14年の空白期間を経て完全復活。まるで新車の味わい
内田充博さんとSVXとのつきあいは、すでに30年。元々は父親が新車で購入し、子供のころは後席でドライブを楽しんでいたという。その後、乗らなくなっても、家族の思い出が詰まっているため手放すことなく14年間保管。免許を取得した充博さんが、満を辞して「自分のSVX」としてレストアした。
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レストア前の状況は屋外駐車だったこともあり、かなり荒れていた。ボディは傷を補修し全塗装、内装は劣化していたスエード調素材をタンカラーに張り替え、メカ関係も完璧に整備した。レストアには1年以上を要したという。
復活したSVXは、まるで新車のような味わい。実際に乗ってもフレッシュそのもので、「静かでスムーズなフラット6は最高。高速安定性は抜群で、まったく古いクルマの印象はありません。SVXのキャッチコピーである「500 miles a day」は朝飯前。まさに正統派のGT、本当に疲れないクルマです」と語ってくれた。取材時に同乗させてもらったが、確かにその走りは新鮮だった。
内田さんは、G・ジウジアーロ・デザインのSVXを、よりイタリアンに仕上げるためにOZ製アルミを装着するなど巧みにコーディネート。その効果もあって、スバルではなく輸入車と勘違いされるケースが多いという。走っていると周囲の視線を感じ、「素敵なクルマですね」とよく声をかけられるそうだ。ちなみに気になるメンテナンスは、人の縁が繋がり信頼できる主治医を獲得している。
再び家族の一員として復活したSVX。内田さんとSVXは、これからも多くの思い出を紡いでいくに違いない。
魅力的なクルマは魅力的なヒストリーを生み出すことを、改めて実感した。
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みんなのコメント
SVX
もうほとんど残ってないんだろうな。
この時代の車は、液晶入れない方がカッコいいのに…