現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの国産車 14】11代目へフルモデルチェンジした日産 スカイラインはスポーツセダンの常識を変えた!

ここから本文です

【懐かしの国産車 14】11代目へフルモデルチェンジした日産 スカイラインはスポーツセダンの常識を変えた!

掲載 更新 66
【懐かしの国産車 14】11代目へフルモデルチェンジした日産 スカイラインはスポーツセダンの常識を変えた!

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「日産 スカイライン(11代目)」だ。

日産 スカイライン(11代目:2001年)
1957年に初代が誕生したスカイラインは、2001年に11代目にフルモデルチェンジされた。その姿を見た多くの人は「これがスカイライン!?」と驚きを隠せなかった。2年前の1999年の東京モーターショーに参考出品されたコンセプトカー「XVL」とスタイルがそっくりだったからだ。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

正確には新型スカイライン=XVLそのものではない。ディテールは微妙に変更されている。だが、旧型のR34に比べて全長は30mm短くされたがホイールベースは185mm延長され、全幅は30mm広げられ、全高も95mm高めている。とはいえ、スタイル全体のバランスは取れているのでスポーティさはスポイルされていない。

しかも、スカイラインの伝統であるストレート6エンジンをやめて、コンパクトで全長の短いV6エンジンを搭載。それゆえ、全長は短くなってキャビンは拡大された。テールランプにはLEDを採用したが伝統の丸型ではなくなった。ヘッドランプも上下2段構造となった。

まずは格段に居住性の向上したキャビンに乗り込んで、スタートしよう。新コンセプトのボディ構造と新開発のマルチリンクサスペンションが提供する乗り味は、なかなか小気味良いものだ。ダンパーは乗り心地面でのゴツゴツ感を解消し、独特なスッキリした乗り味をもたらしてくれる。しかもフワフワすぎることはなく、腰のあるしっかりした足まわりとなっている。

また、ロングドライブには欠かせない静粛性も旧型よりも格段に向上しており、プレミアムセダンと呼ばれるに恥じない高いレベルに到達している。

ハンドリングもプレミアムセダンとして、これまでの日本車にはなかった味がある。ステアリングを切ったときの回頭性は非常に軽快で、ノーズがスッと入る気持ち良さと、その後に続く軽い操舵力と一定のアングルでコーナーを抜ける姿勢は、ワインディングロードを軽快に走るのに適している。直進安定性も高く、高速道路では気持ちの良いクルージングができる。

エンジンは直噴の2.5Lと3Lの2機種だが、VQエンジンの特徴であるスムーズな回転フィールを見せる。もちろんトルクがある3Lの力強い走りは魅力だが、急勾配の上り坂でない限り2.5Lでも十分だ。ただしミッションは、3Lは5速ATと組み合わされるのに2.5Lは4速ATしか選べないのは残念だ。

新型スカイラインのキャラクターは、ヨーロッパのライバルとも違った上質なミドルセダンに仕上がっているようだ。日本発のプレミアム4ドアセダンとして、世界に第一歩を踏み出したといえるだろう。

ただし、このクルマを見て、乗って、走って、「これこそがスカイラインだ!」と言い切れるかどうかは難しい。このクルマがスカイラインという車名でなければ、走りの良いスポーツセダンとして高い評価を得られるに違いない。だが、いままでのスカイライン ファンにとって、このクルマをスカイラインと呼ぶには違和感がありすぎるし、そう認めさせるには、もう少し時間が必要だろう。

■日産 スカイライン 300GT 主要諸元
全長×全幅×全高:4575×1750×1470mm
ホイールベース:2850mm
車重:1490kg
エンジン形式:V6・4バルブDOHC・FR
排気量:2987cc
最高出力:191kW(260ps)/6400rpm
最大トルク:324Nm(33.0kgm)/4800rpm
ミッション:5速AT
タイヤ:215/55R17
当時の価格:325万円

[ アルバム : 日産 スカイライン(11代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

66件
  • 別名であれば誰も違和感なかったはず
    残念な車種だったな
  • 車としては良い出来。
    でもデカすぎて完全にオヤジ志向になってしまった。
    海外では売れたかもしれないが、これを日本で「スカイライン」の名で売ったのが最大の失敗。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村