なぜセルフに吊り下げ式はない？ ＧＳの給油機に「地上固定式」と「吊り下げ式」の２種類がある理由

　この記事をまとめると

■ガソリンスタンドの給油機には地上固定式計量機と懸垂式計量機がある

■地上固定式計量機はノズルやホース、表示器、支払い機能を一体化することができる

■懸垂式計量機はひとりで利用するのには向いていないが、省スペースでの設置が可能だ

　それぞれに長所と短所があるふたつのガソリン給油機

　ガソリンスタンドの給油機には、地上固定式計量機と懸垂式計量機の2タイプがある。

　このうちより一般的なのは地上固定式の計量機。

Comments

ノズルが車体に当るから!

懸垂式は給油の操作をする給油機やモニターがその場に無いので、どのノズルから給油すればいいか分りにくいし、操作する為に場内を客が縦横無尽に歩き回り危険。
給油する車の導線が明確でないので、誰かが誘導してやらないと収拾がつかないし、ノズルの上げ下げの操作も難しい。
ノズルが車の屋根に落ちたり、運転士からはノズルの降下位置が分からないので、見当違いなところに停めて届かなかったりする事もある。
特に昨今はハイルーフの車が多く、車の真上にノズルがあったりすると取れないし、下手をすれば屋根のキャリアに上下スイッチのワイヤーが引っ掛かったりしかねない。
ノズルの上げ下げは、ぶら下がっているワイヤーを引っ張って行うのだが、ノズルが給油口に刺さった状態で引っ張ってしまうと、車が持ち上がったりする。