっています。ですから、5つ目としては、新型スープラが純粋なガソリンエンジンによる官能的な音を楽しめる最後のトヨタ車になるのではないかと思っています」

「以上がわたしの5つのポイントです。久々の発売となるスープラをみなさんに楽しんでいただきたいと思っています。そして30年後に再会して、どんなにいいクルマだったか話しあえるといいですね」

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

ダイレクトAT搭載のGRヤリス、全日本ラリー久万高原で5位入賞「乗りやすく、安心して攻められた」
ダイレクトAT搭載のGRヤリス、全日本ラリー久万高原で5位入賞「乗りやすく、安心して攻められた」
AUTOSPORT web
強く、バランスよく。TEAM KUNIMITSUのウェア、グッズデザインのポイントを小島一浩監督兼デザイナーが語る
強く、バランスよく。TEAM KUNIMITSUのウェア、グッズデザインのポイントを小島一浩監督兼デザイナーが語る
AUTOSPORT web
静岡の大動脈“国道1号BP”ボトルネック解消へ! 新東名‐島田市街を結ぶ「新大井川橋」2024年度に4車線化
静岡の大動脈“国道1号BP”ボトルネック解消へ! 新東名‐島田市街を結ぶ「新大井川橋」2024年度に4車線化
乗りものニュース
F1、ジャンプスタートの取り締まりを強化。完全センサー次第だったルールを微調整
F1、ジャンプスタートの取り締まりを強化。完全センサー次第だったルールを微調整
motorsport.com 日本版
“約1年”ぶり顔面刷新! 三菱「新型コンパクトSUV」初公開! タフ顔進化の“RVR後継機”「ASX」日本導入は?
“約1年”ぶり顔面刷新! 三菱「新型コンパクトSUV」初公開! タフ顔進化の“RVR後継機”「ASX」日本導入は?
くるまのニュース
BMW『M3 CSツーリング』はさらに顔が変わる!? スーパーワゴンの頂点、限定台数はどうなる
BMW『M3 CSツーリング』はさらに顔が変わる!? スーパーワゴンの頂点、限定台数はどうなる
レスポンス
ジゴワッツが急速充電器「DC120K」の販売を開始
ジゴワッツが急速充電器「DC120K」の販売を開始
レスポンス
ヒョンデが先進技術を搭載したハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」を6月5日より発売
ヒョンデが先進技術を搭載したハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」を6月5日より発売
@DIME
スーパーGTの経験も活きたELMSデビューウイン。ケルンに猫カフェ発見【宮田莉朋“三刀流“コラムLAP 4】
スーパーGTの経験も活きたELMSデビューウイン。ケルンに猫カフェ発見【宮田莉朋“三刀流“コラムLAP 4】
AUTOSPORT web
レクサス LM【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
レクサス LM【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【ファイヤー!】1,365馬力では物足りない?エンジンチューンナップで大失敗「BMW M4」ドラッグレーサーが煙に覆われる・・・
【ファイヤー!】1,365馬力では物足りない?エンジンチューンナップで大失敗「BMW M4」ドラッグレーサーが煙に覆われる・・・
AutoBild Japan
【利便性向上と選択肢拡大】 2025年モデル発表のランドローバー・ディスカバリー・スポーツ 新グレード導入
【利便性向上と選択肢拡大】 2025年モデル発表のランドローバー・ディスカバリー・スポーツ 新グレード導入
AUTOCAR JAPAN
ブラックでコーディネートされた「焚き火台4点セット」が MOMTAG から発売!
ブラックでコーディネートされた「焚き火台4点セット」が MOMTAG から発売!
バイクブロス
車中泊に最適&最強! 日産の「巨大ベッド搭載車」が完成度高すぎ! 「キャラバン マイルーム」何がスゴい?
車中泊に最適&最強! 日産の「巨大ベッド搭載車」が完成度高すぎ! 「キャラバン マイルーム」何がスゴい?
くるまのニュース
日本でドゥカティの世界にどっぷり浸かる1DAYイベント『DUCATI DAY 2024』開催
日本でドゥカティの世界にどっぷり浸かる1DAYイベント『DUCATI DAY 2024』開催
バイクのニュース
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
くるくら
PHEVモデル促進へ レンジローバー・イヴォーク2025年モデル発表 価格改定とオプション見直し
PHEVモデル促進へ レンジローバー・イヴォーク2025年モデル発表 価格改定とオプション見直し
AUTOCAR JAPAN
先代からはデザインを一新!! 7代目セリカは中古平均価格80万円も190馬力って十分すぎない???
先代からはデザインを一新!! 7代目セリカは中古平均価格80万円も190馬力って十分すぎない???
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81870.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81870.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村