全長5.13mの大型ミニバン 自社ブランドからは売らず
台湾のIT大手フォックスコン(Foxconn/富士康)の自動車部門であるフォックストロンは10月8日、新型EV「モデルD(Model D)」を発表した。2026年に量産開始予定だ。
【画像】台湾IT大手が作る「水平分業」スタイルのミニバン【フォックストロン・モデルDを写真で見る】 全7枚
イタリアのピニンファリーナがデザインを担当した7人乗りの電動ミニバンで、全長5.13m、全幅1.99mと、Dセグメントに位置づけられることからモデルDと命名された。
フォックストロンによると、100~120kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを使用し、WLTPテストサイクルで最長660kmの航続距離を達成するという。
空力性能に重点を置き、ボディワークにさまざまな通気口や折り目を設けることで、車両周囲の空気の流れをスムーズにしている。空気抵抗係数Cd値はわずか0.23に抑えられている。
電気アーキテクチャーも航続距離に重要な役割を果たすという。インフォテインメント・システムなどを制御する複数の「ゾーン」モジュールを備えた1台の集中型コンピューターを中心に設計されている。
これによりエネルギー効率を向上させ、コスト削減にもつながるとフォックストロンは言う。
モデルDのプラットフォームは、フォックスコンが今年初めに株式の50%を取得したドイツのZFシャシー・モジュール社によって開発されたものだ。
6人乗り仕様もあり、アームチェアにはiPhone対応の充電パッドが設けられるほか、シートバックにはiPad用のスロットが備わる。
量産は2026年に開始される予定だが、自社ブランドで販売されるわけではない。フォックストロンのビジネスモデルは、他社に製品ライセンスを供与し、必要に応じて若干の設計変更も行うというものだ。
例えば、フォックストロンのモデルCは現在、台湾のラクスジェン(Luxgen/納智捷)が販売している。
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