2.3L化でスポーツ走行における懐の深さを引き出す!
駆動系の限界を考慮したパワースペック
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過給機チューニングが幅を効かせる中、NAメカチューンに拘ってサーキットでの連続周回にも対応した走りを実現しているのが“シグナルオート”製作のトヨタ86だ。
このチューンドで興味深いのは、次期BRZとパワースペック(2.4Lの230psと発表されている)が限りなく近い点。排気量こそ100ccの差があるとはいえ、最高出力はイコールなのである。細部を見ていく。
乗りやすさとフィーリングの向上を狙って製作されたエンジンは、戸田レーシングのキットを使用した最高出力230psの2.3Lハイコンプ仕様。圧縮比は13.2:1の設定で、オリジナルのビッグスロットルキットや、KIMSのフルエキゾーストを導入することで、吸排気系も容量アップが図られている。制御はオリジナルのECUによるものだ。
チューンド86のスポーツ走行でつきまとう駆動系トラブルは、やはり経験済み。クラッチチョイスで負荷を軽減する方法も考えたが、リニアなドライビングフィールが損なわれるために、WPC処理+オメガのギヤオイル(80W-90)でカバーする。
セッティングデータをユーザーにフィードバックすることを見据えて、車高調は伸縮別で減衰調整が可能なテイン・スーパーレーシングをチョイス。タイム狙いなら旋回性能を重視するが、安定したスポーツ走行を楽しむためにリヤのトラクション性能を重視した。
低中速トルクが強化できたといっても、NAチューンだとちょっとした駆動抵抗さえロスに直結する。そこで、クスコのLSDタイプRSはイニシャルトルクを徹底して抑制し、トラクション性能とコントローラブルさを両立。なお、周回時に避けられない油温上昇はミッション同様にオメガのギヤオイル(140W)で抑える。
ブレーキチューンも抜かりなし。キャリパーには、シグナルオート木田さんが「NAチューンだし、完全にオーバースペック(笑)」という、エンドレスのレーシングMONO4を投入。タイムアタックではなく走行会での連続周回がメインとなるため、走り込んでもブレーキフィールが変わらない安心感は大きな武器だ。
タイヤはフェンダー内のスペースを考慮し、ストリートでは255/35-18サイズを、舵角が少ないサーキットでは265/35-18サイズをインストール。グリップレベルとライフ、コストを考慮したユーザー目線で、銘柄はナンカンAR-1をマッチング。
室内はリヤシートをキャンセルし、2シーター化。シートは2脚ともブリッドのジータIIIを投入している。ステアリングはナルディクラシックだ。
「1.8L化とファイナル交換をしたシビックをイメージして、ワイドレンジの乗りやすさが引き出せる2.3Lメカチューンを選びました。300psオーバーが当たり前の過給機チューンと比較すれば、230psだと物足りなく感じるかもしれませんが、駆動系トラブルなどの不安もなく走り込めますし、頼もしい低中速トルクと高回転までしっかり吹け上がるレスポンスの良さで、走りの満足度は大きいですよ」とはシグナルオート木田さん。
抜群な中間域のピックアップと、攻め込んでも破綻しないマイルドな特性はまさにドライバーを選ばない仕上がり。高次元でまとめられたコントローラブルなスペックなのだ。
SPECIFICATIONS
■エンジン:戸田レーシング・キャパシティアップ2300キット/シグナルオート・オリジナルECU、チタンサクションパイプ、チタンキャッチタンク、ビッグスロットル/KIMS・エキマニ、フロントパイプ、マフラー/トラスト・オイルクーラー ■ドライブトレイン:エクセディ・スーパーシングルクラッチ/クスコ・LSDタイプRS/4.556ファイナルギヤ ■サスペンション:テイン・スーパーレーシング(F10kg/mm R12kg/mm)/クスコ・調整式アーム ■ブレーキ:エンドレス・レーシングモノ4(F345mm R330mm) ■ホイール:SSR・GTX01 ■タイヤ:ナンカン・AR-1(FR265/35R18) ■インテリア:ブリッド・ジータIII、タカタ・4点式シートベルト/ナルディ・ステアリング ■エクステリア:C-WEST・エアロキット/イングス・ボンネット/サード・GTウイング
●取材協力:シグナルオート 大阪府箕面市粟生新家2-6-8 TEL:072-727-065
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