180キロまでの加速性能は純正から7秒以上のタイムアップ!
SSTを活かした盤石のブーストアップ仕様
「ランエボXを高速周回路で試す!」ブーストアップ仕様はノーマルからどれだけ速くなるかを検証してみた
ランエボの最終進化系となるランエボX。AYCやACDなど電子制御デバイスの活用により、誰でも安全に速く走れるクルマへと進化したが、2ペダル式のセミAT「TC-SST」は強度面の不安から、チューニングには向かないとレッテルを貼るチューナーも少なくなかった。
しかし、専用強化クラッチの登場やミッションECUデータの解析により、現在は安心してパワーアップできる環境が整っている。
実際に今回紹介するランエボXは、老舗ウイングタケオの手により実測で350ps&40kgmまで出力を高め、街中ではイージードライブが可能で、いざとなれば圧倒的な速さを発揮する理想のマシンに仕上がっているのだ。
エンジンは、タイム狙いなら排気量アップやタービン交換といったメニューも視野に入るが、この車両はステージ問わずの扱いやすさと速さの共存がコンセプト。そのため、低中速トルクが頼もしいブーストアップ仕様を選択した。とはいえ、不安要素を抱えていては走りが楽しめないため、4B11の泣き所となるコンロッドは東名パワード製を投入して強化済みだ。
さらに、ノーマルタービンの高回転領域を強化すべく、東名パワードのポンカムタイプR(IN260度 EX250度)をセット。なお、後方排気レイアウトで熱不安の増したエンジンルームは、ボンネットヒンジにスペーサーを加えて対策している。
4B11は排圧が上がりやすい傾向にあるため、マフラー選びは重要だ。ウイングタケオが推奨するのは、80φのストレート構造を採用するRH9のチタンエキゾーストシステム。ブーストアップからタービン交換まで許容する、懐の深さを持った車検対応モデルとなる。
重要なエンジンマネージメントはECU-TEKで掌握し、ブースト圧はEVCで綿密にコントロール。低中回転域ではオーバーシュート気味にブースト圧を1.7キロまで立ち上げ、その後は耐久性などを加味して1.4キロで落ち着かせるセッティングだ。
「純正タービンのキャパを考えるとこれくらいがべストですね。常用も問題ないですし、立ち上がりのトルクも出ているから速いですよ」とは、ウイングタケオ竹尾代表。
SSTモデルは450psを超えると確実にクラッチが滑るが、このマシンではドットソンの強化クラッチとHKSのSSTクーラー、そして独自のECUチューンで対策済み。ちなみに初期型はSST関連のトラブルが多い。これはクラッチの減りをECUが学習しないのが一因で、早めに対策しないと後に大きな出費を余儀なくされることもあるというから要注意だ。
なお、TC-SSTの耐久性を大きく左右するポイントが、ギアチェンジなど全てをコントロールするフルードの温度管理だ。純正でもオイルクーラーは存在しているが、それに加えて専用オイルポンプもセットになったHKS製のSSTクーラーの装着は必須と考えるべきだ。
足回りはウイングタケオのオリジナル車高調キットでセットアップ。スプリングはハイパコ製でレートはフロント14kg/mm、リヤ16kg/mm。ホイールはエンケイNT03RR(9.5J×18+27)、タイヤはアドバンA052(265/35R18)を通しで履く。
エクステリアまで含めて控えめなチューンドだが、高速周回路で行ったテストでは、0~50キロ加速:2秒30(純正2秒55)、0~100キロ加速:4秒53(純正6秒66)、0~180キロ加速:12秒83(純正20秒61)という好記録をマーク。そのまま加速を続け、257.80キロまで最高速を伸ばしたのだ。
「仕様を考えると良い結果だと思います。2.0Lの4WDターボは今や希少なパッケージですし、ミッションも長く乗るつもりでキッチリ対策してやれば楽しいバトルセダンになりますよ」。
街乗りからサーキットまでステージを問わない速さを引き出したいオーナーにとって、必要最小限のメニューで死角を排除したウイングタケオのランエボXは見逃せないスペックと言えるだろう。
●取材協力:ウイングタケオ 三重県三重郡川越町高松86-1 TEL:059-363-2104
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
[由々しき事態]ついに6000件オーバーで2024年の盗難車被害が激増!! 税関で被害勃発!! 最新耳にする[目玉抜き]ってナニ?
荷主より厄介? 「荷受け担当者」の“上から目線”にドライバー不満爆発! 「忙しいから早くしろ」 現場の見えない圧力を考える
新車250万円! “イチバン安い”ホンダ「フリード」に反響多数! ライバル「シエンタ」最安モデル比「40万円以上」に「実際買うなら装備付きがイイ」「価格差は気になる」と賛否両論!?
約250万円! 斬新「“2段ベッド”プロボックス」車中泊車に“反響”多数! 広々「屋根ウラ部屋」に「シンプルすぎ!」「これで十分」と賛同の声も! キャンパー厚木「パティック」に集まった“熱視線”とは
前のクルマに謎の「ちょうちょマーク」が…一体どういう意味? 知らなきゃ「反則金6000円」の可能性も! 若葉マークだけでない「重要な標識」見たらどうすればいいのか
最近純正装着が増えているアジアンタイヤってどうなの?! 装着後1年経過したリアルなレビュー
「マツダよ、お前もか」。新“フラット”エンブレムに賛否両論…各社が多額のコストをかけ刷新する理由とは?
34歳、ゲレンデを買う──Vol.15 トラブル発生!
日産の最新「ノート」がスゴイ! 世界初の「エンジン制御」&メーカー初の“ボディ”や“安全機能”を搭載! 人気の「コンパクトカー」を支えている革新的技術とは?
ガソリン減税、2025年中は困難か 「国民をなめている…」「税金を上げるのは早いのに、下げるのはなぜ遅い?」の声も! 暫定税率(25.1円)に代わる財源確保が課題だと言うが
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント