現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダCX-60は「オーディオ」まで全力投球! 下位グレードの「純正システム」がすでにブッチギリで凄かった

ここから本文です

マツダCX-60は「オーディオ」まで全力投球! 下位グレードの「純正システム」がすでにブッチギリで凄かった

掲載 153
マツダCX-60は「オーディオ」まで全力投球! 下位グレードの「純正システム」がすでにブッチギリで凄かった

 この記事をまとめると

■話題のSUV「CX-60」に搭載されているオーディオシステムについて解説 

直6+FRを蘇らせたマツダに拍手! CX-60はメカニズムも質感も想像を超えたSUVだった!

■音響追求の結果ボディの捻り剛性にも寄与している

■筆者はオーディオのためにCX-60を選ぶ価値があると考えている

 CX-60はオーディオ環境も凄すぎた!

 マツダは現行マツダ3以降の各車で、より効果的なスピーカーレイアウトを車体設計に盛り込むなど、多くのオーディオマニアが理想とする「原音忠実再生」と、「好みの音量で聴ける」ことを目指した、高品位なオーディオシステムの設計に取り組んでいる。

 そして、9月15日より販売をスタートしたFRベースの新たな2列シートDセグメントSUV「CX-60」では、このオーディオシステムが一段と進化した!

 マツダ3以降の各車では、フロントバルクヘッド付近や後席など室内の隅は「共振の腹」であり音圧が増加しやすく、逆にフロントドアは「共振の節」であり音圧が減少しやすいという音響特性に着目。「好みの音量で聴ける」ようにするための具体策のひとつとして、ボックスウーファーをフロントドアではなくカウルサイド(Aピラーの根元)に配置することで、低周波域の再生能力を高めつつ、オーディオ再生時の異音低減、NVH改善も図っている。

 CX-60ではさらに、カウルサイドの鋼板に深絞りのプレスを行うことで、カウルサイドウーファーのボックス容量を3リッターから4.8リッターへと、大幅に増大させることを可能にした。これにより、とくに低音域のダイナミックレンジを広げつつ、車体のねじり剛性も向上させた。

「原音忠実再生」についてはマツダ3より、高音域を受け持つツィーターをAピラー、中音域を受け持つスコーカーをフロントドアパネル上部前方(とリヤドア)に配置。フロントガラスからの反射音を低減するとともに、スピーカーからの音がより多く乗員の耳に直接届くよう改善している。

 フラッグシップSUVにふさわしいこだわりを極めた音響システム

 CX-60ではさらに、ツィーターとスコーカーを乗員の耳に音がより直接届きやすい位置に配置。また、高音域では指向性が強まることも踏まえ、ツィーターはその取り付け角度にも配慮している。加えてスコーカーのセンターキャップにサブコーンを設定することで、中・高音域の落ち込みを減らし、ツィーターの音とスムーズに繋がるよう工夫している。

 進化したのはスピーカーだけではない。アンプでは、電源に使われるコンデンサーの、電解液のブレンドをマツダ専用に開発し、ノイズを除去するためのトロイダルコイルにも高音質なものを採用。発振器も伝送時の情報の劣化が少ない部品を選定している。さらに、CDなどのデジタル音源に含まれる量子的ノイズを除去する機能を、純正車載オーディオとして初めて実装した。

 今回、その音質を実車で体験できたのは、「Lパッケージ」系以下のグレードに標準装備される、8スピーカーのオーディオシステム「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」。

 ベースやバスドラム、コンガの深みと伸びがあり自然な低音が、インパネなどの共振も伴うことなく室内全体に広がるとともに、女性ボーカルやアコースティックギターの音も、極めて繊細なニュアンスまでクリアに聞き取ることができた。これはマツダ3やCX-30のマツダ・ハーモニック・アコースティックス」よりも、さらに一段と「原音忠実再生」、理想のオーディオに近づいたと評価することができるだろう。

 なお、12スピーカーの「エクスクルーシブ」系グレード以上には「BOSEサウンドシステム」が標準装備され、「Sパッケージ」および「Lパッケージ」系グレードにもメーカーオプション設定されている。

 マツダ3以降の各車のオーディオ開発を担当している統合システム開発本部電子性能開発部の若松功二さんによれば、こちらでは再生モードを「スタンダード」にすると低音域が強めになるが、「リニア」に設定すれば「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」と同様にフラットな特性になるとのこと。

 今回は残念ながら視聴する機会を得られなかったが、もし若松さんの説明通りであれば、「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」以上の「原音忠実再生」が期待できる。

 このオーディオを手に入れるためにCX-60を購入する。そんなユーザーが現れても何ら不思議ではないほど、CX-60の「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」は素晴らしい仕上がりだった。

関連タグ

こんな記事も読まれています

アウディスポーツ最強の640馬力、『RS Q8』改良新型に「パフォーマンス」…欧州設定
アウディスポーツ最強の640馬力、『RS Q8』改良新型に「パフォーマンス」…欧州設定
レスポンス
水平分業はどうもダメだった話【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
水平分業はどうもダメだった話【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
グーネット
児玉、菅原にオージーライダーのマックスが加入! 4回目の鈴鹿8耐で上位を目指すTeam KODAMA
児玉、菅原にオージーライダーのマックスが加入! 4回目の鈴鹿8耐で上位を目指すTeam KODAMA
AUTOSPORT web
事故時の正確な場所を把握できる!GPSを搭載したネオトーキョーのミラー型ドライブレコーダー「ミラーカム3」
事故時の正確な場所を把握できる!GPSを搭載したネオトーキョーのミラー型ドライブレコーダー「ミラーカム3」
@DIME
まさかのMrs.GREEN APPLEが登場! 話題の新型車を語る!? どこが気に入った? ホンダ新型「フリード」の魅力とは
まさかのMrs.GREEN APPLEが登場! 話題の新型車を語る!? どこが気に入った? ホンダ新型「フリード」の魅力とは
くるまのニュース
[サウンドシステム設計論]高度な「パッシブシステム」を組んで1ランク上のサウンドを満喫!
[サウンドシステム設計論]高度な「パッシブシステム」を組んで1ランク上のサウンドを満喫!
レスポンス
【MotoGP】バニャイヤが直面する新たな課題……マルケス加入後のチームの手綱を握れるか? 「和を乱すな」と今からアピール
【MotoGP】バニャイヤが直面する新たな課題……マルケス加入後のチームの手綱を握れるか? 「和を乱すな」と今からアピール
motorsport.com 日本版
スペインGPで大失速のRB、オーストリアGPのFP1で2台のマシンで比較テスト実施へ。角田裕毅「明確な説明が得られればいいんですが……」
スペインGPで大失速のRB、オーストリアGPのFP1で2台のマシンで比較テスト実施へ。角田裕毅「明確な説明が得られればいいんですが……」
motorsport.com 日本版
ホンダ「新型ヴェゼル」登場! めちゃ精悍「“スポーティ”仕様」がカッコイイ! デザイン刷新の「フル無限カスタム」も設定
ホンダ「新型ヴェゼル」登場! めちゃ精悍「“スポーティ”仕様」がカッコイイ! デザイン刷新の「フル無限カスタム」も設定
くるまのニュース
VW新型「ゴルフR」世界初公開! 333馬力・最高時速270kmの最強ゴルフは「光るVWエンブレム」初採用
VW新型「ゴルフR」世界初公開! 333馬力・最高時速270kmの最強ゴルフは「光るVWエンブレム」初採用
VAGUE
マツダとヤマハ発動機、認証不正で出荷停止のロードスターRFなど 7月以降に順次生産再開へ
マツダとヤマハ発動機、認証不正で出荷停止のロードスターRFなど 7月以降に順次生産再開へ
日刊自動車新聞
VWゴルフGTIのセダン版『ジェッタGLI』に改良新型、228馬力ターボに6速MT…米国発表
VWゴルフGTIのセダン版『ジェッタGLI』に改良新型、228馬力ターボに6速MT…米国発表
レスポンス
【公式動画】アストンマーティン F1アロンソの熱望から誕生したQ By Aston Martinビスポークのヴァリアント・ヴェラールが新たな系譜に加わる
【公式動画】アストンマーティン F1アロンソの熱望から誕生したQ By Aston Martinビスポークのヴァリアント・ヴェラールが新たな系譜に加わる
Auto Prove
トヨタ「アルファード/ヴェルファイア/プリウス」オーナーに朗報! 純正ナビのテレビ視聴やナビ操作が便利になるTVキットが新登場
トヨタ「アルファード/ヴェルファイア/プリウス」オーナーに朗報! 純正ナビのテレビ視聴やナビ操作が便利になるTVキットが新登場
Auto Messe Web
3週間ぶりのMotoGP! オランダGPのFP1はバニャイヤがトップタイム。来季チームメイトのマルケス2番手続く
3週間ぶりのMotoGP! オランダGPのFP1はバニャイヤがトップタイム。来季チームメイトのマルケス2番手続く
motorsport.com 日本版
ブガッティの新たなハイパースポーツカー「トゥールビヨン」が登場。V16エンジン+3モーターで1800psを発生!
ブガッティの新たなハイパースポーツカー「トゥールビヨン」が登場。V16エンジン+3モーターで1800psを発生!
Webモーターマガジン
[15秒でわかる]BMW『M2』改良新型…小さな車体でも中身は狂暴
[15秒でわかる]BMW『M2』改良新型…小さな車体でも中身は狂暴
レスポンス
本州―四国「しまなみ海道」高速バス攻めの“特急化” 運行ルートがらり変更! 新幹線接続 JR松山駅は“廃止”
本州―四国「しまなみ海道」高速バス攻めの“特急化” 運行ルートがらり変更! 新幹線接続 JR松山駅は“廃止”
乗りものニュース

みんなのコメント

153件
  • 俺のシエンタは8スピーカー
  • 正直マツダに限らず、車用BOSEって大して音良くない。
    もう少し高くなっても良いからそこそこ音の良いオプションを用意してほしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村