最新技術をいち早く導入。フラッグシップは2.2リッターディーゼル
開発プロセスが終了した技術&アイテムは、可能な限り素早く販売中のモデルに投入する――そんなマツダならではのスタンスで、「最新モデル」としての商品力をアピールするのが、発売から間もなく3年半が経過する現行CX-5だ。
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コーナリングの安定性を高める「Gベクタリングコントロールプラス」や、悪路や雪道走行時に威力を発揮する4WDの「オフロードトラクションアシスト」は、モデルライフ中に追加された新機能。360度ビューモニターやコネクティビティ機能の迅速なアップデートも、マツダらしいリファインの具体例だ。
改良ポイントはパワーパックにも及ぶ。ターボ付きのガソリンエンジンやディーゼルに用意されたMT仕様は、デビュー当初は未設定だった。多彩なエンジンラインアップは、最新CX-5の大きな魅力になっている。現在のパワーユニットは、ガソリンが2リッター/2.5リッター/2.5リッターターボ、ディーゼルは 2.2リッターツインターボと、合計4種。
シリーズ中フラッグシップと位置付けられるのが2.2リッターディーゼル。実際、450Nmの最大トルク値はすべてのガソリンユニットを圧倒する。大小2基のターボを使い分け、とくに大型ターボチャージャーは凝った可変ジオメトリー機構を導入した。
パフォーマンスはスポーティカーレベル。6速MTも選べる
パフォーマンスはスポーティカーレベルといえる。発進直後から太いトルク感が味わえ、高回転域での優れたパワーの伸び感も気持ちいい。
高速道路をクルージングすれば、圧倒的な力強さに加えて驚くほど優れた燃費性能を披露する。
トランスミッションは6速ATと、6速MTが選べる。MT仕様は、ヒール&トゥがしやすいなど、ドライビング好きのユーザーにぴったりの仕上がり。しかも1速ギアはクラッチ操作のみでスタートできるほか、6速1000rpmからのアクセル踏み加えでも、何とか車速のリカバリーが可能。驚くほどのフレキシブルさも見逃せない。
ボディサイズは全長×全幅×全高4545×1840×1690mm。1840mmに設定された全幅や5.5mという最小回転半径は、日本の道路・駐車場環境での扱いやすさを考慮している。室内は広く、各部の作りは上質。ドライビングポジションも適切だ。緊急時の自動ブレーキ機能が夜間歩行者検知機能付きになっているなど、アップデートの成果でADAS機能が最新レベルにある点も見逃せない。
CX-5は、生粋のドライバーズSUV。走るほどに魅力が際立つ本格派だ。
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