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元祖ボーイズレーサーが8代目に! VWゴルフGTIがフルモデルチェンジ!

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元祖ボーイズレーサーが8代目に! VWゴルフGTIがフルモデルチェンジ!

 FFスポーツのトップブランドのひとつであるフォルクスワーゲン ゴルフGTIが、8代目に進化。ゴルフは、世界中から優れた実用車として幅広い支持を受けているが、そのゴルフをベースとしたGTIも、コンパクトなスポーツカーとして熱狂的なファンを持つ。

 全面刷新を図った8代目ゴルフをベースに、スポーツカーとしての魅力も高めた新GTIの進化のポイントをわかりやすくお届けしよう。

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文/大音 安弘、写真/VWグループ・ジャパン

【画像ギャラリー】元祖ボイーズレーサーが8代目に!フォルクスワーゲン ゴルフGTIがフルモデルチェンジ

■デビューより45年となる8代目GTI

 VWグループ・ジャパンは2021年12月22日、主力モデルであるゴルフのスポーツハッチ「ゴルフGTI」のフルモデルチェンジを発表した。2022年1月7日より販売を開始し、価格は466万円となる。

 第8世代となる新型は、2021年6月15日に発表された新型ゴルフに追加された初のスポーツモデルだ。更なる高性能化を図りながらも、若々しいゴルフVIIIのデザインを活かしつつ、GTIの伝統的アイコンもしっかりと取り入れているのが特徴だ。

第8世代となる新型ゴルフGTI。伝統のアイコンを取り入れながら、よりモダンなスタイルが目指された

■スポーティな装いを強めたエクステリア

 エクステリアは、スポーティ&カジュアルな若々しいデザインに生まれ変わったゴルフVIIIの魅力を受け継ぎつつ、GTI専用アイテムを取り入れることで、差別化。最も特徴的なのはフロントバンパーで、ロアグリルをハニカムメッシュの大型グリルとし、その左右には専用のX配置のハニカム柄のフォグランプを新設している。

 アイコンとなるGTIグリルの伝統的表現となる赤いストリップは、ライトシグネチャーとともにヘッドライトまで拡大。暗闇でもひと目で、GTIとわかるように演出した。さらに専用18インチアルミホイール、左右配置のエキゾーストパイプ、フロントフェンダー、サイドストリップなど各部がGTI用に変更することで、GTIらしいアグレッシブな装いに仕立てている。

シックに纏められたリアスタイル。専用となるエキゾーストやディフューザーデザインが、GTIを主張する

■伝統のタータンチェックと赤がアクセントに際立つ!

 デジタル化が進んだゴルフ8同様にインテリアには、デジタルメーター「デジタルコクピット」や大画面インフォテイメントディスプレイが備わる。機能面では新型ゴルフと同等となる。

 そのでもなかでもGTIの個性は発揮されており、デジタルメーターの表示には、GTIらしい赤を基調とした表示画面を採用。ブースト計の表示を始め、タコメーター中心の表示などスポーツモデルらしい機能も取り入れる。

デジタルな表示を中心とした最新式コックピットの中にGTIらしさをしっかりと表現した

 伝統的なアイコンであるタータンチェック柄は、新デザインのファブリック生地のヘッドレスト一体型スポーツシートに採用。オプションの専用レザーシートも用意されるが、こちらはレッドステッチのみに。

 新しいマルチファンクションスポーツステアリングにも、GTIバッチの装飾など専用仕様に変更している。赤やハニカムパターンなどをアクセントに、インテリアの各部や表示には、GTIらしい飾りが加えられ、オーナーに特別感を与えてくれる。

■強化されたパワートレーンと足回り

 GTIの魅力的な走りを生むパワートレーンも、しっかりと進化。EA888 evo4に進化した2L直列4気筒ターボエンジン「2.0TSI」は、最高出力が従来型比+15psとなる245ps/5000~6500rpmに。最大トルクも従来型比+20Nmとなる370Nm/1600~4300rpmに強化された。

 これは従来型ゴルフVIIGTIパフォーマンスと同等の性能であり、トランスミッションも標準が6速DSGだったものに対して、GTIパフォーマンスと同じ7速DSGにアップデートされた。さらにスペックには現れないものの、フリクションの低減やノイズ特性の改善も図られている。

EA888エンジンは、evo4に進化し、性能向上に加え、フリクションの低減なども図るなど洗練されているのも特徴だ

 前後サスペンションはフロントがストラット、リアが4リンクである点は、従来型同様だが、スプリングの改良や構造の見直しなどを受けており、フロント部はアルミ製サブフレームにより3kgの軽量化を実現。前後ともにスプリングレートの引き締めも行われている。

 新型では、電子制御油圧式ディファレンシャルロックシステムを全車に標準化しているのもトピックのひとつ。これまで電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」との統合制御により、正確で安定したステアリングを実現しているという。

 また、オプションの電子制御ダンパー「DCC」も用意され、こちらは4輪独自に毎秒200回の調整を行うことで、安定した車両姿勢とシーンに合わせた乗り味を提供する。

標準車の18インチに対して、DCC装着車は、写真の19インチを装着。それぞれデザインも異なる

■より洗練されたスポーツハッチに

 ゴルフのFFシリーズの頂点となるGTI。近年のゴルフは、4WDスポーツの「R」がカタログモデル化されたことで、GTI本来の価値であるボーイズレーサーから、洗練された大人のスポーツカーとしてのキャラクターが強められている。新しいDCCは、ドライビングプロファイルのカスタムモードでは、コンフォートよりもソフトに、スポーツよりもハードな足を楽しめるようになった。

 その万能差は、普段はファミリーカーとして活躍しながらも、一人で出かける際は、スポーツカーに生まれ変わることも可能に。しかも新型GTIは、先代のアップグレードモデルである「ゴルフVIIGTIパフォーマンス」と同等の動力性能が与えられ、シャシーの進化も図られている。

 スポーティなスタイルの「Rライン」の約85万円高というプライスは決して安くはないが、その差額を上回る楽しさと価値はしっかり得られるだろう。

デジタルのメーターパネルもGTI仕様になり、走りを重視した設計だ

【画像ギャラリー】元祖ボイーズレーサーが8代目に!フォルクスワーゲン ゴルフGTIがフルモデルチェンジ

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