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排気量8リッター超え! V8にV10まである! 常人には理解不能な怪物バイク4選

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排気量8リッター超え! V8にV10まである! 常人には理解不能な怪物バイク4選

 この記事をまとめると

■コンパクトカーの排気量を軽々と超える大排気量のエンジンを搭載したバイクがある

なんこれ「走るアタッシュケース」じゃん! たった15万円で市販するホンダの「モトコンパクト」が欲しいのに日本販売はナシ!!

■世界最大排気量の量産バイクと言われるトライアンフ・ロケット3の排気量は2458cc

■シボレーのV8やバイパーのV10を搭載した驚きのバイクもある

 老舗バイクメーカーでは大排気量モデルをラインアップ

 マクラーレンで腕を振るった希代のレーシングカーデザイナー、ゴードン・マーレーがマクラーレンF1(BMWの6リッターV12をミッドに積んだ3人乗りスポーツカー)を発表した際、「排気量が安全デバイスの代わりになる」と興味深いコメントを残しています。同車は1138kgという軽量ボディに、627馬力を発揮するエンジンを積み、0-60mph加速3.2秒と優れた性能が注目を浴びたものです。

 たしかにサーキットのメインストレートでもなければ、強烈な加速にビビリミッターが発動し、フルスロットルにするのは躊躇われたものです。一方、バイクの世界にもにわかには信じがたい排気量を持つモデルがいくつも存在しています。果たして、安全デバイスといえるのかどうか、ちょっとしたダウトではないでしょうか(笑)。

 ハーレーダビッドソンCVO/インディアン・スポーツチーフ

 いわずとしれたアメリカンブランドの両巨頭ですが、CVO(ロードグライド/ストリートグライド共通)が1977ccなら、スポーツチーフは1890ccとすでに1気筒あたり1リッターにほど近い排気量に達しています。

 エンジン形式はおなじみのVツインで、CVOはヘッドまわりを一部水冷化、インディアンは伝統的ともいえる空冷エンジン。最大トルクはハーレーが183Nm、インディアンは162Nmと、およそ218Nmを発揮するシビックタイプR(ABA-FD2)のカリカリには劣るものの、あちらは車重が1255kgとCVO(380kg)の3.3倍、スポーツチーフ(302kg)の4.2倍ありますからね。その加速性能たるや、目が追い付かないばかりか、文字どおり体が置いていかれる速さです。

 また、1気筒当たりのパンチも圧巻ですから、非日常を味わうならばクルマよりも長けていること明らか。むろん、フルスロットルを躊躇わせるパワーなのですが、どういうわけかバイカーはためらうことなくガバ開けする傾向にあるようです(笑)。

 トライアンフ・ロケット3

 トライアンフはクルマ好き、とりわけ英国車ファンにはわりと馴染みのあるブランドネームかと。オーセンティックでプレミアムなバイクブランドとして、かなりの成功を収めている彼らですが、ロケットだけは振り切ったモデルとして有名です。

 1990年代初頭に直列3気筒エンジンでブランドカラーを打ち出してきたのですが、もちろん660ccとか900ccくらいの常識的なものでした。

 が、このロケットは、排気量なんと2458cc! 世界最大排気量の量産バイクと言われています。気筒当たり800ccオーバーというのは、ポルシェ911の空冷フラットシックスの気筒当たり600ccを優に超える数字です。

 で、叩き出す馬力が167馬力、最大トルクは堂々の221Nmと、上述のシビックタイプRに対しても遜色ない数字。車重318kgからするとウェイトパワーレシオが1.9kg/馬力とレーシングカー顔負けで、なるほどロケットのようにかっ飛んでいくこと疑いようもありません。

 8リッター超のエンジンなんてクルマでも珍しい

 ボスホス

 ハーレーやロケットで驚いている場合ではありません。さすが、大排気量天国のアメリカでは、シボレーのビッグブロック(8200cc)を積んだバイクがブイブイいわせているのです。ボスホスというマイナーブランドながら、V8エンジンをバイク用にカスタム、すなわちミッション(前進2速+後進1速)やラジエターを最適化することで、いくつかの大排気量バイクをリリースしてきました。

 前述の8200ccはさすがに排気ガス問題で廃番となっていますが、スモールブロックの5200ccやアルミブロックの6200ccはいまだ現役。また、国内にも正規ディーラーが存在して、なんと100台ほどのボスホスが登録されているそうです。

 が、スモールブロックといえども車重は500kgを越え、ビッグブロック搭載車に至っては総重量660kgとにわかにはバイクの重量とは信じがたいもの(笑)。それでも、オーナーによれば立ちゴケしてもひとりで起こせるとのことですが、やはりゾッとしませんね。

 筆者としては、エンジンが発する熱が気になったのですが、相当な熱さだそうで、レザーパンツをはいていても夏場は肌が真っ赤に灼けるとのこと。なるほど、V8はクルマで味わうほうが無難かもしれません(笑)。

 ダッジ・トマホークV10

 名前のとおり、クライスラーが2003年のデトロイトショーに出品した「オートバイのような乗り物」で、シボレーのビッグブロックよりわずかに大きい8300ccのV10エンジンを搭載。

 平たく言えば、バイパーのV10エンジンにまたがっているようなものでしょうか。ご覧のとおり、バイクのようなパッケージに見えないこともありませんが、前後とも2本ずつタイヤを並列にレイアウトしているため、正確に言えば自立可能な4輪車。それでも、クライスラーはコンセプトバイクと言い張り、500馬力以上を発揮しつつ、最高速は理論上400mph(およそ640km/h)と夢なのか悪夢なのかわからないようなパフォーマンス(笑)。

 トマホークなんてバイクを作るアメリカ人にも驚きますが、それが欲しいと手を挙げた人がごまんといたのもアメリカらしい(笑)。コンセプトモデルの反響があまりに大きかったため、クライスラーは限定10台のみを販売することにしたのですが、お値段なんと5000万円! もちろん完売で、これから先もオークションで驚きの落札価格となること請け合いです。

 こうなると、排気量が安全デバイスになるのもわかりますが、お値段もまたフルスロットルを躊躇わせる安全デバイスといえるのではないでしょうか(笑)。

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みんなのコメント

12件
  • ce0********
    昔、環八で前のロケットⅢに乗った女性の3人組で全員が黒の、ピチッとしたツナギってのを見た、流石に「スゲーな」と思った(笑)
    もうマンガ、ハリウッド的な世界観だった。
    ハーレーじゃなく、ロケットⅢって所がシブかった。
  • opt********
    こういうことが許容される国だからこそクリエイティブ豊な新しいものが生まれる下地があると思う。バイクに限らずね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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