「今の時代、おっさんはどんなクルマに乗るべきか?」
いやもちろん、どんなクルマに乗ったっていいのだが、アナタ(おっさん)が仮にクルマ好きなら、周囲のクルマ好きからどう見られるかを意識するはずだ。そして少なくとも、「シブイなぁ!」とか、「わかってるね~」と思われたい、と願うのではないだろうか? そういう選択を、ワタクシ清水草一が独断で展開いたします!
後ろ姿はランボルギーニ!? 重武装感に萌える! ――先代シビックハッチバック【おっさんはこれに乗れ!】
今回は、後ろ姿がスーパーカーに見えるかもしれない、いや、全然違うといえば違うけど(笑)、なんとなく横長六角形のイメージがあのクルマに見えてくる先代型ホンダ シビックハッチバックを取り上げる。
文/清水草一
写真/ホンダ、フォッケウルフ
■リアデザインが秀逸なスポーティハッチバック!
夜、首都高を走っていて、合流してくるクルマの後ろ姿に一瞬「ランボルギーニか!?」と思ったら、先代型のシビックだった。それもでっかいリアウイング付きのタイプRではなく、ノーマル(1.5ターボ)のハッチバック!
先代シビックは、タイプRの戦闘的なルックスに注目が集まったが、ノーマルのハッチバックも、巨大なリアウイングこそないものの、基本的なデザインはタイプRと同じだった。特に夜だと、まず目に飛び込んでくるのはテールランプの造形だ。それに関してはタイプRもノーマルも変わりなく、カウンタックからアヴェンタドールまで継承されている横長六角形のランボルギーニスタイルに見えないこともない(私は元カウンタックオーナーです)!
2017年に発売された先代型シビックは、セダン/ハッチバック/タイプRと3つのバリエーションがラインナップされていた
先代シビック、特にタイプRのデザインに関しては、良識派カーマニアから「あまりにもガンダム的」「ホンダはまだこんなデザインをやってるのか」という声が聞かれた。確かにゴテゴテと満艦飾のエアロや、巨大なエアインテーク&ダミーのエアアウトレットは、古臭いといえば古臭いが、男は本能的に、こういった「武装」に惹かれてしまう。個人的には、「ちょっと気恥ずかしいけどカッコイイなぁ」という感想を抱いたものだ。
タイプRではないノーマルのハッチバックも、前述のようにリアウイングを外し、全体的にやや大人しくしただけで、フォルムは変わらない。タイプRだと派手すぎるけど、ノーマルならちょうどイイネ! と感じるガンダム世代のおっさんは、少なくないのではないだろうか?
昔からスポーツカーは、後ろ姿が重要だといわれる。なぜならスポーツカーは速いので、一般車は必ず追い越される(はず)。一般車のドライバーがスポーツカーを直接目にするのは、後ろ姿ばかり(のはず)だからだ。スポーツカーは、他車を抜き去ったあと、「あれに抜かれたならしょうがない」と思わせなくてはならないのだ。
後ろ姿が戦闘的なクルマというと、たとえば日産 GT-Rやランボルギーニなど、どれもこれも本物のスポーツカーばかりで、フツーのモデルにはない。かつて三菱 ランエボがガンダムだった時代も、フツーのランサーは地味だった。スバル インプレッサも同様だ。
昔も今も、フツーのクルマに、後ろ姿が戦闘的に見えるモデルなんてほとんど存在しない。現行型のシビック(ハッチバック)も、落ち着いた大人のデザインに変身した。先代シビックハッチバックは、フツーのクルマとして、かなり唯一絶対的な存在なのだ!
ロー&ワイドなスタイルにダイナミックな造形で、スポーティな雰囲気が漂っている先代型シビックハッチバックのリアスタイル
■”神”譲りの走りをもつフツーのクルマ!?
そんな先代シビック(ハッチバック)がどんなクルマだったか、改めて思い起こしてみよう。
登場は2017年。シビックとしては10代目だが、日本国内では、8代目はセダンとタイプRのみ、9代目はタイプRのみの販売だったため、フツーのハッチバックとしては、2005年に販売が終了した7代目以来の復活だった。
その間に、5ナンバーサイズだったボディは大幅に大型化され、全幅1800mm、全長4520mmまで拡大。デザインだけでなくサイズ面でも、「こんなのシビックじゃない」という声が聞かれた。日本での発売は、セダン/ハッチバック/タイプRが同時期だったため、タイプRにばかり注目が集まり、1.5Lのハッチバックは自動的に日陰の存在となったが、走りの実力はなかなかのものだった。
室内スペースの広さや使い勝手のよさはもちろん、走りのよさと運動性能をも追求した先代型シビックのインテリア
登場当時、『ベストカー』本誌に私が寄稿した原稿を読み返してみよう。
新型シビックの前評判は最悪だった! なにせデカすぎて「こんなシビック、日本で売れるわけない」と。ところが実物を見ると、あまりにもデカすぎて徹頭徹尾シビックじゃないので、まったく新しいクルマという意識で接することができる。輸入車感も高いぞ(ハッチバックはイギリス製)。
エンジンは全車1.5Lターボ。その6速MTに試乗したのですが、かなりココロに刺さりました。タイプRはもはやFFのスーパーカーだが、ハッチバックのMTモデルにも、タイプRの香りが濃厚なのだ。
パワーは、セダン(寄居工場製)の173馬力に対して182馬力とわずかな向上ながら、フィーリングは別物。中央2本出しのマフラーは、控え目ながら乾いた快音を奏でる。もちろん、タイプRの320馬力には比べるべくもないが、箱根のワインディングでも力不足はまったく感じない。むしろパワーを使い切れるぶん、気持ちいい面すらある。
乗り心地のよさはタイプR譲りだが、操縦性も同じ方向性。切っても切ってもクイッと曲がってくれる。ミッションの節度感はさすがにタイプRに一歩譲るが、280万円でタイプRジュニアが買えると思えば、お買い得感は高いじゃないか! デザインも、タイプRという”神”のイメージが憑依して迫力十分。実に男らしい。
■6速MTはもちろんCVTもよし!
これは6速MTモデルのインプレだが、CVTの実力も十分高かった。もちろんダイレクト感では6速MTの足元にも及びませんが、おっさんがフツーに乗るにはCVTのほうがラクチンに決まってるし、たまに料金所ダッシュをキメる程度なら、CVTで十分と言えば十分。なにしろ後ろ姿はランボルギーニなのだから、おっさんはそれだけで満足できる!
先代シビックハッチバックの価値は、旧型となった今、逆に上昇している。新型シビックも非常にカッコいいし、おっさん殺しだが、先代型はおっさんの中に潜む少年のココロに火をつけてくれる稀有な存在なのだ。
おやじ殺しなレトロスタイリングとなった現行型ではなく、あえてスポーティさを際立たせた先代型を選ぶというカーマニア的選択はどうか?
で、中古車相場はどうなっているのか?
タイプRが高騰しているのはいわずもがなで、1000万円オーバーから500万円台というところだ。1.5ハッチバックも人気は底堅く、最低で200万円強。新車時から50万円程度しか下がっていないが、MTの販売比率が高かったため(発表直後は約3分の1)、MTでも思ったほどバカ高くはないのがウレシイ。CVTのプラス20万円程度、250万円くらいでゲットできる。
先代シビックハッチバックの6速MTモデルを買っておけば、10年後、買った値段より高く売れる可能性もあるだろう。もちろんクルマは投資じゃないので、ラクチンさを優先してCVTを選択するのも、おっさんとして賢明かつ大アリな選択ではないだろうか? なにしろ夜の後ろ姿はランボルギーニなのだから!
おっさんは先代シビックハッチバックに乗れ!
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