6月1日、2024スーパーGT第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』が三重県の鈴鹿サーキットで開幕を迎えた。初日午前に行われた公式練習では、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT(大津弘樹/佐藤蓮)、GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録している。
シーズン3戦目を迎えた2024年のスーパーGT。今回のレースは今季初となる鈴鹿サーキットでの一戦となるが、金曜日は台風の影響もあり、曇り一時雨というなかで各チームが搬入作業を行うことに。
迎えた走行初日となる土曜予選日の天候は好転。午前9時45分の公式練習開始時点では、気温25度、路面温度34度、日差しも強いなかでセッションがスタートした。
ピットレーンの信号がグリーンになると、GT500、GT300両クラスのマシンたちがコースイン。セッション序盤は若干コースアウトする車両はありつつも、大きなアクシデントなく走行が進む。
その後も気温と路面温度が上昇していくなか、10時45分にはセッション開始から1時間が経過。この時点でGT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが1分45秒931でトップ、2番手には64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTが続き、ホンダ・シビック・タイプR-GTがワン・ツーを築く。
GT300クラスは、この鈴鹿を得意とするGTA-GT300規定車両の61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが1分57秒884でトップ、0.540秒差でD’station Vantage GT3が続いてダンロップが速さをみせる。3番手のブリヂストンを履くLEON PYRAMID AMGを挟み、4番手にはK-tunes RC F GT3と、ダンロップが上位にを占める展開に。
11時10分からはGT300クラスの専有走行が始まり、そのタイミングでトラブルから走行することができていなかったPACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGもコースイン。遅れを取り戻すべく周回を重ねる。
そのGT300専有走行では、気温と路面温度の上昇も影響したか大きくタイムアップするマシンは現れず。SUBARU BRZ R&D SPORTの1分57秒884が公式練習GT300トップとなり、混走時間帯の終盤でタイムを上げたmuta Racing GR86 GTが1分58秒061で2番手につけた。
3番手には第2ドライバーにチャーリー・ファグが昇格したD’station Vantage GT3、4番手にはLEON PYRAMID AMG、5番手にはK-tunes RC F GT3、6番手にはapr LC500h GTと、GT300クラスはダンロップとブリヂストンが交互に上位を独占する公式練習となった。
11時20分にはGT500クラスの専有走行がスタート。ここでは午後の予選に向けてアタックシミュレーションを行うべく、各マシンともウェービングしながらタイヤを温めていく。
まずタイムを出したのは8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの松下信治で、1分46秒361で2番手に飛び込む。さらにその後方からは笹原右京がステアリングを握るDeloitte TOM’S GR Supraが1分45秒836でタイミングボードの首位に躍り出る。
しかし、この公式練習で速さをみせたのは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの佐藤蓮となり、チェッカーフラッグが振られるなかで最後に1分45秒832を記録。笹原を0.004秒上回り、公式練習を総合トップで終えた。
ニッサン勢では、MARELLI IMPUL Zが1分45秒945で3番手につけ、3メーカーが争う結果になった2024スーパーGT第3戦鈴鹿の公式練習。決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選は、この後15時から行われる予定だ。
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