積算1万4690km 身体に馴染んだシート
text:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
1万4500kmを超えた辺りから、ドライバーズシートの快適性が更に高まった。背もたれは従来以上に背中にフィットする。体格の良い人にはありがたいはず。
筆者の場合、クルマによってはにシートがくたびれてしまうこともある。おかげで、このクルマが自分だけのものだと実感できる。体格の細い人は、同じような経験はしないだろう。
積算1万4810km 小変更後でも美しさはそのまま
ジャガーXEは、マイナーチェンジを受けてRスポーツ200に置き換わった。だがクルマのプロポーションは本質では変更されず嬉しい。XEは美しいスタイリングを備えたコンパクトなサルーンのままだ。
ブラック・パッケージをまとったセシウム・ブルーのボディは特にルックスが良い。初期モデルでライバルに劣っていた目を引くような機能も、マイナーチェンジに合わせて装備されているようだ。
積算1万6486km テスラ・モデル3との比較
先日、ジャガーXEに乗ってロードテストの会場まで向かった。新しいテスラ・モデル3をじっくりと一般道で評価する機会だ。
当初はジャガーで行くことは考えていなかった。新しく誕生した電気自動車を英国で試乗する機会だと、単純に考えた程度だった。だがモデル3とジャガーXEは、コンパクトでスポーティなサルーンとして、使途での共通点が多いことが見えてきたのだ。
車重や価格、サイズ、スペースなど、主にパワートレインの違いよって生じる差異にも興味が湧く。確かめてみると、それぞれの強みが良く引き出されている。ジャガーは、従来的なクルマとして最後の存在になる、と実感させられた。
XEとモデル3とが接近する部分
テスラはわれわれが向かっている先を示している。10年ほどの間に、コンパクトサルーンがどのように変化していくのか、市場やメーカーに示しているように思えた。
どちらのクルマも中間管理職の大人が乗るための、洗練されたスポーティ・サルーンとしてデザインされている。ボディサイズはXEの方が10cmほど短く、テールエンドの高さは5cmから10cmは低い。
この低さは、ジャガーXEを筆者が高く評価する要素の1つでもある。ジャガーとしては最も安価なクルマにスポーティさを与え、テスラには備わっていない。
それとは対象的に、テスラは長いホイールベースの間に大きなバッテリーを搭載し、車高もそのぶん高い。フロントノーズは短く車内空間は広く見えるが、実際は前席も後席もジャガーと大きな違いはない。
価格と車重では驚くほどの共通性がある。テスラ・モデル3は、エントリーグレードの2輪駆動車を、英国では税負担が増える4万ポンド(568万円)以下に収めている。
これは政府の3500ポンド(49万円)の補助金を適用した後の金額で、結果として価格はジャガーXEに接近する。ジャガーXEのスターティングプライスは3万5000ポンド(497万円)くらいからで、オプションを入れると4万ポンド(568万円)になるのだ。
ジャガーXEの車重は1470kgから1650kgの間。テスラ・モデル3は後輪駆動モデルで1650kgから。航続距離が560kmに伸びる大型バッテリーを搭載し、4輪駆動となると1850kgに増える。モデル3の方が重いが、想像以上の大きな差とはいえないだろう。
比較で見えてくるジャガーXEの良さ
ジャガーXEに肉薄するEVが登場したかと聞かれれば、モデル3は速いが、並んだとは思えない。小柄なボディに、低い着座位置と長めのフロントノーズ。ここ数年で上質さを増した、秀逸なハンドリングバランスと身のこなしはジャガー固有のもの。今の姿を実現したジャガーに感謝せざるを得ない。
ジャガーXEとの暮らしは本当に良い。信頼性に関わる不安はゼロだし、運動性能やステアリングフィールからは、特にペースを速めたときに喜びを感じられる。
一級の運動性能に加えて、XEのお気に入りは優雅なプロポーションと、低い姿勢、ボディカラー。歩いていて思わず振り返りたくなるほど美しいデザインだと思う。クルマ選びで重要なポイントではないだろうか。
ゆっくり走らせれば、苦労せずに燃費は14.0km/Lを超える。1600kgも車重のある、ハイブリッドでないガソリン車としては珍しいだろう。加えて640km以上の航続距離も、現状のEVでは得にくいガソリンエンジンの利点でもある。
テストデータ
テスト車について
モデル名:ジャガーXE 2.0 Rスポーツ(マイナーチェンジ前)
新車価格:3万4565ポンド(484万円)
テスト車の価格:4万575ポンド(568万円)
テストの記録
燃費:14.0km/L
故障:なし
出費:なし
気に入っているトコロ
際立つ見た目:もしかすると、ひと目見ただけでは惚れ込むスタイリングではないかもしれない。長く一緒にいるほど、この美しさを楽しめるようになる。深い青色のボディでは特に。
気に入らないトコロ
時折の乗り心地:グリップ力もバランスも素晴らしいが、まれに荒れた路面では乱れることがある。ドライバーより先に助手席の同乗者が気になるようだ。
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