■コンパクトセダンの「シティ」をSUV化!?
ホンダは、新型コンパクトSUV「WR-V」を2024年春に国内で発売することを明らかにしました。
ボディサイズは全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mmと、国内で販売されるホンダSUVのエントリーモデルとなります。
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新型WR-Vは、既成概念や固定観念にとらわれずに、より自由な発想で自分らしい生き方を表現する人々の思いに寄り添うクルマを目指して開発されました。
車名の由来は、「Winsome Runabout Vehicle(ウィンサム ランナバウト ビークル)」の頭文字を組み合わせたもの。Winsomeには、「楽しさ」や「快活さ」の意味があり、このクルマと生き生きとした毎日を楽しんでほしいという思いが込められています。
この新型WR-Vは、2023年6月にインドで世界初公開された新型「エレベート」と同じモデル。インドで生産され、日本に輸入されることになっており、「アコード」など海外生産のモデルと同じく完成車検査は日本でおこなわれます。
インド製のモデルを日本で販売するのはホンダとしては初めてだといいますが、実は新型WR-Vのベースはインドなどで展開されているコンパクトセダンの「シティ」です。
シティといえば、日本国内では1981年に登場し、1995年に2代目モデルで絶版となったコンパクトハッチバックを想像する人も多いかもしれません。
しかし海外で現在も販売されるシティはコンパクトセダンへと進化しており、現行モデルは2019年に登場した7代目です。
このシティをベースとしたうえで、新型WR-Vのリアセクションには、インドネシアなどで展開されている「BR-V」という3列シートSUVを用いており、荷室の積載性の良さなどはBR-V譲りだとホンダの開発者はいいます。
新型WR-Vのエクステリアはスタイリングから安心と信頼を感じられるようなデザインとし、アウトドアが似合うコンパクトSUVに仕立てられました。
インテリアは、シンプルで水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間としたほか、人が触れるパーツには柔らかな素材を使用するなど、人に寄り添うことを目指した内装としています。
運転席は高いアイポイントによる見晴らしの良い視界と、セダンのような運転姿勢を両立。高さや形状を徹底的に突き詰めたフロントフードやスクエアな視界によって車両の感覚をつかみやすくするなど、初心者でも運転しやすいようなスタイリングを実現しました。
エンジンは1.5リッターガソリンを搭載し、駆動方式はFF(前輪駆動)です。ハイブリッドの設定はなく、ガソリン車のみとすることで200万円台前半からという低価格で提供することが可能だといいます。
新型WR-Vでは20代から30代をメインターゲットとしており、この世代は運転免許を取得したばかりの人もいることから運転のしやすさも重視。視線が高く見切りの良いボディ形状を採用することで、取り回しのしやすさを追求しました。
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