マクラーレン・レーシングのCEOであるザック・ブラウンは、カルロス・サインツJr.とランド・ノリスはF1世界タイトルを争える逸材だと考えており、ふたりがこの先何年もチームとともに戦い続けてくれることを望むと語った。
マクラーレンは2019年にドライバーのラインアップを一新、シーズンを通してチームの情勢が好転した。
マクラーレンF1チームが上層部の体制を変更。アンドレア・ステラがレーシングディレクターに
サインツJr.は同じスペイン出身のフェルナンド・アロンソからシートを引き継ぎ、ルーキーのノリスはサインツのチームメイトとして、ストフェル・バンドーンの後任となった。
ふたりはバランスのとれた、うまく協働できるコンビであり、2019年のマクラーレンにコンストラクターズ選手権での145ポイントと4位のポジションをもたらした。25歳のサインツJr.はブラジルGPでチームの年間最高成績であり自身にとっても過去最高の3位を獲得した。
「彼らはずば抜けた仕事を成し遂げてくれた。まるで未来の世界チャンピオンの走りを見ているようだった」とブラウンは語る。
「F1で5年目に入ったカルロスは、見事なパフォーマンスを発揮した。彼は速く、ともに仕事をするうえで素晴らしい仲間だ。レーサーとして大きな力量を備えている」
「そしてランドは、イギリス人として最年少でF1ドライバーになったにもかかわらず、とてつもない成熟ぶりを見せてくれた」
「彼が速いことは分かっていたが、それだけでなく成熟した、経験豊富なF1ドライバーのような戦いぶりだった。さらにふたりが組み合わされると、ガレージであれコース上であれ、まるで魔法がかかったかのように力が増して見えた」
「ふたりは常にファンからの熱い応援を感じていたはずだ。我々は、そんな彼らとこの先何年もともに戦っていけることを期待している」
■「ふたりの仕事に対する姿勢がマクラーレン躍進の助けになった」とチーム代表
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルも、ブラウン同様ふたりの勢いある若手への賛辞を惜しまない。さらに、彼らが協調的なチームメイト同士であったことが、2019年のチーム躍進にとってきわめて重要だったとしてその意義を強調した。
「チームのメンバーから見ても、それ以外の人々から見ても、ふたりがうまく協力し合って仕事に取り組んでいることは明らかだ」とザイドルは述べている。
「ふたりは強い気迫を備えており、また同時に互いに対する寛容さをもって戦いに臨んできた」
「それがチームを前進させ、将来もっと速いマシンの開発につなげるためにも必要不可欠だということを、ふたりとも分かっている」
「マシンに乗った瞬間から、ふたりは互いに激しく競い合う。だが同時に、重要なのは両者の争いよりさらに大きな観点で見た戦いだ」
「このスポーツにおいてドライバーたちは英雄だ。チームスタッフを含むすべての人々が彼らを尊敬している」
「ドライバーたちがチームの一員として戦いたいという強い意志、そしてチームへの信頼を示すなら、チームは日々、持てるものをすべて彼らに捧げるだろう」
「2019年にカルロスとランドがマシンの内外で見せたパフォーマンスは、チームが前進するうえで大きな原動力のひとつになっていた」
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