現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 中古狙いの人必見!! 2024年4月で生産終了したMAZDA6の前身アテンザを買うならガソリン or ディーゼル どっちを選ぶべき?

ここから本文です

中古狙いの人必見!! 2024年4月で生産終了したMAZDA6の前身アテンザを買うならガソリン or ディーゼル どっちを選ぶべき?

掲載 9
中古狙いの人必見!! 2024年4月で生産終了したMAZDA6の前身アテンザを買うならガソリン or ディーゼル どっちを選ぶべき?

 2012年末、日本市場では久々の国産ディーゼルセダンの登場となったマツダ 3代目アテンザ。約7割近く売れているというディーゼルは本当に“買い”のクルマなのか? 鹿児島を中心に500kmにわたって走るロングドライブテストを行なってみた!(本稿は「ベストカー」2013年5月10日号に掲載した記事の再録版となります)

文:竹平素信/撮影:平野 学/撮影地・錦江高原ホテル

中古狙いの人必見!! 2024年4月で生産終了したMAZDA6の前身アテンザを買うならガソリン or ディーゼル どっちを選ぶべき?

■圧倒的なパフォーマンスをみせるディーゼルに対しガソリンは?

3代目となるマツダ アテンザ。2Lのガソリンの250万円に対し、40万円高のディーゼル。果たして選ぶならどっち?

 予想をはるかに上回る大人気のアテンザだが、そのワケはディーゼルモデルにあると思う。

 このエンジン、昨年登場したCX-5で初デビューとなった2.2Lクリーンディーゼルでパワーと燃費を両立したうえにフィールが上質とあって、一気に注目されたものだ。

 この国産最高のディーゼルがアテンザの魅力を高めたのはいうまでもない。販売数の約7割がディーゼルなのはそのれっきとした証なのだ。

 アテンザはディーゼルか、ガソリンか。そりゃあディーゼルだろう!! ということになりそうだが、ちょっと待て、だ。

 ディーゼルはパワフルながら低燃費。燃料代もガソリンより安い。これはエコ時代にあって、大きな魅力であることは間違いない。

 しかし、ガソリンだって長所はある。アテンザには2.5Lのガソリン25Sもあるが、今回は走りの楽しさ、価格のメリットという点で20Sをチョイス。

 ディーゼルの標準モデル、2.2XDに対し、2Lガソリンの20Sなら40万円(税込)も安い。このクラスでこの価格差はかなり大きいハズだ。

アテンザはリアビューもスタイリッシュだ。トランク容量もこのクラスとしては充分なサイズ。積載の機会が多いユーザーにはワゴンもある

 ディーゼルはランニングコストを考えれば10万kmくらい走れば元がとれる計算になるが、そこまで先行投資する気になるかどうか。さらにガソリンエンジンならではのフィールのよさも魅力ではないか。

 ということでディーゼルか、ガソリンかを検証すべく、ロングドライブでじっくり乗り比べてみた。ガソリンは20S、ディーゼルはXDだ。

 2Lガソリン、このエンジンの仕上がりはなかなかいい。

 166ps/20.0kgmのパワースペックもライバルにヒケをとらないばかりか実力もハイレベルだ。低速からトルクフルで回すほどにしっかりとパワーが盛り上がってくる。

 試乗中は常に3名乗車(そのうち1名は100kg級)だったが、フツーの走りなら不足なしの動力性能を発揮した。

 1430kgの車重で2Lでは非力かな、と予想したもののいい意味で期待は裏切られたのだ。とはいえ、余裕があるほどではない。登り坂や高速道路での追い越しなどでもう少しパワーが欲しいと感じさせることも確か。

 ガソリン、NAならではのレスポンス、リニアな回転フィールも気持ちよい。このあたりはディーゼルにハッキリと勝るポイントだ。

 高回転でサウンドがけっこう高まるが、これもノイジーではなく、むしろスポーティなフィール。

 2Lガソリン、上等ではないか、と感じさせたのだ。

■乗り心地を優先するなら17インチ

ワインディングロードはディーゼル、ガソリンともに関係なく、アテンザのスポーツ性がいかんなく発揮される。走りの満足度は高い

 2.2Lのクリーンディーゼル。こいつのパワーはすばらしい。

 175ps/42.8kgmは2Lガソリンに比べ、トルクがなんと2倍以上。車重は1510kgと重たいが、余裕はタップリ。

 2Lガソリンで不満があった登り坂、高速道路もラクチンそのもの。正直いって圧倒的な動力性能差を見せつけてくれた。というか、ディーゼルのパフォーマンスが素晴らしかったワケだ。

 さらにディーゼルではうるさい、回転フィールが重々しい、といったイメージもまったくなく、ホントにディーゼルなの?と思わせるナイスフィール。

 アイドリング時こそわずかだがディーゼルだな、と感じさせる音振があるものの、走行中はほとんど感じさせないし、静粛性はガソリンより高い。これはちょっとした驚きだった。

 また、ガソリンには及ばないが、軽快でスムーズな吹け上がりはディーゼルらしからぬフィール。

 じっくり乗るほどにディーゼルのよさを感じた。比較してしまうと買うならディーゼル、と思うのは当然だろう。

 ディーゼルとガソリン、走りの違いはエンジンだけではない。走りはエンジンの重量差に起因するものでステージによって違いを見せた。

 高速道路ではフロントが重いディーゼルがいい。ステアリングのズッシリ感が強く、直進安定性も高い。ディーゼルのビッグトルクもあって安心した高速ドライブが楽しめよう。

 一般道ではフロント部が軽いガソリンのほうがやや走りやすい。ノーズの動きが軽快だからフツーの走りなら、よりスムーズな走りが楽しめよう。パワーの立ち上がりもディーゼルより穏やかなのでスムーズな走りにつながるのだ。

 ワインディングではさすがにガソリンが楽しい。フロントが軽く、その分前後重量配分が均等になるので軽快で一体感の高いハンドリングを見せてくれる。よりオン・ザ・レール感覚のスポーティな走りが楽しめる、というわけだ。

 とはいえ、どのステージも大きな違いがあるワケではない。もともとシャシー性能が高いアテンザゆえに欠点とするほどの差はない。

 2種類設定されたタイヤによる走りの違いはけっこう大きかった。

 高価だが見ばえがよく、ついチョイスしたくなるのは19インチ。走ってのメリットはステアリングのダイレクト感が高く、コーナーリング性能が優れていること。

 スポーティな走りを望むなら19インチで正解だ。そのいっぽうで市街地や低速走行ではゴツゴツした固めの乗り心地が気になる。走りと乗り心地を含め、19インチはややオーバーサイズ感が強い。

 いっぽう17インチはどうか。メリットは乗り心地で市街地や一般道での快適さが光る。サスチューンは19インチも17インチも同じだから乗り心地はタイヤの違いだけ。コーナーリング性能が不足するレベルではない。

 たしかに19インチとの差はハッキリと感じさせるが、これで充分、といったレベルだ。ワインディングはむしろ17インチのほうがよさそうだった。限界の把握もしやすかった。

高速コーナーリングは安定感抜群

 さてさて、ディーゼルかガソリンかで正直いってワシを大いに悩ませる。乗り比べての答えはディーゼルが確かに魅力的だ。

 余裕あふれるディーゼルパワーはなんともすばらしいし、フィールもこれまでのディーゼルのイヤなイメージが払拭されている。

 今回、せっかくのロングドライブということで燃費もチェックしてみたところ、ディーゼルは一般道で10.7km/L、高速道路で16.8km/Lという数字をマーク。

 いっぽうガソリンはそれぞれ9.8km/L、11.8km/Lだった。一般道がどちらも悪かったのはワインディングでペースアップしたためだった。

 ここまでの答えを出すなら、やっぱりディーゼルがよし。燃費も格段にいい。しかも、軽油はガソリンより安い。車両の価格差、40万円は10万kmくらい走らないと元はとれないが、パワフルな走りが日常で楽しめるとなればそれもOKという気になろう。

 アテンザユーザーの約7割がディーゼルをチョイスするのも大いに納得である。

 ということで、イチオシはディーゼルだが、ガソリンもオススメしたい。実用上は充分のパフォーマンスだし、エンジン以外のアテンザそのものの走りもすばらしいから満足度はとても高いと思うのだ。

 価格差40万円の出費が苦しいのならガソリンをチョイス。これも正しいゾ。

今回の試乗では、オススメはディーゼルという結果に ※クリーンディーゼル車は100%減税となるためガソリン車のエコカー減税を表記

【番外コラム】意外にも語られないのがリアの居住性──ということでリアシートをチェック!

後席の乗り心地はどうか? ゆったりしていて広さはバッチリ。で、乗り心地はどうか?

 人が乗るチャンスはフロントシートに比べ圧倒的に少ないリアシート。しかし、今回の3人乗車で試乗を行った結果、リアシートの乗り心地に関して気になった点があった。

 シートのホールド性は、後席としてはまずまずながら、タイヤサイズで差があることだ。17インチのでは気にならないゴツゴツ感が19インチのほうでは感じられ、走りのパフォーマンスは上がるもののリアシートはちょっと犠牲になることもある。そこもチェック。

【画像ギャラリー】2Lのガソリンと2.2Lのディーゼルターボで試乗! マツダ アテンザをギャラリーでチェック!(14枚)

投稿 中古狙いの人必見!! 2024年4月で生産終了したMAZDA6の前身アテンザを買うならガソリン or ディーゼル どっちを選ぶべき? は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ『CRF1100L  Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
ホンダ『CRF1100L Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
レスポンス
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
Auto Messe Web
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
motorsport.com 日本版
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
レスポンス
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
WEB CARTOP
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
motorsport.com 日本版
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
WEB CARTOP
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
くるまのニュース
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
レスポンス
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
Webモーターマガジン
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
THE EV TIMES
【スクープ】スバル「アウトバック」の次期型はワゴンボディからSUVに激変! 日本再発売もある!?
【スクープ】スバル「アウトバック」の次期型はワゴンボディからSUVに激変! 日本再発売もある!?
LE VOLANT CARSMEET WEB
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
くるまのニュース
トーヨータイヤ「OPEN COUNTRY」装着車両がメキシコ開催の「スコア・バハ1000」3位入賞で、最上位クラス年間チャンピオン獲得
トーヨータイヤ「OPEN COUNTRY」装着車両がメキシコ開催の「スコア・バハ1000」3位入賞で、最上位クラス年間チャンピオン獲得
レスポンス
地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
レスポンス
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
AUTOSPORT web
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
くるまのニュース

みんなのコメント

9件
  • sic********
    これだけの燃費しか出せないのは、運転が下手くそやからやで?
  • kr2********
    どちらを買っても後悔しかない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0405.3万円

中古車を検索
CX-5の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0405.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村