現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【新型キックス試乗】コーナーで積極的にアクセルを踏んでいきたくなる4WDだ。

ここから本文です

【新型キックス試乗】コーナーで積極的にアクセルを踏んでいきたくなる4WDだ。

掲載 更新 11
【新型キックス試乗】コーナーで積極的にアクセルを踏んでいきたくなる4WDだ。

第2世代e-POWERは、フロントモーターを出力アップ

スタイリッシュで愛らしい日産のコンパクトSUV「キックス」が、2020年の日本導入からおよそ2年の歳月を経てマイナーチェンジされた。そのトピックは、シリーズハイブリッドである「e-POWER」が第2世代に突入したこと。そしてそのバリエーションに、待望の4WDモデルが追加されたことだ。

日産のコンパクトSUV「キックス」がマイナーチェンジ! 電動四輪駆動システム「e-POWER 4WD」搭載車を新たに設定

フロントビューではMC前との区別はつきにくい。リヤビューは、ガーニッシュの追加で上級感が増したイメージだ。キックスデビュー当初はブラックルーフの2トーンしかなかったが、ブリリアントホワイトパールのルーフも選べるようになった。左右のクリアランスランプをガーニッシュで連結させている点が、MC前との大きな違い。同時にインテリアもアップデートが施されており、今回、ブラウンインテリアパッケージがシックな4WDモデル「X FOUR スタイルエディション」に試乗した。

第2世代のe-POWERだが、そのエンジンは1.2直列3気筒(82PS/103Nm)に変わりなし。対してフロントのモーターは95kW(129PS)から100kW(136PS)/280Nmへと出力アップされた。そしてリアには50kW(68PS)/100Nmのモーターが用意され、4WD版はノートオーラオーラと同じ出力を得た。ちなみに燃費性能は、FFモデルがWLTCモード総合で23.0km/ℓ、4WDモデルが19.2km/ℓとなっている。

エンジンのパフォーマンスには変更なし。フロントモーターは、95kWから100kW、260Nmから280Nmへのややパワーアップしている。加えて4WDには、ノートオーラと同じ50kW、100Nmのリヤモーターが追加される。カドが取れてフラット感を増した乗り心地

元々キックスはツートーンインテリアが魅力的だったが、以前はオレンジ/ブラックしか選べなかった。新型では写真のブラウンツートーン内装、ベージュツートーン内装も用意される。さてその走りの印象だが、今回許された試乗時間は15分と短く、テストコースを2周ほどしかできなかった。また新旧モデルの比較はなかったため、前期型に対する正確な違いは、正直なところわからない。ただしクルマ単体で見たときの性能は、そのちょうどよい加速力が魅力的だった。FFモデルでの経験と照らし合わせると、「かゆいところに手が届いた」という印象を受けた。

つまりモーターの高出力化と4WD化は、額面通りに効いているということになる。そしてストップ&ゴーが主体の一般公道に出れば、こうした初動の良さはFFモデルとの差となって現れると思う。

対して発電機となるエンジンは、わりと走り始めからブーンとうなりはしたものの、それは今回の走行環境がほぼコースティング領域のない状況だったことも影響していると思う。ただその音量は、きちんと低く抑えられていると感じた。当日はさらに静かな新型エクストレイルへの試乗もあり、セグメントの格差を正直感じたけれど、それでもBセグメントのSUVとして考えれば、第2世代のe-POWERは、十分な静粛性に仕上がっていると思う。

やや固めの印象を持っていた足周りは、リアにモーターを搭載した影響もあってか、その乗り心地から少しカドが取れたような気がする。ただしテストコースのサーフェスもなんだかんだとフラットなため、その正しい評価はやはり一般公道に出てからだろう。

前述した出力アップに対しては、この足周りがきちんと車体を支えて、4WDのトラクションを路面に無駄なく伝えている印象だ。そしてこのシャッキリとした足周りと4輪モーター制御の組み合わせは実に相性がよく、コーナーで積極的にアクセルを踏んで行きたくなる。4WDと第2世代のe-POWERを得たことで、キックスはさらに走りの魅力を底上げしたと思う。

日産 キックス X FOUR スタイルエディション全長×全幅×全高 4290mm×1760mm×1605mmホイールベース 2620mm最小回転半径 5.1m車両重量 1480kg駆動方式 四輪駆動サスペンション F:独立懸架ストラット式 R:トーションビームタイヤ 205/55R17エンジン 水冷直列3気筒DOHC総排気量 1198cc最高出力 60kW(82ps)/6000rpm最大トルク 103Nm(10.5kgm)/4800rpmフロントモーター EM47最高出力 100kW(136ps)/3410-9697rpm最大トルク 280Nm(28.6kgm)/0-3410rpmリヤモーター MM48最高出力 50kW(68ps)/4775-10259rpm最大トルク 100Nm(10.2kgm)/0-4775rpm燃費消費率(WLTC) 19.2km/l価格 3,281,300円

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
motorsport.com 日本版
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
レスポンス
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
AUTOCAR JAPAN
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
くるまのニュース
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
バイクのニュース
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
AUTOCAR JAPAN
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
Auto Messe Web
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
日刊自動車新聞
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス

みんなのコメント

11件
  • ようやく四駆モデルが追加され、これでキックス最大のウイークポイントが無くなったね。
    ノートシリーズで望外に高評価である四駆システムが搭載されているようだから、走りは楽しみですね。
  • なんで初めから4WD車出さなかったのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

140.5159.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

16.0358.0万円

中古車を検索
キックスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

140.5159.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

16.0358.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村