「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「スバル エクシーガ 2.5」だ。
スバル エクシーガ 2.5(2009年)
レガシィの走りの良さはそのままに、3列シートをパッケージングしてミニバンとしたエクシーガ。これまで(編集部註:2009年秋)は、パワーユニットは2Lの自然吸気版と同ターボという設定だったが、今回、新たに2.5Lエンジンが追加された。エンジンそのものは新開発とかではなく、レガシィにも採用されている2.5Lの水平対向4気筒SOHCだ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)
パワースペックは、最高出力が170ps、最大トルクが23.4kgmという必要十分なものだ。しかも、このモデルの最大のポイントはエコカー減税の対象車であるということ。つまり、走りと経済性を両立させているわけだ。
ターボモデルの2.0GTの車両価格(税込)が283万5000円なのに対して、この2.5Lを搭載した2.5i-Sは装備が充実した「アルカンターラセレクション」でも267万7500円。減税分と補助金が最低20万円強加わると考えれば、ざっと見積もっても実質40万円近くの価格差となる。これは、けっこうお買い得といえるだろう。
実際に乗ってみると、この2.5Lモデル、意外なほどよく走る。トランスミッションが2Lターボは5速トルコンATなのに対して、2.5LはリニアトロニックCVTを採用している。自然吸気エンジンならではの粘り強さで、発進加速は自然で力強い。このCVTはレガシィでの投入以降、日々進化している。レガシィに搭載されたばかりの初期のものに比べると、加速時の変速はジワッと滑らかだ。低速トルクも十分なことから、スムーズに加速をしてくれる。めったにやる機会はないだろうが、全開走行をするような領域以外では、スペックの差はあまり気にならないだろう。
今回、同時に2Lターボ車も比較試乗することができた。パワースペックは225psと33.2kgmもあり、しかもトランスミッションはトルコンATゆえに一定速からの加速で変速しやすく、アクセルペダルを踏み込めばてすぐに追従してくれる。それゆえ力強さのインパクトはあるものの、ミニバンとして家族を乗せての加速感として考えると、少々荒々しい印象を受けてしまう。
ハンドリング的には、2.5Lモデルのフロントの動きは実に軽快だ。そもそも、エクシーガの乗り心地はカドがなくストローク感あるもので、なかなか魅力的だった。さらに2.5Lモデルでは、フラット感のあるすっきりとしたフィールのタイヤを履くことで、快適性と走りの良さを両立している。
乗り比べて、あらためて感じられたポイントは、2.5Lモデルは2Lターボ以上に実用域では力強さがあること。ハンドリング性能においては、重量バランスの良さから正確さはピカイチだった。しかも、エコカー減税対象車ということであれば、存在価値は実に高い。現時点では、エクシーガのベストチョイスは、この2.5Lモデルだといえるだろう。
■エクシーガ 2.5i-S アルカンターラ セレクション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1620kg
●エンジン種類:水平対向4 SOHC
●排気量:2457cc
●最高出力:125kW<170ps>/5600rpm
●最大トルク:230Nm<23.4kgm>/4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●10・15モード燃費:12.6km/L
●タイヤ:215/50R17
●当時の価格(税込み):260万4500円
[ アルバム : スバル エクシーガ 2.5 はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
8年ぶり全面刷新! 日産新型「小さな高級車」登場! 全長4.3mに「クラス超え上質内装」とめちゃ“スゴいシート”採用! ちょうどイイサイズの「新型キックス」日本には来る?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
年々モデルが減っていってますね。
このエクシーガと後継のクロスオーバー7は、前列シートの
シートバック(背もたれ)が比較的低く設計されていて、
前列シートを一度前方に出してシートバックを目一杯倒すと、
2列目シートの座面までほぼフラットにできるように
なっていました(ちょっと説明しにくいですが…w)
車内でゆっくり一休みしたい時などには、大変重宝する
シートアレンジだったのではないでしょうか。
3代目までのインプレッサやフォレスター等も前列シートは
同じものだったと思いますので、同様のシートアレンジが
出来たのではないかと思います。