次々と更新されていく最速記録
text:AUTOCAR UK編集部
【画像】シロン、エキシージ、ヴェイロン【最速モデルのベースとなったクルマを写真で見る】 全99枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
「世界最速」を目指して作られたクルマは数多く存在する。しかし、数億円もするハイパーカーの性能を「理論上」でアピールすることと、実際に証明することはまったく異なる。
だからこそ、このリストでは理論上の最高速度ではなく、実際に計測された数字に焦点を当てている。現実世界で記録を達成しない限り、机上の空論に過ぎない。
月で使える腕時計や海中200mで書くことができるペンと同じように、1時間に数百km走れるクルマというのは素晴らしいものだ。たとえ実生活で使う機会がなかったとしても、そこに存在するだけで価値がある。
それを念頭に置いて、今回は実際の計測値をベースに、世界最速の市販車を8台ご紹介する。
8位. マクラーレンF1 – 386.4km/h
1998年3月、フォルクスワーゲンのテストコース「エーラ・レッシエン」でレーシングドライバーのアンディ・ウォレスが記録したことで有名な、記念碑的な英国製ハイパーカー。
マクラーレンF1は15年もの間、世界最速の市販車のタイトルを守り続けてきた。しかし、この記録を出すにはレブリミッターを8300rpmまで上げる必要があった。
7位. ケーニグセグCCR – 388.0km/h
2005年2月、イタリアのナルド・リングでマクラーレンF1を王座から引きずり下ろすマシンが登場した。ケーニグセグの2度目の市販モデル、CCRだ。
4.7L V8ツインスーパーチャージャーを搭載し、810ps以上の出力を発揮。F1に時速1マイル(約1.5km/h)の差で勝利した。しかし、この記録は長くは続かず、わずか2か月後にはブガッティが王座に就くことになる。
6位. ブガッティ・ヴェイロン 16.4 – 408.4km/h
当時、ブガッティ・ヴェイロンは史上最も高価でパワフルな市販車だったが、フォルクスワーゲン・グループはヴェイロンを世界最速にすることを望んでいた。
8.0LクアッドターボのW16エンジンは、工場出荷時から1000psを発生し、7速ATと組み合わされて4輪すべてにパワーを送る。しかし、記録樹立には専用のトップスピードモードにしなければならない。
リアスポイラーを格納し、フロントのエアディフューザーを閉じ、グランドクリアランスをわずか6.5cmまで下げる特別なキーを使って作動させた。
その結果、フォルクスワーゲンのエーラ・レッシエンで408.4km/hを記録した。
5位. SSCアルティメット・エアロTT – 412.1km/h
当時シェルビー・スーパーカーズとして知られていたSSCは、アルティメット・エアロを7年間にわたって生産していた。モデルの寿命は決して長くはなかったが、最高速度記録でブガッティを抜くには十分だった。
2007年9月、1200psのV8ツインターボエンジンを搭載したアルティメット・エアロTTは、一時的に閉鎖されたワシントン本社近くの2車線の公道を走り、平均最高速度412km/h強を記録した。
4位. ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ – 431.0km/h
記録をアメ車に奪われてしまったブガッティは、ヴェイロンに大幅な改良を施して最高速度をさらに向上させ、タイトル奪還に向けて新たな挑戦を行った。
ヴェイロン・スーパースポーツは30台のみの限定生産モデルだ。最高出力を1200psに高め、時速400kmを超える際の強力な空気抵抗に対応するために空力特性を強化した。
2010年7月にはブガッティのテストドライバー、ピエール・アンリ・ラファネルが時速431.0kmでエーラ・レッシエンを周回している。
3位. ヘネシー ・ヴェノムGT – 435.1km/h
アメリカのチューニングメーカー、ヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリングはかつて、ダッジ・バイパーをベースに開発したヴェノムで時速346kmを超えたことがある。
ヘネシーはロータス・エキシージをベースにしたヴェノムGTを開発し、ブガッティから記録を奪うことになったのだが、結果としてあまり話題にはならなかった。
2014年2月、フロリダのケネディ宇宙センターにある5.1kmのスペースシャトル着陸滑走路で、時速435.3kmを記録した。しかし、NASAは反対方向への走行を許可しなかったため、片道のみの走行となり、公式のギネス世界記録には認定されなかった。
2位. ケーニグセグ・アゲーラRS – 447.0km/h
2017年、顧客所有のアゲーラRSを使用し、ケーニグセグは公道最高速度の記録を打ち立てた。メルセデスが高度に改造されたW125グランプリカーを使用して、閉鎖されたアウトバーンで432km/hを記録した1938年以来の更新だ。
80年の進歩を示すように、アゲーラRSは標準仕様で記録に挑んだ。オプションの1MWエンジンパッケージは1378psという途方もないパワーを発生させた。
1位. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+ – 490.3km/h
議論の余地のない市販車最速チャンピオンは、またしてもブガッティだ。
ヴェイロン・スーパースポーツと同様に30台限定で製作されたこの専用マシンは、英国出身のベテランドライバー、アンディ・ウォレスの手によりエーラ・レッシエンで304.773mphを叩き出した。
雷神トール(雷鳴のようなエンジンサウンドから)の愛称で親しまれているシロンのW16クアッドターボエンジンは、1600psを発生させ、記録的なパフォーマンスを発揮した。
ロングレシオ化されたトランスミッションや、高速走行に最適化されたバンパーなど特別な装備が採用された。
次のチャンピオンは誰か?
ブガッティはシロン・スーパースポーツ300+を最後に、市販車のスピード記録から手を引く。これにより、ブガッティの王冠を継承する候補がいくつか出てきた。
ヘネシー・ヴェノムF5 – 時速480km以上
ヘネシーによると、ヴェノムF5は6.6LのV8ツインターボエンジンを搭載し、1842psと165kg-mのトルクを発生させるという。ヴェノムGTの意思を引き継ぐモデルだ。
0-97km/h加速を2秒以下で走り、理論上の最高速度は480km/hを超える。
SSCトゥアタラ- 時速480km以上
SSCはトゥアタラを100台のみを製造する予定で、車両価格は130万ドル(1億3000万円)以上になると予想されているが、顧客はこのプロジェクトの完成を10年以上も待ち望んでいる。
当初の計画では6.9LのV8ツインターボを搭載する予定だったが、市販モデルでは、より高いレッドラインを持つ5.9Lのエンジンを使用することになっている。E85燃料では1774psを発揮し、直線で480km/h以上のスピードを出すことができるはずだ。
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みんなのコメント
(^ω^)ふふふ
サーキットスペシャル」とは異なる次元での→トップカテゴリー
絢爛豪華な最高級」とは異なり
何処へでも行ける☆最高峰」とも違う
突き詰めたクルマはどれも→スゴい」の一言ですね