2017年10月11日、カローラアクシオ(アクシオとして2代目、カローラとしては通算11代目)とカローラフィールダーがマイナーチェンジを実施し、新型へと切り替わりました。現行型は2012年5月に発売されており、これが2度目のマイナーチェンジ。
モデルサイクルを考えると最後のマイチェンであり、来年にもフルモデルチェンジとなる見込みです。以下、今回のマイチェン内容と今後のカローラの方向性について整理してお伝えいたします。
文:ベストカーWeb編集部 写真:TOYOTA、ベストカー編集部
■日本を代表する小型セダン「カローラ」というブランド
カローラといえば、長く日本販売市場のトップに君臨し(1969年度から2001年度までの33年間、車種別年間販売台数で一度もトップを譲らなかった)、国内累積販売台数は2015年6月に1000万台を突破。現在154の国と地域で販売されている、名門中の名門ブランド車だ。
2006年に通算10代目となる節目で「アクシオ」というセカンドネームを付与、2012年に現行型となる通算11代目へフルモデルチェンジし、現在に至っている。
そのカローラアクシオが今回、2015年3月以来2度目となるマイチェンを実施した。
主な変更内容は以下のとおり。
◇衝突軽減ブレーキなどを含む衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスC」を全車標準装備
◇駐車場などでのアクセル踏み間違いによる衝突被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー」を新設定
◇フロントマスクの大幅変更
◇ハイブリッド仕様の燃費を向上して34.4km/Lを達成
◇月販目標台数はアクシオ(セダン)2500台、フィールダー(ワゴン)3700台
◇車両本体価格は164万1600円~253万6920円
特に評価したいのは、衝突支援パッケージ「トヨタセーフティセンスC」の全車標準装備化。安全装備というのは、(高級車よりもむしろ)こうした大衆車にこそ手厚く装備されるべきもの。全車標準装備化したトヨタの英断を評価したい。
■「日本のためのクルマ」だったカローラ
現行型カローラアクシオのサイズは全長4400×全幅1695×全高1460mm。歴代カローラは徐々に大きくなってきているが、これまでは「全幅1700mm以下」といういわゆる「5ナンバーサイズ」を堅持してきた(長く同クラスとしてライバルだったブルーバードは現行型から「ブルーバード」の名前が取れて「シルフィ」となり、全幅1760mmとなって3ナンバーとなった)。
もはや3ナンバー車と5ナンバー車のあいだに税制上の違いはなく、5ナンバー枠にこだわるのは「矜持」でしかないが、しかしそうした名目があるからこそ狭い日本の道に合ったクルマ作りができていた側面もある。
つまりカローラは、日本の道路や日本の駐車場事情を考慮した、日本のためのクルマだった。
しかし世はおしなべてグローバル化全盛期。カローラアクシオもその流れには逆らえず、現行型では(先代まではプレミオ/アリオンなどと同じMCプラットフォームを使っていたが)ヴィッツ(ヤリス)系と同じBプラットフォームを採用していたが、次期型はボディを3ナンバーサイズに拡大すべく開発を進めている、という有力な情報が入っている。
■上級車種と統合され、海外仕様も好調
次期型カローラが3ナンバー化となる理由は主にふたつ。
ひとつめはトヨタ内でセダン系車種の大幅な再編が計画されており、(カローラのひとつ上のサイズの)プレミオ/アリオンがモデル整理→カローラへの統合の方向で検討が進んでいること。もし統合となれば、プレミオ/アリオンの顧客がカローラに流れることになる。その「ダウンサイザー」を満足させるだけの大きさが、カローラに求められることになるわけだ。
ふたつめは海外ユーザーの声。
カローラは特にスポーティなフロントマスクを持つ中国向け仕様が現地で評判がよく、現地での「もう少しボディサイズを大きくしてほしい」という営業上の要請に添った開発が進められているとのこと。となると、現行型は「5ナンバーサイズの最後のカローラアクシオ」となる公算が高い。
長く日本を代表するモデルだったカローラが、海外の意向に沿って大きくなるのは一抹の寂しさがあるが、それも時代の流れ。「生き延びるのは、最も強い者でも最も賢い者でもない。変化に適応できる者である」という警句もある。カローラが時代に合わせて変化していくことは、古くからのカローラファンにとってはむしろ歓迎すべきことなのかもしれない。
一部繰り返しになるが、次期型登場(フルモデルチェンジ)は2018年夏頃を予定。楽しみに待ちたい。
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