満充電からのEV航続距離は68.2km! 時速135kmまでモーター走行可能
世界的にハイブリッドカーの代名詞といえる、プリウス。その最新モデルである4代目は、すでに1年以上前の2015年12に登場している。しかし、以前より登場することが発表されていた新型のプリウスPHVは、発売が伸び、ようやく2017年2月15日に正式発表となった。
【試乗】発売延期のトヨタ・プリウスPHVは「本当に使える」プラグインハイブリッド!
発表会にはCMキャラクターの人気女優、石原さとみさんも登場! これだけでもトヨタの力の入れようが伺い知れる。
PHVとは、プラグ-イン・ハイブリッドのことで、プラグ-インは外部から駆動バッテリーに充電できるシステムを指す。さらにハイブリッドなので、エンジンも積み、駆動は通常のプリウス同様、モーター+エンジンで行うことになる。
外部から充電可能なことのメリットは、近距離なら完全な電気自動車(EV)として使用できることだ。新型プリウスPHVの場合、満充電から68.2km(JC08モード)の距離、最高速度135km/hまで、EV走行が可能だという。
パワートレインは1.8リッターエンジンに駆動用モーターを組み合わせ、さらにシーンによっては発電用のジェネレーターをモーターとして使うことができる。このデュアルモータードライブにより、力強い走行が可能だ。
最大の注目ポイントはソーラー充電システムを設定したことだろう。これは世界初で、ルーフがソーラーパネルになり、駐車中に日光で駆動バッテリーを充電することができる。
充電能力だが、JC08モード換算で、1日あたり平均で2.8km走行分の充電が可能。日照条件がよければ最大で6.1km走行分が充電できるという。理論的には近距離走行がメインで、たまにしか乗らない人なら、電気代もガソリン代も不要な運行も可能になるということだ。
このソーラーパネルは、「S」、「S”ナビパッケージ”」のグレードにオプション設定。税込価格は280,800円となっている。
エクステリアも通常のプリウスとは異なり、ひと目でPHVとわかるものに変更。さらにインテリアも同様で、より先進性を感じる縦型11.6インチのディスプレイを備える。
さて、PHVというと、EV寄りの「使用状況を選ぶクルマ」というイメージが従来あったが、プリウスPHVはそれを払拭する存在だといえる。通常のプリウスと同様に使え、もしソーラーバッテリー装着車を選んだならば、自宅に充電設備がない人でもメリットが出る可能性もある。
もともと4代目プリウスが出た時点で「PHVが本命」という声も出ていたモデルだけに、注目すべき1台であることは間違いない。WEB CARTOPでは、公道試乗を含め、続報をお届けしていくので楽しみに待ってほしい。
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