29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからまたフェラーリを購入した! はたして、2回目の“跳ね馬ライフ”はいかに?
フェラーリ沼
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10月6日(金)、ついにフェラーリ「カリフォルニア」がわが家にやってくる! “やってくる”と、言っても、ショールームでの引き取りを選んだので「SKY TIMELESS Azabu」(東京都港区)へ、向かう。
到着すると、わがカリフォルニアはショールーム内に鎮座していた。あらためて見るフェラーリはやっぱりカッコいい。
鍵と必要書類を受け取ったあと、愛車と共に記念写真をパチリ。お次は、納車記念の花束贈呈だ。もちろん、はじめての経験。以前、DSオートモビルズ「DS 3」を購入した以来のプレゼントで、その時はたしかシャンパーニュだったと記憶する。ただし、DS 3は新車だった。中古車でもプレゼントをいただけるとは思いもよらなかった。これもまたフェラーリゆえなのか。
ショールームから路上に出すべく、営業担当者がステアリングを握る。エンジンを掛けると、室内に官能的な爆音が響く。ああ、ぼくの元にフェラーリが帰ってきた!
ゆっくりまっすぐに段差をパスし、路上へ。営業担当者からバトンタッチし、いざドライバーズシートへ。豊潤なレザーの香りが車内に広がり、心地よい。ほかにたとえようのない、跳ね馬オリジナルの香りだ。
シートとステアリング、そしてミラー位置を電動で調整し、ドライビングポジションを決めた。メーターのガソリン計は満タン。花束、洗車、そしてガソリン満タンを合算すれば、納車費用5万5000円は、決して高いわけはないのかもしれない。
早速、パドルシフトを使って1速にチェンジし発進。あれ? ちょっとギクシャクするような……。以前、所有していた「360モデナ」のF1マチックと較べればだいぶマシであるものの、少し引っかかるような気がする。
調べると、フェラーリに限らずDCTには“ギクシャク”がつきものらしい。考えてみればDCTもF1マチックとおなじくベースはマニュアルトランスミッションだから、雑なアクセルワークは良くないはず。
そこで優しいクラッチのつなぎ方を意識しながら、アクセルペダルを丁寧に踏むと、スムーズに進んだ。ギクシャクが故障ではなく、ひと安心。なんてたって約4万95000kmも走ったカリフォルニアである。保証のない現状販売だから、納車後いきなりトラブルが起こっても、修理費用は自己負担だ。
フェラーリの修理代が高額であることは、360モデナの所有で経験済み。「維持費と下取り価格を気にするぐらいなら、フェラーリなんか乗るな!」といった意見もある。
それでも、フェラーリを選んだのは、フェラーリにしかない魅力があるからだ。
少し混雑する東京都内の道を、流れに乗ってゆるやかにアクセルを踏むだけでも、フェラーリならではの官能的なサウンドを味わえる……それがたまらない。しかも、愛車として所有すれば、その快感は何倍にも膨れ上がる。自惚れているかもしれないが、運転するたび「俺のフェラーリ最高!」と、思わずにはいられない。仕事柄、フェラーリ・ジャパンが所有するメディア向けの広報車両を運転するが、あくまでもそれは仕事の範疇である。“買う”のと“買わない”の違いは大きい。これは360モデナを買ってからわかったことだ。
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ステアリングホイールには「マネッティーノ」と呼ぶ走行モード切り替えスイッチが備わり、COMFORT、SPORT、CST OFFの3種類から選べる。
試しにCOMFORTからSPORTに切り替えると、足まわりが硬くなった。ぼくのカリフォルアにはオプションの「マグネライド・デュアルモード・ショックアブソーバー・システム」と、呼ぶ、減衰力可変式ダンパーが備わっているからだ。
ただし、本システムはオイル漏れなどといったトラブルも時折あるそうで、その場合の修理費用は高額(1本20~30万円)。とりあえずは正常に作動しているようなので安心だ。
ちなみにわがカリフォルニアのオプション品および整備履歴は、SKY TIMELESS Azabuではすべて把握出来なかったという。
そこで購入後、フェラーリ横浜サービスセンターに問い合わせたところ、以前の連載でもおなじみ、高橋忠久工場長が調べてくださった。
まずオプション品はフル・エレクトリックシート、スクーデリア・フェラーリ・シート・ロゴ、レッドブレーキキャリパー、レッド・レブカウンター、そして前出のマグネライド・デュアルモード・ショックアブソーバー・システムなどだ。
価格の記載はなかったので、インターネットで調べるといずれも結構な価格で、たとえばフル・エレクトリックシートは48万6000円ほど。すべて足し合わせると100万円オーバーになりそうだ。
整備履歴からは、正規ディーラーでそれなりに整備を受けていたことが判明した。2010年から2014年までは年2~3回のペースでコーンズ芝ショールームに入庫。2015年は履歴がなく、2016年はコーンズ大阪に1回のみ。2017~2019年は履歴がなく、2020年と2021年は各年2回、2023年は1回、コーンズ芝ショールームに入庫していた。
高橋工場長いわく作業内容こそ不明であるものの、正規ディーラーによく入庫しているのが重要とのことで「まずはご安心くださいませ」と太鼓判を押してくれた。
納車後、初ドライブは快調。ただし、都心部の道は混み合っていたため、わがカリフォルニアの性能の半分も発揮できていないと思う。もっとも、フロントタイヤの溝がないため、高速走行はどのみちNGではあるが。
混み合う道を走って気づいたのはとにかく安楽。360モデナのときは、F1マチックに負担のかかる渋滞は天敵だった。ストップ&ゴーが頻発すると、クラッチの摩耗がどんどん進むからだ。対して、DCTのカリフォルニアではクラッチがふたつあることで摩耗が抑えられるから、渋滞も安心。
乗り心地も、COMFORTで走る分には快適。以前の360モデナでは、低速域でも足まわりは硬かったと記憶するが、カリフォルニアは実にしなやか。スーパーカーというよりGTカーに近しい。だんだん、「こんなに楽チンでいいの!?」と、ちょっと不安。これなら、気負いせずに気軽に乗れる。しかもラゲッジルーム容量は通常時360リッターもあるから、買い物時も安心。なるほど、走行距離が5万km近くに伸びるのもわかる。
わが家にやってきたカリフォルニアは現状販売だっただけに、タイヤ交換やボディコーティングなどやるべきことが色々とある。それらも楽しみつつ、2回目の跳ね馬ライフをエンジョイしようではないか!
約5万km走行のフェラーリ、波乱がないことを祈る。……がしかし!
【過去記事】33歳、フェラーリを買うVol.1 転機はある日、突然やってくる
Vol.2 そのフェラーリ、安くなりませんか?
Vol.3 購入
Vol.4 フェラーリとローンとリセールバリュー
文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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みんなのコメント
…どういうこと?
DCTの仕組みから勉強しなおしてこい。
変って無いね