現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産「スカイライン」が3億円!? 最後仕様「R34」とはどんなクルマ? 高価値のワケ

ここから本文です

日産「スカイライン」が3億円!? 最後仕様「R34」とはどんなクルマ? 高価値のワケ

掲載 6
日産「スカイライン」が3億円!? 最後仕様「R34」とはどんなクルマ? 高価値のワケ

■程度極上のR34 VスペックII ニュルの価格はいくら

 日産「スカイラインGT-R(BNR34)」の最終特別モデルである「VスペックII ニュル」に3億円の価格が付けられました。
 
 どのような個体なのでしょうか。

【画像】これが3億円の「スカイライン」です。画像を見る!

 R34 VスペックII ニュルは、最後のスカイラインGT-Rである「R34型」の最上級グレードであるVスペックII をベースにN1用エンジンを搭載した車両になります。

 N1用エンジンとはレース用に開発されたエンジンで、シリンダーブロックの肉厚を増すことで、耐久性と高出力にも耐えられるようになりました。

 また、パワーユニット自体も専用ピストン、専用コンロッド、綿密な計算のもと組み込みをおこない、ウォーターポンプやエキゾーストマニホールドも専用品が採用されました。

 R34 VスペックII ニュルの最高ピークパワーは、ノーマルのGT-Rと比較しても変わりませんが、許容出力は600PSまで高められています。

 そんなスカイラインGT-Rのファンのなかでも憧れの存在であるR34 VスペックII ニュルですが、東京オートサロン2024で極上の車両が出展され大きな注目を集めていました。

 今回、出展されていた車両は、GT-Rの中古車を専門に取り扱う「クラフトスポーツ」が入手した車両で、2002年式のR34 VスペックII ニュルです。

 カラーは当時のイメージカラーであった、ベイサイドブルーとなっています。

 バンパー、フェンダーボンネットなどのフロント周りはオールカーボンで固められ、ニスモ究極のストリートチューニング・コンセプト「Z-TUNE」を採用しています。

 リア周りは、NISMO製フルエアロで、カーボンのリアスポイラーフラップやフィンも装着されている本格仕様です。

 内装はNISMO製カーボンルームミラーカバー、GTシフトノブ、フロアマットの小変更にとどまりますが、液晶パネルに劣化も見られず20年以上前の車両とは思えないクオリティです。

 アルミホイールは、19インチの「LM GT4 マシニングロゴバージョン」で、タイヤは「アドバンネオバ」を装着しています。

 吸排気系は、NISOMO製カーボンエアクリーナーボックスと「ヴェルディナ NE-1 チタンマフラー」を装着し、NISMOで統一することで調律のとれたような重低音を奏でます。

 さらにエンジンは、NISMOにて熟練メカニックによるバランス取りやピストンコンロッドの重量合わせをおこなう「R2エンジン」仕様です。

 そして気になる価格ですが、東京オートサロンで掲げられたプライスは、脅威の3億円となっていました。

 高額なプライスが付けられていますが、もともと今回のR34 VスペックII ニュルは販売目的ではなく、クラフトスポーツが企業イメージのために入手したクルマです。

 また、このR34 VスペックII ニュルは、以前からクラフトスポーツと取引のある顧客から、信頼関係のもと譲ってもらった個体であるそうです。

 そして、今回のR34 VスペックII ニュルにはそれだけの価格が付けられる納得の理由があります。

 まず、走行距離ですがわずか8900kmで、中古車市場でも1万kmを切る個体がほとんどないことから、希少価値はかなり高いといえるでしょう。

 ほかにもアフターパーツだけでもすべてが高額で、前オーナーのこだわりを感じる仕様になっています。

 カーボンパーツひとつとっても、無塗装のカーボン部分はカーボン目ではなく、綾織で表現するこだわりようです。

 また、ブレーキローターの使用状況やエンジンルームの程度も経年劣化を感じさせない、新車のようなクオリティとなっています。

 なおメンテナンスは、ニッサンワークス活動に携わったメカニックを中心に構成された「NISMO大森ファクトリー」でおこなうほどのこだわりようです。
 
※ ※ ※

 過去に最高値を付けたGT-Rは、映画「ワイルド・スピード」シリーズで実際に使用されたR34で、約1億9000万円の価格で落札されました。
 
 今回のR34 GT-R VスペックII ニュルは、前オーナーの熱いこだわりと情熱をもって所有されてた1台ということもあって、GT-Rの中でも極めて高額のクルマとなっています。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【クルマら部】クルマ愛クイズ!今回は「スズキ・アルト」から全4問!
【クルマら部】クルマ愛クイズ!今回は「スズキ・アルト」から全4問!
レスポンス
「出口渋滞エグすぎ」関越道IC渋滞の“元凶”交差点が改良工事中 「抜本対策」に向けて車線切り替えへ
「出口渋滞エグすぎ」関越道IC渋滞の“元凶”交差点が改良工事中 「抜本対策」に向けて車線切り替えへ
乗りものニュース
レッドブルの人材流出は、トップチームならではの自然な流れ……マルコ博士が説明。後任の戦略責任者はハンナ・シュミッツに?
レッドブルの人材流出は、トップチームならではの自然な流れ……マルコ博士が説明。後任の戦略責任者はハンナ・シュミッツに?
motorsport.com 日本版
原付二種といっても種類はさまざま!! バイクごとのジャンルを解説
原付二種といっても種類はさまざま!! バイクごとのジャンルを解説
バイクのニュース
高速道路の「新・深夜割引」まもなく開始! 衝撃の大改革は「得する?」それとも「損する!?」 新制度「来春実施」へ
高速道路の「新・深夜割引」まもなく開始! 衝撃の大改革は「得する?」それとも「損する!?」 新制度「来春実施」へ
くるまのニュース
BMW新型「M5」日本上陸 7代目の高性能セダンはV8+モーターの“Mハイブリッド”初採用で727馬力
BMW新型「M5」日本上陸 7代目の高性能セダンはV8+モーターの“Mハイブリッド”初採用で727馬力
VAGUE
ホンダ車のロゴが特大&高品質ステッカーに、全58種・385円で発売
ホンダ車のロゴが特大&高品質ステッカーに、全58種・385円で発売
レスポンス
次期ハイエース「BEV化」は厳しい? 新型モデル予想と必要な条件
次期ハイエース「BEV化」は厳しい? 新型モデル予想と必要な条件
ベストカーWeb
爆売れした初代トヨタ「RAV4」にはEVもあった! 現代のクロスオーバーSUVの先駆け的存在はいろんな意味でパイオニアでした
爆売れした初代トヨタ「RAV4」にはEVもあった! 現代のクロスオーバーSUVの先駆け的存在はいろんな意味でパイオニアでした
Auto Messe Web
新世代「シェブロン」エンブレム装着車を日本初導入! シトロエンの人気MPV「ベルランゴ」に新型登場
新世代「シェブロン」エンブレム装着車を日本初導入! シトロエンの人気MPV「ベルランゴ」に新型登場
WEB CARTOP
【alpinestars】「SMX-6 v3 BOOT」は、さらに自然な操作性と強固な防護性能を得た!  
【alpinestars】「SMX-6 v3 BOOT」は、さらに自然な操作性と強固な防護性能を得た!  
モーサイ
アロンソが圧巻の今季10勝目でチャンピオン獲得! 日本勢最上位は山中琉聖6位|MotoGP日本GP Moto3クラス決勝
アロンソが圧巻の今季10勝目でチャンピオン獲得! 日本勢最上位は山中琉聖6位|MotoGP日本GP Moto3クラス決勝
motorsport.com 日本版
【写真蔵】マイナーチェンジでシリーズIIに進化した「ロールス・ロイス カリナン」
【写真蔵】マイナーチェンジでシリーズIIに進化した「ロールス・ロイス カリナン」
Webモーターマガジン
スタートで“置物”に。スプリント9位ビニャーレス「ライドハイトデバイスが効かなかった」と主張もアプリリアは「ブレーキが十分でない」と示唆
スタートで“置物”に。スプリント9位ビニャーレス「ライドハイトデバイスが効かなかった」と主張もアプリリアは「ブレーキが十分でない」と示唆
motorsport.com 日本版
ルーキーレース延期の理由のひとつはロジスティクス問題。F1昇格の決まっているドライバーの出場に難色を示すチームも
ルーキーレース延期の理由のひとつはロジスティクス問題。F1昇格の決まっているドライバーの出場に難色を示すチームも
AUTOSPORT web
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコのお気に入りがやってくる! 新チームメイトを迎える時にやるべきこととは
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコのお気に入りがやってくる! 新チームメイトを迎える時にやるべきこととは
AUTOSPORT web
ヤマハのクアルタラロ、ホームの日本GPスプリントは「かなり悪かった」現状は路面コンディション次第?
ヤマハのクアルタラロ、ホームの日本GPスプリントは「かなり悪かった」現状は路面コンディション次第?
motorsport.com 日本版
スズキが新型「スイフト」発表! 待望の「MT搭載グレード」多数設定! さらに総重量「908kg」の軽量モデルも存在!?「全面刷新」して南アフリカ投入へ
スズキが新型「スイフト」発表! 待望の「MT搭載グレード」多数設定! さらに総重量「908kg」の軽量モデルも存在!?「全面刷新」して南アフリカ投入へ
くるまのニュース

みんなのコメント

6件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村