マクラーレン・オートモーティブは、2018年のジュネーブショーでコンセプトカーとしてお披露目したマクラーレン・セナGTRの市販バージョンを発表した。
史上もっとも高性能なサーキット専用車の最終形
マクラーレン・セナGTRは、2018年5月に日本でも発表されたマクラーレン・セナ(https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17170356)の最終進化形だ。セナは究極のサーキット仕様モデルでありながら公道走行も可能だったが、セナGTRは妥協を一切許さず、何にも拘束されず、公道やレースの規制から解放された、本格的なサーキット専用モデルとされている。
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すでにマクラーレン史上最軽量となっているだけでなく、最もパワフルで、サーキット指向かつ公道走行可能なセナからさらに何段階かの進化を果たしており、別次元の性能を備えている。
公道やレースでの規制という束縛を解かれた、このアルティメットシリーズの新しいマシンは、さらにパワーを増しながらも重量は削減されており、エアロダイナミクス・ダウンフォースは驚異の1000kg超にも達する。
また、サスペンションはマクラーレンがGT3レースで採用したものがベースになっている。
パワートレーンは、4.0LのV8ツインターボエンジンを搭載。電子制御のツインスクロールターボを備えたM840TR型ユニットは、最高出力825psと最大トルク800Nmを発生する。
エンジン制御システムの変更と、2次触媒を取り外して背圧を減らしたことで、セナのエンジンより25psパワーアップしており、また触媒を取り外したことでエクゾーストノートも向上している。
最軽量の乾燥重量は1188kgで、パワーウエイトレシオは1.44kg/ps! 現在生産されている、マクラーレン・オートモーティブのあらゆるマシンの中で最も優れた数値だ。
パワートレーン・モードはウエット/トラック/レースの3つが選択でき、ウエットではESPやABSの電子システムを補助するもので、ウエットタイヤの使用が想定されている。ローンチコントロール機能を含むトランスミッションは、7速のSSG(DCT)が採用されている。
セナGTRではエアロダイナミクスも徹底的に精査され、マクラーレン・オートモーティブのあらゆるクルマの中で最もサーキット走行に適した効果的なエアロ性能が発揮されるように設計された。
ピークダウンフォースは1000kgを超える。この数値は、ノーマルのセナが250km/h走行で記録した800kgのダウンフォースを大幅に上回っている。
性能を最適化し、サーキット走行に必要な基準を満たすため、セナGTRは2018年のGTRコンセプトと比較すると、フロントスプリッターの形状が再設計され、リアディフューザーが小型化されている。
他の変更点としては、車体下のエアフローを安定化させるためのフロントコーナーの新しいダイブプレーンとサイドのボルテックスジェネレーターがある。
リアウイングは、公道規制から解放されて形状と位置が変更された結果、より後方に設置され、その後端はクルマのボディの外側に位置する。
サスペンションは、マクラーレンのカスタマー・レーシング・プログラム用GT3のサスペンションとして開発された、アルミニウム製のダブルウイッシュボーン、スプリング、アップライト及びアンチロールバーを採用。ダンパーは4段階の調整が可能だ。
タイヤはピレリのスリックで、フロントが285/650R19、リアが325/705R19。ホイールサイズは、フロントが10J×19、リアが13J×19だ。
ホイールサイズの拡大でブレーキサイズもマクラーレン720S GT3に装備されたものより大きい。フロントは6ポッド、リアは4ポッドの鍛造アルミ製キャリパーをそなえ、ディスクは390mm径のカーボンセラミック製。
インテリアは、6点式ハーネス付属のFIA認定軽量カーボンファイバー製レーシングシートを標準装備。パッセンジャーシートは無償オプションとなっている。
サーキット専用車だから、エアバッグやインフォテインメントなどは装備されない。インパネとステアリングはレース仕様に変更されている。ポッドサイドにあるLEDは、トップクラスの耐久レースカーと同じにように、標準装備の追突回避レーダーシステムを通じて背後の車両との距離をカウントダウンする。センターディスプレイは、リアに取り付けられているカメラの画像を表示する。
究極のサーキット走行専用マシン、マクラーレン・セナGTRは75台限定で生産され、すべてが左ハンドル。車両価格は公表されていないが、この75台は既に完売しているという…。
[ アルバム : マクラーレン・セナGTR はオリジナルサイトでご覧ください ]
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