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BMW新型「M2」欧州登場! 3リッター直6エンジンは20馬力アップの480馬力の強心臓に進化

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BMW新型「M2」欧州登場! 3リッター直6エンジンは20馬力アップの480馬力の強心臓に進化

日本でも人気の高性能2ドアクーペが正常進化

 独BMW M社は2024年6月13日、高性能2ドアクーペ「M2」を一部改良し新型を発表しました。

【画像】「えっ…!?」パワーアップしたの!? 高性能スポーツクーペ BMW新型「M2」を写真で見る(27枚)

 従来型から、どのように進化したのでしょうか。

 M2は、BMW 2シリーズ クーペに設定された「M」モデルです。

 初代は2016年に登場(日本仕様も同年に発売)し、現行型は2022年に登場(日本仕様は2023年に発売)した2代目にあたります。

 今回のアップグレードでは、まず心臓部である直列6気筒エンジンに手が入れられました。Mモデルの特徴である、高回転域まで持続するパワーの直線的な供給を、さらに強化。その最大トルクは、2650rpmから6130rpmまでの広い回転帯域にわたって持続されます。

 トランスミッションは、オプションの6速MT車では最大トルクは550Nmのままですが、ドライブロジックを備えた標準装備の8速Mステップトロニック車では、600Nmにアップしています。最高出力は6250rpmで353kW(480馬力)を発生し、許容回転数は7200rpmとなっています。

 新型M2の3リッターエンジンは、M3/M4シリーズのユニットとは詳細が異なります。ピークパワーを増大させることで、コンパクトなハイパフォーマンスモデルというセグメントにおいて、リーダーシップを取ることでしょう。

 標準装備の8速Mステップトロニックは、新デザインのMセレクターレバーに備わったドライブロジックのスイッチで、3つのドライブモードを選択して、シフト(変速)特性を変更することができます。また、ステアリングホイールのギアシフトパドルでも、マニュアルでシフトすることができます。

 よりダイレクトな運転を望むドライバーのために、6速MTがオプション設定されています。これは、コーナリング前ブレーキングし、シフトダウンでの動作を確実にするために、エンゲージメント スピードコントロールを使用するギアシフト アシスタントとリンクしています。

 増加したエンジン出力により、0-100km/h加速のタイムは0.1秒アップしました。8速Mステップトロニック車で4.0秒、6速MT車で4.2秒です。

 0-200km/h加速は、8速Mステップトロニック車が12.3秒、6速MT車が13.7秒と、どちらも0.6秒アップしています。最高速度は250km/hですが、オプションのMドライバーパッケージ装着車は285km/hにアップします。

 エクステリアでは、冷却性能と空力バランスを重視してモディファイされたM特有のディテールを強調しています。フロントでは大きな水平のBMWキドニーグリルと3つのセクションに分割されたより低いエアインテークは、パワートレーンとブレーキを最適に冷却します。

 特徴的なLEDヘッドライトは、フロントエンドの外縁に向かって配されています。往年の名車、BMW「02シリーズ」をオマージュした、ロー/ハイビーム切り替え式です。ヘッドライトの下端にあるU字型のライトガイドは、昼間のドライビングライトとターンインジケーターの両方として機能します。

 リアエプロンは、パワフルに彫刻されたレーシングカー風のディフューザーを備えています。デュアル出しの排気システムは、リアエンドの両端に配され、M2のレーシング遺伝子を視覚的にチャネリングしています。

 また、車両重量を約6kg減らすだけでなく、重心を下げることで敏捷性を高めるMカーボンルーフをオプションとして注文することもできます。

 インテリアでは、ステアリングホイールが新設計され、新鮮な印象をもたらします。標準装備のMレザー ステアリングホイールは、フラットボトムリムで12時位置の赤いセンターマーカー、ギアシフトパドル、ドライブモードを選択するための2つのMボタンを備え、強烈なレーシングカーのイメージを与えてくれます。

 ヴェルナスカレザーのMスポーツシートはオプションですが、赤/黒のバイカラーでも注文できるようになりました。それに加えて、新しいM2の重量を最小限に抑えたMカーボンバケットシートは、Mレーストラックパッケージと組み合わせてだけでなく、個々のオプションとしても選択可能になりました。

 BMWカーブディスプレイと、オプションのBMWヘッドアップディスプレイによるM固有のコンテンツは、スポーツカーらしいコックピットでのオーラを高めます。12.3インチのインフォメーション ディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで完全デジタル化されたメーターパネルは、BMWオペレーティングシステム8.5に基づくBMW iドライブ コントロール/オペレーティングシステムの進化ぶりを見せつけます。

 センターコンソールにはセットアップボタンが備わります。これにより、エンジン特性、アダプティブMサスペンション、Mサーボトロニックステアリング、Mコンパウンドブレーキと連動する統合ブレーキシステム、およびドライバーがホイールスリップ制限の個々の介入しきい値を設定できるMトラクションコントロール機能に直接アクセスして調整できます。

 新しいM2には、3ゾーンオートエアコン、周囲照明、Hi-Fiスピーカーシステム、ワイヤレス充電トレイ、ナビゲーションシステムを備えたライブコックピットプラスも標準装備されています。また、スマートフォンとリンクさせて、アップル カープレイやアンドロイド オートも使用できます。

 安全運転支援装備では、フロント衝突警告、ブレーキ機能付きクルーズコントロール、オーバーインジケーターなしの速度制限情報機能、車線逸脱警告、車両の前後センサー付きパークディスタンス コントロールが含まれます。

 さらに利用可能なオプションアイテムとしては、ドライビングアシスタント、ストップ&ゴー機能付きアクティブ クルーズコントロール、リバースアシスタント付きパーキングアシスタントなどがあります。

 なお、M2と同時に、2シリーズクーペもアップデートされました。トップグレードには、最高出力374馬力を発生する3リッターの直6ガソリンターボエンジンを搭載した、「M240i xドライブ」が設定されています。

※ ※ ※

 新型M2は2024年8月からメキシコにあるBMWグループ工場サン・ルイス・ポトシニて生産が開始され、同時に世界中で発売される予定です。

 M2は全体の40%が欧州市場で販売されるといいます。ただしもっとも大きな市場は米国で、次いでドイツ、中国、英国、日本と続きます。

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みんなのコメント

8件
  • cal********
    中古車サイトなんかでBMWの現行世代とひとつ前の世代を比べると、同じ車種の前世代よりデザインが良くなっている現行車種が一つもない。あっちもこっちも「どうしてこうなった」と首をかしげるデザインばかり。
    デザインチームの劣化が激しいのだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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