運営元:外車王SOKEN
著者 :高岡 ケン
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メルセデス・ベンツが世界に誇るスポーツカーといえば、SLクラスを思い浮かべる人も多いだろう。
1954年に最初のSLクラスが誕生してから、約70年が経過した現在でも多くのファンに愛される伝説のロードスターだ。
2021年に発表された現行型のR232型で8代目となるロングセラーモデルのSLクラス。
ドイツをはじめ、アメリカや日本でもいまだに多くの自動車愛好家から絶大な支持を受けている往年の名車だ。
なぜメルセデス・ベンツSLクラスは選ばれ続けるのか。
またドイツ本国ではどのように評価されているか。
今回はメルセデス・ベンツSLクラスについて徹底解説していく。
■1.最速のスポーツカーであること
すべてのはじまりは1954年。
数々のレースで賞を獲得したW194のレーシングカーをアメリカの富裕層向けに量産したモデルが初代SLクラスのW198型である。
伝説の名車として名高いW198は、ガルウィングドアを備えたクーペタイプであり、1954年から1963年まで製造された。
販売名は「メルセデス・ベンツ タイプ300SL」
1954年から1957年まではクーペとして1400台、1957年から1963年までロードスターとして1857台が生産された。
1954年のニューヨーク国際モーターショーで発表された当時は、世界最速のスポーツカーとして注目を集めた。
1999年には、ドイツのクラシックカー雑誌Motor Klassikの読者投票により「世紀のスポーツカー」に選ばれている。
現在では、時価総額2億円を超える、名実ともに「名車」だ。
■2.世界一売れた高級ロードスターであること
四代目となるR107シリーズは、W113型、いわゆる「パゴダ」の後継車として登場し、まったく新しいデザインとロードスターに初めてV8エンジンが搭載されたことから大きな反響を集めた。
四角目のヘッドライトと、空気力学を取り入れたくさび形のリアライトは、これまでにない革新的なアイデアであった。
結果的に米国市場で大きな成功を収め、アメリカのテレビシリーズ「ダラス」や「ハートは心から」などの有名番組などでも起用され、真のベストセラーとなったのだ。
総販売台数は237,287台を記録したR107型は、当時もっとも売れている高級ロードスターと呼ばれていた。
R107型がこれだけ長く売れたのは、生産年数の長さも理由のひとつだろう。
通常、ひとつのモデルは長くても10年後にはモデルチェンジを迎えるのに対して、R107型は1971年から1989年まで18年間ものあいだ生産された。
ひとつのモデルが約20年間も生産され続けるのは非常に稀であり、メルセデスブランドではGクラスを除いて他にない。
■3.Hナンバーの登録台数はポルシェ911超えという事実
おおよそ50年前に発表されたSLクラスの4台目となる、R107シリーズは現在もっとも人気のクラシックカーといえるだろう。
生産台数が多かったことから、今でも状態の良いR107型は多く残っており、クラシックカーの中では比較的に安価で手に入れることができる。
現在、ドイツにおける市場価格は500~800万円ほどだ。
また、R107シリーズのSLクラスは現在、合計約22,000台がHナンバーに登録されており、カブリオレとしてはポルシェ911や フォルクスワーゲンビートルを凌ぐ台数である。
実際にドイツのHナンバーの登録ランキングでは上位にランクインしている。
このことからも、R107型が非常に人気のあるクラシックカーであることがイメージできると思う。
■まとめ:8代目となるR232型は歴史の新たな1ページとなりうるか?
スポーツカーの歴史を牽引し続けてきたメルセデス・ベンツSLクラス。
2021年に10月に正式発表された8代目となるR232型はまたしてもスポーツカーの歴史に名を刻むのか。
常に最先端の安全装備を搭載し、時代に先駆けたデザインを取り入れる。
このスポーツカーの先駆けとなる真新しさに、人々は魅了されるのではないだろうか。
[撮影・ライター/高岡ケン]
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みんなのコメント
説明不足で独りよがりのオ●ニー記事を書く馬鹿が最近多すぎる!!
ちなみに【Hナンバーとは、ドイツの旧車優遇制度で用いるナンバーのこと】