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52台が熱戦繰り広げた! 澤田龍征がジュニア連勝、津野熊凌大がシニア初優勝……スーパーGTドライバーも参戦|EXGEL MAX CHAMP第2戦

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52台が熱戦繰り広げた! 澤田龍征がジュニア連勝、津野熊凌大がシニア初優勝……スーパーGTドライバーも参戦|EXGEL MAX CHAMP第2戦

 チャンプカートシリーズは2023年までカート最高峰のOKカテゴリーをフラッグシップに据えて開催されていたが、2024年からはROTAX製エンジンを使用するROTAX MAXにメインカテゴリーを変更した。

 4月28日には、早くもジュニア/シニアの2クラスの第2ラウンドが鈴鹿サーキット南コースで開催され、開幕ラウンドを上回る52台がエントリー。初夏を思わせる好天の下セッションが進行した。

■角田裕毅、カートイベント発案の経緯語る。主目的はチャリティとモータースポーツ振興……自分たちも“何でもあり”で楽しむ!「いつもはルールに縛られているので(笑)」

 会場には日米ROTAXのアンバサダーである笹原右京も姿を見せ、またシニアにはスーパーGT開幕戦で初優勝を遂げた平良響がエントリーするなど、EXGELのイベントらしい盛り上がりを見せていた。

 EXGELが同じくタイトルスポンサーを務めるアメリカのROTAXシリーズも西地域からシリーズが進行し、日米交流レースとなる鈴鹿特別戦への参戦権獲得に向け熱気を帯びてきている。

 EXGELの仕掛けるカートレースへのあらたな取り組みが、日米で大きな胎動を生み出しつつある。

■ジュニアMAX

 公式予選でトップタイムを記録したのは、開幕ラウンドを制した澤田龍征。澤田から僅か0.03秒差の2番手に南崎高志、0.035秒差の3番手に坂野太絃が続いた。トップ10までが0.3秒以内と、ROTAXならではのレベルの拮抗した予選結果となった。

 予選ヒートは大きな混乱なくスタートしたが、2番グリッドの南崎が早々にトップグループから後退。序盤はポールの澤田と2番手に上がった坂野が毎ラップ激しく競い合う展開となった。後半に入るとポジションを挽回してきた南崎、4番手スタートの手塚大雅と7番手スタートの徳岡大凱もトップグループに加わった。僅差のバトルは最終ラップの最終コーナーまで続き、トップチェッカーは澤田。2番手に坂野、3番手に南崎という着順となった。

 ただセッション終了後、ペナルティによる繰り上げで予選ヒート3番手は手塚となった。

 そして迎えた決勝、見事なスタートを決めホールショットを奪ったのはセカンドグリッドスタートの坂野だった。

 その後も序盤から果敢に攻める坂野だが、一旦ポジションを落とした澤田も離されることなく坂野の背後をマークした。中盤にかけ、先に動いたのは徳岡。澤田をかわし2番手に浮上すると、トップの坂野まで一気に攻略し首位に立った。澤田もこの展開で坂野をオーバーテイクし、レース終盤まで徳岡、澤田、坂野による三つ巴のレースが続いた。

 そしてラスト2周を切ると、満を持して澤田が徳岡を攻略。最終ラップの最終コーナまで諦めない徳岡を抑え切って、澤田が開幕ラウンドに続く連勝を果たした。2位に徳岡、3位には坂野が入った。

澤田龍征コメント:

「今回は公式予選からパーフェクトに優勝することが出来て嬉しいです。これは、安田監督のアドバイスや兄のセッティング、チームの人達のおかげです。これで開幕から2連勝なので、この勢いで次も勝てるように頑張ります」

■シニアMAX

 33台のエントリーを集めたシニアクラス。開幕ラウンドで圧倒的な強さを見せたクインティン・ルゥをはじめ、若手からベテランまで実力者がエントリーリストに名を連ねた。

 公式予選でトップライムをマークしたのは門田翔成。2番手に松井海翔、3番手に津野熊凌大と、開幕ラウンドとは全く異なるドライバーが上位を占めた。注目のクインティン・ルゥは6番手、スーパーGTドライバーの平良は13番手と出遅れた。

 序盤から激しく展開する予選ヒート。ポールスタートの門田、セカンドグリッドスタートの松井が順位を落とす中、代わってトップに浮上したのが3番手スタートの津野熊だった。公式予選6番手とやや出遅れていた開幕ラウンド勝者のクインティン・ルゥも2番手に上げ、津野熊を追う。しかし津野熊のペースは全く落ちることなく、独走で予選ヒートを終えた。2位には門田を抑え切ったクインティン・ルゥが入った。

 決勝レースでは、ポールポジションの津野熊が好スタートを決め、ハイペースでラップを重ねる。その後ろではクインティン・ルゥが虎視眈々とチャンスを伺う展開となった。レース後半に入りクインティン・ルゥが一気に勝負を仕掛けるものと思われたが、背後に迫る松本琉輝斗らと2番手集団を形成する展開に。その間に津野熊は終盤ベストタイムを更新するなど圧倒的な強さを見せ、独走体制を築いた。

 終わってみれば津野熊が2番手のクインティン・ルゥに2.6秒ものギャップを築いてトップチェッカー。2番手にクインティン・ルゥ、3番手には最後までクインティン・ルゥを追いかけた松本琉輝斗が入った。なお平良は10位でチェッカーを受けた。

 津野熊は2020年に全日本カート選手権FS-125部門でチャンピオンを獲得した実力者だが、今シーズンMAXカテゴリーに関しては鈴鹿のみへの参戦のため、いわば伏兵のような存在であった。第2ラウンドを圧勝した津野熊の今後の活躍に注目したい。

津野熊凌大 コメント:

「非常にハイレベルなメンバーが揃った今大会で優勝することができとても嬉しいです。また、自身のチームとしての初優勝を飾れたことに関してもとても光栄に思います」

「週末を通し非常に競争力のあるクルマを作ることができ、強いレースを展開することが出来ました。また、クルマへの理解も深まり次戦以降に向けて更に自信も高まりました。この勢いを維持し、次戦も優勝、チャンピオンを狙っていきます。応援よろしくお願いします」

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