この連載では、昭和30年~55年(1955年~1980年)までに発売され、名車と呼ばれるクルマたちを詳細に紹介しよう。その第5回目は、1200ccの余裕とダブルウイッシュボーンサスの乗り心地の良さで人気となる日産車「ブルーバード1200」だ。(現在販売中のMOOK「昭和の名車・完全版Volume.1」より)
ラダーフレーム採用だが、エンジンパワーと乗り心地を改良した。
ダットサン210型の後継となったのが310型だ。これには「ブルーバード」というペットネームがつけられた。メーテルリンクの童話「幸せの青い鳥」にちなんで名付けられた。310型のコンセプトは、高速走行ができることと居住空間をできるだけ広く取ることだった。具体的にはシャシ剛性を上げること、重心を低くすること、そして軽量化が図られた。
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そのためにはモノコックボディが有効であり、すでに技術的にも可能だったが、ラダーフレームを踏襲した。それはタクシーなどの過酷な使用での信頼性を重視してのことだった。軽量化に関しては駆動系などの軽量設計を施し、試験を重ねることで弱点を補強していく方法をとった。
1000ccと1200ccのラインアップだったが、後者が人気となる。
エンジンは1000ccと1200ccの2本立てとなっている。前者はC型エンジンと呼ばれ、210から引き続き採用されている。最高出力34ps/ 4400rpm、最大トルク6.6kgm/2400を発生する。
当時はロングストロークが主流だったところショートストロークエンジンで高回転型とした。そのため低回転でのパワーを確保するためローギヤードな設定とした。エンジンは静かに吹け上がりパワーがあると好評のエンジンとなった。
後者はE型エンジンで、シリンダーヘッドや動弁系などはC型と同じだがストロークを延長し43psに出力アップした。当初、国内用は1000ccが主体と考えられていたが、市販後は1200ccが主体となった。
フロントサスペンションはダブルウイッシュボーン。210型がリジッドアクスルで、スプリングレートが高く乗り心地が犠牲になったが、これにより改善された。210型よりもホイールベースが若干長くなり、前後トレッドも広げられ走行安定性を増している。
ブルーバード1200主要諸元
●全長×全幅×全高:3860×1496×1480mm
●ホイールベース:2280mm
●重量:870kg
●エンジン型式・種類:E型・直4 OHV
●排気量:1189cc
●最高出力:43ps/4800rpm
●最大トルク:8.4kgm/2400rpm
●トランスミッション:3速コラムMT
●タイヤサイズ:5.60-13 4PR
●新車価格:ー
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