今年はスポーツカーが豊作
はっきり言おう、2022年の国産スポーツカー事情はかなり盛り上がりそうだ。
【画像】2022年注目のスポーツカー【4モデルを詳しく見る】 全191枚
昨年(2021年)の国産スポーツカーにおける大きな話題といえばスバル「BRZ」、そしてトヨタ「GR 86」のデビューだった。
いずれも従来モデルに対してパフォーマンスが飛躍的にアップし、走る歓びを感じさせる仕上がりで期待を裏切らないモデル。
そして年末に発表されたスポーツセダンのスバル「WRX S4」も完成度が高く走りが熱い。
その熱も冷めやらぬ2022年。
まず発表された大物は日産「フェアレディZ」だ。同車は年明けに開催された自動車イベント「東京オートサロン2022」で日本仕様を初公開。
フロントは初代モデルとなる「S30」型、リアは4代目の「Z32」型へのオマージュとなるデザインもなかなかいいと思う。
注目ポイントはなんといっても心臓。エンジンだ。
形式としては同じV型6気筒だが、従来型のフェアレディZが排気量3.7Lの自然吸気エンジンで336ps(フェアレディZニスモのみ355ps)だったのに対して、新型は排気量3.0Lのターボ付きとなって405ps。
なんと約2割ものパワーアップを果たしているのだから、驚くばかりだ。
史上最強であり、史上最速のZがデビューするのである。
「プラットフォームもボディ骨格も基本設計は先代と同じだから、マイナーチェンジに過ぎない。型式だって『Z34』で変わっていないじゃないか」なんて口の悪い人はいうしたしかにそうだが、細かく言えばパワートレインからシャシーのセットアップまで従来とはまったくの別物と考えるのが正解だ。
史上最強の「Z」がデビュー
日産関係者によると、型式に関しては「書類の作成や、その確認のために試作車(1台あたり数千万円といわれる)で衝突テストを実施する必要があるなど型式取得のためにも膨大なコストが掛かる。それを抑えるために型式を更新しなかった」とのこと。
実際、シャシーは約8割が新設計だというから、単に前後のデザインを変えてエンジンを乗せ換えただけではないのだ。
トランスミッションは9速ATに加え、もちろんMTも用意。エンジンは「スカイライン400R」と基本的に同じものだが、同車にはないMTでこの官能的なエンジンを楽しめるのだから魅力的だ。
ファーストエディションとして最初に発売される「プロトスペック」は700万円弱と公表されて「そんなの高すぎる」という声も聞かれるが、これは1番上のグレードをベースに特別なインテリアの仕立てなどさらにプレミアムが乗っかったモデル。
通常のカタログモデルは「ベーシックグレードであれば500万円台前半になりそう」だという情報もあるから続報を待ちたい。
正式発表は4月ごろ、発売は6月頃となりそうだ。
新型フェアレディZがお披露目された「東京オートサロン2022」では、ホンダのブースにも今年発売予定のスポーツカーが並んでいた。
「シビック・タイプR」である。
2年前のマイナーチェンジでは、限定200台の「リミテッドエディション」だけでなく限定車扱いではない通常のカタログモデルまで完売してしまったシビック・タイプR。
今年その新型がついに登場する。
ホンダはシビックRを披露
ホンダブースに展示されていた次期シビック・タイプRは先行試作車だった。
デザインの細部がわからないようにする偽装ラッピングこそされていたものの、デザインなどはすでに確定したものである。
「ガンダムっぽい」と言われた先代に比べるとデザインが滑らかになり、リアウイングもやや小ぶりになった印象を受けた。
メカニズムについては一切明らかにされず、展示車は車体の下が見えないように下部が囲われるなどガードの硬い部分もあったが、それよりもこのタイミングで姿を現したことを評価したい。登場は夏ごろだろうか。
ちなみに2年前、シビック・タイプRの後期モデルが限定車だけでなく、限定ではない通常モデルまで発表とともに即完売した理由は2つの条件が重なったからだった。
新型コロナウイルス感染症の拡大によるロックダウンで生産を担うイギリス工場の稼働が止まり、なおかつその工場が年末に閉鎖する予定となっていたことで十分な生産台数を確保できなかったのである。新型はその心配はないだろう。
ところで、東京オートサロン2022は、トヨタの社長であり同社のマスタードライバーである豊田章男氏……というよりレーシングドライバーでもありクルマ好きのモリゾー氏とGR部門のプレジデントである佐藤恒治氏のプレス会見からスタートした。
実際にはプレス会見というよりは2人によるおもしろトークショーだったのだが、そのなかで笑いを誘ったのが「次の会見は日産さんですね。Zには負けないからね!」と締めたことだった。
いよいよスープラに「MT」?
「Zに負けない!」という発言はおそらくオートサロンを盛り上げるためのトークにすぎず深い意味はないと思われるが、今年はZのライバルに「あれ」が投入されるとうわさされている。
「スープラ」の「MT」だ。
スープラはATしかなく、市場からはMTを求める声が根強い。
デビュー時に、当時の開発責任者だった多田哲也氏は「MTのニーズがあるのはわかっているが、まずはATに乗ってみて」と言いつつも「すでにMTの試作車にも乗っている」といった意味深な言葉を述べていた。
そして、デビュー1年後の年次改良時に話を聞いたときは、MTに関するコメントも少し前向きになったと感じられた。
そのMTがついに今年、登場するかもしれない。
カギとなるのは、組み合わせることのできるギアボックスの存在だろう。
4気筒モデルであれば、兄弟車のBMW「Z4」には本国仕様にMTモデルがあるのでメカニズム的には何の問題もない。
一方で6気筒モデルは、現在の387ps仕様ではMTを組み合わせた実績がないが、初期モデルとしていた340ps仕様であれば「M240i」でMTが設定されていたことがある。
だからメカニズム的にMTを搭載できる可能性はゼロではない。
もしくは、あくまで希望的観測に過ぎないがBMW「M4」で用意されている「480ps仕様+MT」の組み合わせをGRMNモデルとして設定する……なんてことだって考えられる。
ピュアなガソリンエンジンは最後?
MTといえば、スバル「WRX STI」として新型WRXのMTモデルの登場も夏ごろとうわさされているから興味津々だ。
果たして最高出力は何馬力に設定されるのだろうか?
ところで、今回紹介したモデルに共通する点にお気づきだろうか。
いずれも、モーターを組み合わせないピュアな高出力ガソリンエンジンを搭載しているということ。
クルマを取り巻く昨今の状況を考えれば、そんなクルマを販売できるのも先はそう長くない。
おそらく、上記のモデルは今年デビューする世代(スープラは現行世代)がそれを味わう最後のチャンスとなりそうだ。
ガソリンの匂いがたまらなく好きな好事家なら、無理してでも買う価値はあると断言できる。
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みんなのコメント
限定で無いのであれば台数ではなくて一定期間は数に制限をつけずに売るべきだと思います。
国内での供給が1万台未満なら限定として下さい。
転売屋が買い漁って乗りたい人に行く事無く終りでしょうけどね。