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ベントレー ベンテイガ V8に見る、ラグジュアリーSUVの世界観とV8のプライオリティ

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ベントレー ベンテイガ V8に見る、ラグジュアリーSUVの世界観とV8のプライオリティ

BENTLEY BENTAYGA V8

ベントレー ベンテイガ V8

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デビュー以来、高く評価をされるベンテイガ

正式に発表されてからまだ3年にも満たないというのに、ベントレーにとって初のSUVとなる「ベンテイガ」は、スーパーリッチから高く評価される存在となった。あえてこう表現させてもらうのは、ベンテイガはもはや“ブランド化”し、ハイエンドSUVの世界に新しく誕生した存在だと個人的には思えるからである。

それを証明するかのように、ベントレーはベンテイガのラインナップを続々と拡大し続けている。日本には6.0リッターのW型12気筒ツインターボエンジンを608ps&900Nmの最高出力&最大トルクで搭載する「ベンテイガ」のほかに、同エンジンをさらに635ps&900Nmにまでチューニングした「ベンテイガ スピード」、そして今回試乗した550ps&770Nmの4.0リッターV型8気筒仕様の「ベンテイガ V8」が導入されているが、欧州市場などではほかに環境性能やランニングコストに注力した「ハイブリッド」(PHEV)や「ディーゼル」もラインナップされている。これらがベンテイガのセールスに、さらなる大きな追い風を生み出してくれることは間違いのないところだろう。

都会でも際立つエクステリアデザイン

凛とした佇まいを見せるベンテイガのエクステリアデザインは、カントリーロードではもちろんのこと、都会の洗練された景色にも実に良く似合う。とりわけ印象的なのはフロントマスクの造形で、それが醸し出す雰囲気にはやはり独特な存在感があるのか、歩道を歩く人などからの視線は自然と集まる。

ベントレーらしい高品位な内装と最新の安全装備

インテリアのフィニッシュも相変わらず魅力的だ。センターコンソールを中心に左右対称にサイドから後方へと流れていくライン。上質なウッドパネルやレザーを用いることで、人間の五感すべてで安らぎというものを感じさせてくれるインテリアだ。装備レベルももちろん十分に満足できる。インフォテインメントシステムはApple CarPlayに対応するほか、ドライバーアシスタンスシステムにはアダプティブクルーズコントロールやナイトビジョン、ベントレーセーフガードプラス、ハイビームアシストなども含まれる。まさに伝統と先進が共存する装備が与えられているのだ。

滑らかなフィーリングとアクセルレスポンス

搭載される4.0リッターツインターボエンジンは素晴らしく滑らかだ。このV8エンジンは、VW&アウディ・グループ内ではほかにアウディやポルシェ、ランボルギーニにも搭載されているが、最高出力では各々のキャラクターに合わせた差別化が施されている。ベンテイガ V8の550psは、その中では最も控えめな数字となるが、実際のパワーフィーリングは気持ち良いことこの上ない。

ベントレーが先に市場へと投じたW12モデルと比較すると、その差は60ps弱ということになるが、逆に車重は50kgほど軽い数字だから、実際に街中で感じる加速感には大きなハンデは正直なところ感じない。むしろアクセルペダルの動きに対してのレスポンスという点では、V8エンジンの方が魅力的な動きを見せるようにも思えた。

高回転域までストレスなく一気に吹け上がるV8エンジンは、8速ATとのマッチングによってさらにその魅力を高めているという印象だ。シフトアップ時にはほとんどショックを感じさせることなく、まさにシームレスな加速が続き、最大トルクの770Nmも中速域でフラットに発揮されるので、8速ATをあえてマニュアルでシフトしたくなるシチュエーションにはまず出会うことはないだろう。もちろんシフトダウンも、走行モードに合わせて最適なタイミングで行われる。

SUVであることを忘れさせるスポーティなハンドリング

V8の魅力として誰もが簡単に分かるのは、コーナリングだろう。ステアリングはきわめて正確かつ手応えも十分にあり、サスペンションの動きも実に滑らかでナチュラルだ。結果、車重が2480kgもあり、かつ重心も高い位置にあるSUVをドライブしているということを一瞬忘れさせてくれるくらいに、スポーティな走りを楽しむことができる。

ドライブモードを「スポーツ」に設定すれば、さらにステアリングもサスペンションもハードな設定となるが、それでも乗り心地に十分な節度を感じるのは嬉しい。これこそがベントレー流。それはほかのベントレー車にも共通する、彼らが伝統とするシャシーの味付けともいえる。

最高速度で290km/h、0→100km/h加速では4.5秒という、驚異的な運動性能を誇るベンテイガ V8。それは、もちろんSUVとしても卓越した基本性能を持つモデルだ。ラゲッジスペースは後席を使用した状態でも484リットルを確保。さらに後席を格納すれば1774リットルにも達する。4WDシステムは最新のトルセン・オールホイールドライブ。その機動性はまさにステージを選ばない。

V8とW12、異なるキャラクターから選択する贅沢な悩み

このV8を選ぶか、あるいはW12を選ぶのか。さらには、唯一無二の存在になるとされる豊富なアクセサリーやスタイリングオプションなど、その組み合わせはまさに無限大。ベントレーを買うということは、さらなる悩みを増やすとも言い換えることができるのかもしれない。

REPORT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

PHOTO/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)

【SPECIFICATIONS】

ベントレー ベンテイガ V8

ボディサイズ:全長5150 全幅1995 全高1755mm

ホイールベース:2995mm

車両重量:2480kg

車両総重量:3250kg

エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ

ボア×ストローク:86.0×86.0mm

総排気量:3996cc

圧縮比:10.1

最高出力:404kW(550ps)/6000rpm

最大トルク:770Nm/1960 – 4500rpm

トランスミッション:8速AT

駆動方式:AWD

ステアリング形式:電動パワーアシスト(可変レシオ)

サスペンション形式:前4リンクダブルウイッシュボーン 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク(スチール or カーボン)

タイヤサイズ:前後285/45R21

最高速度:290km/h

0→100km/h加速:4.5秒

CO2排出量(EU):260g/km

車両本体価格(税込):2004万4800円

【問い合わせ】

ベントレーコール

TEL 0120-97-7797

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